こんにちは。
先日、ブログを読んでくださった方から、「このブログを見始めて、今年の夏リネンデビューしたいと思ってます。ただ、何から集めたら良いか迷っています。」とコメントをいただきました。
リネンは趣味性の高い通好みな素材ではなく、機能的に日本の気候には相性抜群の素材だと思っていて、リネンの良さをより多くの人に知ってもらいたいと思っている私にとっては、非常に嬉しいコメントでした。
同じように思われている方がいらっしゃるかもしれないので、この機会に私なりの考えをお伝えいたします。
ドレスかカジュアルか
リネンアイテムと一口に言っても、その種類は沢山あります。
ドレス度合いが最も高いもので言うと、リネンスーツ。
続いて単品リネンジャケット、リネンスラックス。
リネンシャツ。
リネンのリラックスパンツ。
リネンショーツ。
リネンスカーフ、チーフ。
リネンのコートだってあります。
それら全部の中から、何を優先して揃えていくのかは、その人のライフスタイル、どんなシーンでリネンを着たいか、によります。
今回の記事では、話が大きくなり過ぎないよう、あくまでドレス系のリネンアイテムに絞って考えます。
つまり、リネンスーツ、リネンジャケット、リネンスラックス、リネンシャツ、の4アイテムに絞って考えます。
リネンスーツ
まずはリネンスーツから。
リネンは柄物が非常に少ないので、上下スーツはほぼ無地一択です。
なので、色選びが全てです。
色は、ブラウン、ベージュ、オリーブなどのアースカラー系か、

ネイビー、ブラック、グレーのシティ系、

もしくは白、オフホワイトの貴族系(?)

の3種類に分かれて考えると分かりやすいと思います。
私のおすすめは、ベージュもしくはネイビーです。


どちらの色も他のアイテムと合わせやすく、上下単品でも使えて汎用性が最も高いと思うからです。
中でも私はベージュを最もおすすめしたいです。
ベージュは真っ白とは違うので、夏はもちろん、春も、秋にも使えます。
ベージュのジャケットに合わせるパンツは、白、ブラック、グレー、ブルー、グリーン、ブラウン、デニム、大体なんでも合います。


ベージュのパンツは言うまでもなく、ベージュのチノパンと同様、何にでも合います。
何色のジャケットでも合うし、シャツ一枚でも合わせられます。
また、濃色ではないベージュは、リネンの清涼感が感じられ、リネンらしさ満載です。
私がベージュが好きなだけで偏った意見かもしれません。すみません。
上下ベージュは抵抗があったり、仕事で使いにくい、という方もおられると思うので、2番目におすすめしたいのがネイビーです。
ネイビーのリネンスーツも、汎用性抜群です。
ジャケットは、夏のネイビーブレザーと考えれば良いです。

ウールのネイビースーツだと、ジャケットだけを単品使いするのは普通は出来ません。
生地がかなりカジュアル寄りにならないと、スーツの上着だけ着てるのがバレるからです。
一方リネンは、素材自体がカジュアル寄りなので、ジャケット単品で使っても、違和感がありません。
もちろん夏以外にも、春、秋にも全然着られます。
ネイビーリネンのスラックスは、それなりに使えます。
それなり、と言った理由を説明させてください。
まず、ネイビーのウールのスラックスは、汎用性が低いと私は思っています。
ネイビーのウール素材はドレス感が強いので、ジャケットもスラックスも、上下スーツではとても格好良いけど、単品使いすると途端に「間に合わせ感」が出るような気がします。
しかし、ウールではなく、コーデュロイや、リネンなどのカジュアル素材になれば話は別で、他アイテムと合わせやすくなると思います。
特に白系のジャケットは相性が良さそうです。
がそれでもやはり、ネイビースラックスの合わせやすさはそこまで高いとは言えません。

ネイビーのリネンスーツがベージュのリネンスーツに勝っているところはがあるとすれば、ビジネスシーンでも使いやすいところです。
暑い季節にスーツを着なければならない時でも、ネイビーであれば、ちゃんとしている感が出ます。

ベージュとネイビー以外では、私が着たことがあるのはダークブラウンとオフホワイトです。

どちらも最高です。
ダークブラウンは、清涼感がベージュと比べて劣りますが、ベージュより暗いのでビジネス使いがまだしやすかったり、単品使いもベージュ同様しやすいです。
色が暗い分、秋に着ても全くおかしくないのも良いです。日本は11月でも暑い時がありますが、11月にベージュのリネンスーツは変でも、濃色リネンなら違和感がありません。

しかも夏にダークブラウンが着られないわけでもありません。
リネンという生地自体が清涼感があるので、色が濃くても季節感は十分保てます。上の画像の格好だと靴が重い感じがするので、夏ならもう少し明るめのブラウンの靴などが良い気がします。
オフホワイトについては、目立つので、上下セットで着るのが逆に難しいですが、単品使いのしやすさはバッチリです。

スラックスは、ただの白パンです。何にでも合う最強パンツです。

ジャケットは、キザに見えかねませんが、デニムや軍パンなどカジュアルなパンツに合わせれば使いやすいと思います。

本当はオフホワイトではなく、真っ白リネンが一番格好良いですが、平民の私にはまだ手が出せていません。
グレーリネンはどうでしょうか。

私はまだ買ったことがありませんが、汎用性はそれなりに高いと思います。
ウールのグレーのスーツは、スラックスは最強の汎用性を持っているのに、ジャケットは逆でほとんど使えません。
しかしツイードなら、ジャケット単品でも合わせやすいです。グレーリネンは、ツイードと同じで、単品使いもしやすいと思います。

他にも私が未挑戦の色は沢山あります。
ブラック、グリーン、明るいブラウン。
全部試したうえで感想をお伝えしたいですが、少しずつ買いそろえていきたいので、あと何年かください。笑
リネンジャケット、スラックス
リネンの単品ジャケット、スラックスについては、前章で述べたことと被るので簡単にまとめます。
リネンスーツは、基本的にどれも上下単品使いが出来るので、基本的には上下セットで揃えておく便利だと思います。
と言うのも、どちらか片方を買って、後からもう片方も買おうと思っても、生地の生産ロットの違いにより色味が微妙に異なったり、生地が廃盤になっていたりと、上下セットで後から買い直さないといけないことがあるからです。
もし上下どちらか単品でしか着ることが無さそうなら、ジャケット単品ならネイビーが汎用性最強です。
パンツ単品なら、ベージュかオフホワイトが最も使えると思います。
ジャケット単品は、柄物もおすすめです。
リネンの柄物はあまり多くは存在しませんが、メゾンエラールや、アイリッシュリネンでも柄物がいくつかあります。


リネンシャツ
最後にシャツです。
リネンスーツは、どこまで行っても、趣味のアイテムだということは否定できません。持っていれば人生はさらに豊かになると私は思いますが、持っていなくても何も困ることはありません。
スーツを着ること自体が趣味になってきた世界では仕方ない事実です。
しかし、リネンシャツは、趣味アイテムではなく、マストアイテムだと思います。
日本に住むなら特にそうです。
リネンシャツの素晴らしさを味わってほしくて、もし大富豪になったら、リネンシャツを街頭で配ります。
汗を良く吸い、すぐに乾き、汗をかいても臭くならず、人の肌にも良い。ケアも楽で普通に洗濯機でガシガシ洗えるし、アイロンかけも不要。
シワが出来るというのがデメリット、と言われますが、そのシワが格好良いんだから、気にする必要はない、と言いたいです。
ではいざリネンシャツを買ってみよう、と言う方には、何色をおすすめしたいか。
ズバリ、濃い色です。
黒、ネイビー、ダークブラウン、ダークグリーンなど。



乳首が透けず、汗ジミにもならないくらいの濃い色なら何でも良いです。
濃色のリネンシャツは、同じ色でコットンだったらキザな感じになりますが、リネンのざらっと感、シワにより、ラフな感じが出て、取り入れやすいと思います。
また濃色なので汚れも気にしなくて良いです。
ベージュのリネンスラックスに、濃色のリネンシャツ。真夏にある程度きちっとした格好をしないといけない時は、この組み合わせがベストだと思います。

デニムやチノパンは、夏は暑くて履けませんよね。ショーツが許されない場面では、リネンのスラックス以上に快適な下半身はないと思います。
もちろんジャケットを羽織ることも出来ます。
ジャケットのインナーに着たい方には、白、サックスブルー、ベージュ、薄いピンクなどの一般的な色の方が良いかもしれませんが、ジャケットを脱いで油断すると乳首が透けますし、無難な色なのでアイテム数の少ない夏には単調になりがちです。

リネンシャツは、最初はやや硬いですが、何回か洗濯すればすぐに肌触りが良くなり、素肌に着ても気持ち良くなります。
が、安い生地だと、いつまでたっても硬くで、チクチクもして、気持ち良くないリネンも今までありました。
既製品なら試着して、オーダーなら生地をじっくり触って確かめると良いと思います。
まとめ
リネンスーツはベージュかネイビーがおすすめ。
リネンシャツは濃色がおすすめ。
リネンスーツは趣味アイテムなのでいらないな、と言う方には、ベージュかオフホワイトのスラックスと、濃色(個人的にはブラック押し)のシャツの組み合わせが私は良いと思います。
以上です。
ありがとうございました。








コメント
すごく参考になりました。
シャツは濃い色がおすすめとは意外でした。
手始めにネイビーシャツとオフホワイトのスラックスを揃えてみようと思います!
毎度うざったく思われてそうですが、戦いたいところはなんにもないので少し補足だけ。
ツイード、コーデュロイ、モールスキン、そしてもちろんリネン等々といった生地でできたスーツは、ラウンジスーツの中で最もフォーマルではなく、上下分割して着る場合や元々単品のジャケットやズボンを組み合わせて着る場合(ジャケパン)とフォーマルさが同等です(という意見の支持者です)。つまり、スーツとして着てもバラバラに着ても(他の素材のジャケットやズボンと組み合わせても)フォーマリティーが上がらず比較的低いままになるということです。だから悪いということではなく、スポーティーなスーツを着るメリットとして、フォーマルな装いを期待されていないことを理解していながらも、それでも自分を引き立てるための努力、意識があると示すことができるのは大きいと思います。
ブルーやグレー系のシティーカラーのリネンは暑い気候で活躍すると思いますし、アーストーンのリネンはもっとずっとカジュアルで本当にレジャー用にスーツを持ち出したい人にピッタリだと思います。趣味性が高いといっても、伝統的な熱帯でのドレスウェアの選択肢ですしね(あまり知られてないとか人気がないというのは最近の話だと思います)。シャツに至ってはコットンのシャツが一般化する前はリネンが普通でしたしね(強く糊付けされているなど現代での涼しく着るためのリネンシャツと全然違いますが)。
ところで、様々な記事を読んでいて以前から思っていたのですが、せっかく読書家であり(お仕事スキルか)英語での記事執筆などされているのであれば海外の文献やフォーラムにアクセスしてみることをお勧めします。前者ならAlan Flusser氏による「Dressing the Man: Mastering the Art of Permanent Fashion」は世界中で多くのメンズウェア愛好家が基本として参照していますし(全員が完全なフォロワーになっているというわけでもなく、「ここは今時じゃ通じないな」とか「そんなに考える必要はないだろう」なんて取捨選択したり応用したりして語る人もいるので本当に基礎の基礎という扱いっぽい?)、後者はインターネットで「Styleforum.net」や「AskAndyAboutClothes.com」など多くのサイトが活発に稼働しています。慣れるまでなかなか使い勝手が悪く感じるかもしれませんが、過去ログを調べるだけでも例えば初心者の質問から自分のコーデ見せ合って意見交換、リネン生地でのビスポークや生地ブランドの情報交換も結構見つかりますよ。日本人ユーザーや日本のテーラー情報についてもヒットしますし、ブログの認知度アップも狙えるかもしれません。いつも新鮮に色々吸収していらっしゃるのを見ていましたので、きっと新しい感覚に目覚めることができるんじゃないかと思います。