JMウエストン、現行品とヴィンテージは、同サイズでもハーフサイズ以上違う

レザー

こんにちは。

ミスターリネンと申します。

JMウエストンシグニチャーローファー #180が大好きで、でも高いから定価では買えないので、状態の良い中古品を少しずつ買い集めています。

現在は、タンブラウンとブルーの表革、ブラックスエードの計3足を所有しています。

いずれも同じサイズ(7C)ですが、アッパーの形が若干違います。ブルーとブラックスエードはほぼ同じ形で、タンブラウンだけ少し違うように見えます。

現行のブルーとブラックスエードに比べ、ヴィンテージのタンブラウンの方は、つま先の丸みがやや強く、舌をベーっと出したような形です。

作られた時期が違うためだと思われます。

タンブラウンは年代が古めで、旧旧ロゴと言われるロゴ、ブルーとブラックスエードは現行(2025年2月時点)のロゴだと思います。間違っていたら申し訳ありません。

旧旧ロゴ
現行ロゴ

ほんのわずかな違いではありますが、時代の経過と共に木型に修正が加わったのでしょうか。

年代の差ではなく個体差、という可能性も否定はできませんが、JMウエストンが素人目にも分かるほど個体差のある(=ムラのある)生産をしているとは考えにくいです。

この話は、あくまで上から見た場合の話です。

横から見ると、また別の違いが見えてきます。

ボリューム感、つまり、つま先や甲の高さが違うのです。

ヴィンテージのタンブラウンはつま先と甲が低く、現行の他2色は比較的高めで、ボリューム感があります。

この写真だともっと分かりやすいでしょうか。

真ん中がヴィンテージ、両端が現行

角度を変えてみます。

現行の2つは、ソールの反りあがり度合いが違いますが、ボリューム感は変わらないように見えます。

右の方が反りあがっているので、つま先の上端位置も上

現行とヴィンテージを比べてみると、ヴィンテージのタンブラウンの方がややソールが反りあがっているにも関わらず、つま先の高さのトップ位置が同じか、むしろヴィンテージの方かわずかに低いくらいです。

ということは、ソールを除くアッパー自体の高さはヴィンテージのタンブラウンの方が低いということになります。

周囲の長さを測ってみます。

現行のブラックスエード、25.4センチくらい。
現行のブルー、25.6センチくらい。こちらはラバーソールでソール自体が厚いので、多分その分の差。
ヴィンテージのタンブラウン、24.6センチ。

ヴィンテージのタンブラウンだけ、約1センチ周囲の径が小さいことが分かりました。

計測する位置による誤差を考慮しても、少なくとも5ミリ、つまりハーフサイズは違うことになります。

実際に履いていて感じるのは、現行の2つは一日履いていてもキツい感じはありませんが、ヴィンテージのタンブラウンだけは、甲部分が夕方にはキツくて痛くなってきます。

明らかに甲の高さが違う証拠です。

甲部分はキツいですが、指の付け根から指先にかけてはちょうどよい低さで、高さが低い分、足にピッタリフィットしていてエレガントな印象です。

着用画像で遠目から見ても、ボリューム感違うように見えませんか?

ヴィンテージ
現行ブラックスエード

次にコバの張り出し度合いにも注目してみます。

分かりにくいかもしれませんが、ヴィンテージのタンブラウンの方が、コバが張り出しています。

先ほどの計測結果と照らし合わせても、コバが張っている=周囲の長さが大きくなるはずなのに、実際はヴィンテージの方が周囲が細いです。

ということは、それだけアッパーの高さが低いということです。

先ほどはハーフサイズは差がある、と述べましたが、もはや1サイズほどの違いかもしれません。

最後に、サイズ感とは関係ないですが、革質について見てみます。

表革とスエードは比べられないので、表革同士の比較です。

しばしば、ヴィンテージの方が革質が良いと言われますが、現行のブルーとヴィンテージのタンブラウンを比べてみて、どう感じられますか?

現行のブルーより、ヴィンテージのタンブラウン方が、光沢感が強いです。ちなみに手入れ方法は全く同じです。

光沢感が強い=革質が良い、という式が成り立つかは分かりませんが、光沢が出やすい=表面の凸凹が少ない=キメが細かい、と考えると、ヴィンテージの方が革質が良いのは事実かもしれません。

私の感想としては、比較的マットなブルーの方の光沢度合いが好きなので、光沢が強いことにそこまで魅力は感じません。

現行品とヴィンテージを比べて私が気が付いたことは以上です。

他にどこが違うのか、ご存じの方、ぜひ教えてください。

以上です。ありがとうございました。

参考記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました