GLENOVERのヴィンテージジャケットを買ってみた

お直し

こんにちは。

ミスターリネンと申します。

先日新たにツイードのテーラードジャケットを購入しました。

ハリスツイード生地のものです。

この生地の表情、色と柄、最高に格好良くありませんか?

ネイビー、水色、グリーン、ブラウンが混ざったガンクラブチェックで、ハリスツイードらしい粗野な印象と、寒色ベースのやや都会的な色合いのバランスが心に刺さりました。

生地以外にも魅力的なのが、ブランドです。

クラシック界の重鎮、赤峰幸生さんが創業されたというので知られる、GLENOVER、グレンオーバーというブランドです。

赤峰さんは、Way-out、GLENOVER、Y.Akamine、AkamineRoyalLine(2025年も継続中)という順にブランドを立ち上げてこられたようなので、第二世代です。

Webマガジンキネヅカ内で、赤峰さんへのインタビュー記事があり、こう記載されています。

「34歳のときに生地屋の社長から連絡があって、服を作って欲しいと依頼されました。そのときに立ち上げたのが、「GLENOVER(グレンオーバー)」です。グレンというのは、スコットランドで“渓谷”という意味があります。渓谷を超える、という意味を込めて「GLENOVER」という名前をつけました。」

ブランド名に、ツイードの発祥地であるスコットランド要素が入っているということは、ツイードジャケットはブランドの看板アイテムだったのではないでしょうか。(想像)

今回買ったジャケットを作るのに、赤峰さんがどのように関わったのかは不明ですが、生地も形も赤峰さんが決めて(監修して)作ったのだと、信じたいです。(希望)

赤峰幸生ファンとしては、赤峰さんが作ったヴィンテージのジャケットというだけで魅力に感じます。

それでいて生地も自分の好みに刺さるものであれば、買わない選択肢はありませんでした。

実際に着用してみると、かなり時代を感じます。

インナーの色は気にしないでください。

肩パッドが分厚く、3つボタン上2つ掛けの仕様です。(写真では一番上のボタンは留めていませんが)

でもゴージ位置は低すぎず、ラペル幅は今でも通用する太さなので、今では着られないくらい古くさい、という風には私は感じません。

嬉しいのが、サイドベントであること。

昔のツイードジャケットを古着市場で探していると、大半がセンターベントです。

英国のリアルなカントリーの場面では、センターベントが好まれていたのかもしれませんが、サイドベントの方が格好良くないですか?

また、ボタンが水牛ボタンなのも嬉しいです。くるみボタンだとカントリー過ぎてしまうので、ドレッシーに寄せてくれる水牛ボタンは着やすいです。

ちなみに私の体には、ウエストが余り過ぎています。横から見ると分かりやすいです。

同じスーツを20年30年着られる赤峰さんですから、昔作ったブランドだからといって、時代に関係なく着られる普遍的なデザイン、かと思いきや、多少は時代性を反映したアイテムも作っていた、ということなのでしょうか。

GLENOVER が誕生したのが1978年、その当時赤峰さんは34歳だったようなので、赤峰さんの中でのクラシックに対する考え方も、今と全く同じではなかったかもしれません。

このジャケットを資料として保管しておくべきなのかもしれませんが、私はどうしても自分で着たいので、お直しに出そうと思います。

肩パッドを薄めにして、3つボタン上2つ掛け⇒段返り3つボタンにして、ぶかぶかなウエストをやや絞りたいです。

お直しが完了したらまた記事にまとめます。

GLENOVER のヴィンテージのジャケットは、古着市場でも見つかりますし、値段も5000~1万円とそんなに高くもありません。

私が買ったもの以上に時代を感じる、例えば重心が低いものもありますが、今でも普通に着られそうな形のものも見つかります。

重心が低いジャケットの例

赤峰ファンの方は、良かったらメルカリ等で探してみてください。

以下参考記事です。

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