アイリッシュリネンで次に作るスーツを考える

リネン

こんにちは。

このブログ上だけでなく、リアルの場でも自称ミスターリネンをアピールして生きているのですが、時々本名ではなく「おいリネン」と呼ばれることもあり、名前を覚えてくれないのかなどという気持ちは1ミリも生まれず、リネンと呼ばれて喜んでしまいます。

リネンは大好きだけど、まだ限られた種類のリネンしか着た経験はなく、本物のミスターリネンと呼ばれるようになるには、最低でもあと30着はリネンスーツを作って着たい、と思っています。

というわけで、次なるリネンスーツを検討しているのですが、その過程をブログを読んでくれる皆さまと共有したいと思います。

生地の候補

リネンスーツを考える時には、から考えるアプローチもありますが、生地の生産国、つまり、アイリッシュリネン、イタリアンリネン、フレンチリネン、ジャパニーズリネン、から選ぶアプローチもあると思います。(生産国が名前の国じゃない場合もありますが)

どの国のリネンもそれぞれの良さがありますが、最もハリがあって丈夫で、経年変化を楽しめるアイリッシュリネンがやっぱりベストだと私は思います。

今年2026年は、アイリッシュリネンのみを収録したこんなバンチブックがあり、この中から選べば間違いありません。

Irish Linen Guildと書いてあり、その名の通りアイリッシュリネンのみを収録したバンチブックです。

アイリッシュリネンといえば、のスペンスブライソンの生地が最も多いですが、他の生地屋のリネン生地も含まれています。

私が着た事があるのは、スペンスブライソンの大定番Tropical (370gと重め)、糸が太くカジュアルな印象のTyrone(380gとさらに重い)、

Tropical
Tyrone

これから出来上がる予定なのがMagee社の300gほどのコチラ。

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薄くて柔らかいリネンではなく、厚くて硬いゴリゴリのリネンにどうしても惹かれてしまいます。

しかしミスターリネンとしての経験を広げていく為に、軽めのリネンスーツも挑戦しようと思っており、280gほどのLismoreというシリーズが第一候補です。

比較的軽いけど、アイリッシュリネンらしいハリはしっかりあるので、シワも大ぶりで格好良く出てくれます。

熱帯と化した日本で、リアルに着やすい生地だと思います。

私が師匠とするDORSOの齋藤さんもオススメされていたので間違いないです。

色はリネンといえばのベージュ、春夏だけでなく秋にも使いやすいダークブラウン、もしくはオリーブもありです。

Lismoreのベージュ系
Lismoreのダークブラウンとオリーブ(上)

次の候補がEirinnという、なんと500g越えの超ヘビーリネン。

夏には向いておらず、春秋用だと思いますが、Tropicalなどと比べてハリは控えめで、少し柔らかさがあります。

左側の茶色系がTropical、右側のオフホワイト、オリーブ、ブラウン、ネイビーのヘリンボーン柄がEirinn

アイリッシュリネンに多い平織りではなく、綾織りなのも柔らかさに影響していると思います。

綾織りの方が平織りより生地の密度が上がるので、リネンらしい透け感は一切ありません。

私はリネン人間として年中リネンを着ますが、一般的に言っても、11月終わり位まで着てもおかしくない(季節感を失わない)リネンだと思います。

Eirinnは、勤めているサルトでオーダーをしてくださった方がオフホワイトのEirinnを選ばれ、商社から届いた生地を見て触れたのがキッカケです。

アイリッシュリネンらしいしっかり感はありつつも、私が今まで触ってきた平織りのハリ感とは異なる柔らかさがあり、非常に惹かれました。

ヘリンボーンの柄も最高に格好良いです。オフホワイトも良いですし、オリーブも惹かれます。

上からオフホワイト、オリーブ、赤茶

スーツとしてはもちろん、単品使いもしやすそうです。

他にも欲しいリネンはいくらでもありますが、今回の候補は、LismoreとEirinnのみに絞ることにします。

色はLismoreならベージュ、Eirinnならオリーブにします。

Lismoreのベージュ(上の二つ)
Eirinnのオリーブ(上)

袖裏無しに挑戦したい

今回のオーダー計画で必ずやろうと思っているのが、裏地を完全に無くすこと。

私は暑がりなのですが、ジャケットを脱げない場面でどうしようもなく汗だくになり、「あージャケットが汚れちゃう」と思いながら我慢し、1日の終わりに死ぬほどスチーマーをかけて消毒するという日々を送っています。

リネンスーツを着ても汗だくになるので、ただの暑がりという説が有力ですが、裏地のせいも30%くらいはある気がしています。

せっかく通気性の良いリネンの機能を、裏地が邪魔している気がしてなりません。

背抜き仕様は大して涼しくないので、いっそのこと、袖裏も含めて裏地完全なしを試してみようと思っています。

汗をかくからこそ、表地を守るために裏地を付ける、という考え方もありますが、私はリネンスーツは水洗い(事前に生地を水洗いで縮ませたうえで)する派なので、表地に付く汗も水洗いで洗い流してしまえばよいと考えています。

裏地完全なしを試してみて、それでももし、涼しさが変わらなければ、暑いのは裏地のせいではないと分かり、もし汗が軽減されれば、裏地のせいという要素が大きかったと分かります。

裏地のせいかを検証するには、同じ生地で裏地ありとなしを着比べるのが理想ですが、実験のために今までと同じ生地でオーダーをするのはつまらず、新しい生地を試したい思いがあるので、LismoreかEirinnにしようと思います。

実験と言いましたが、裏地が無い方が、あるより涼しいのは実験するまでもなく明らかです。

裏地が無いことで起こりそうな、袖が通りにくいなどのデメリットが、どのくらいデメリットなのか分かれば良いので、今までと違う生地でも検証としては問題はないと考えます。

ちなみに、Eirinnの生地を選ばれたと先ほど紹介した方はイギリスの方なのですが、その方は袖裏も含めて完全裏地無しにされ、

同じくサルトで最近オーダーされたモデルのDavidさんも同様に裏地完全なしにされており、海外ではリネンスーツは裏地なしも一般的なのかもしれません。

日本でありとあらゆる雑誌に登場するDavid Rerzlaffさんとのツーショット(掲載了承済)。サルトでオーダーいただいたブラウンのリネンスーツをご着用。ちなみに生地はW.Billのアイリッシュリネンで、スペンスブライソンのTropicalとほぼ同じ質感、重さ。(恐らく織元が同じ)
シワを取らないのも格好良い。

ちなみにパンツの裏地無しはすでに試しており、涼しくて快適なのはわかっているので、今回もパンツは裏地無しにします。

その場合パンツは汗と尿の汚れが直接生地につくのを防ぐ為、ステテコとホーズを履くのは必須ですが。

最後に

Lismoreのベージュ、Eirinnのオリーブの2択になりましたが、Eirinnのオリーブに決めました。

Lismoreは今オーダーして冬に出来上がっても、薄手なので来年の春までは着られないですが、Eirinnは冬に着るのにぴったりだと思うからです。

どうでも良い情報ですが、最近ヘリンボーンにやたらと魅力を感じます。

ちなみについ先日、ツイードのジャケット(ヘリンボーン)が完成したのと、ブログでは紹介していないリネンのパンツ(これもヘリンボーン)のオーダーを入れたばかりで、買い物のしすぎなので、ひと月ほど我慢してからオーダーしようと思います。

最近完成したツイードのジャケット

完成したらまたご報告します。

以上です。

ありがとうございました。

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