テーパードとフレアのはざまで

コーディネート

こんにちは。

洋服のシルエットは、オーバーサイズ、普通、タイト、大きく3つに分かれますね。

時代によって多少の流行はあれど、クラシックなスタイルが好きな方の中では、オーバーでもタイトでもない、普通のシルエットがお好きな方が多いのではないかと推測します。

今回はジャケットは無視してパンツのシルエットに絞った話をしますが、普通のシルエットとはどのようなものでしょうか。

程よくハイウエスト、もも周りにもゆとりがあって、少しずつテーパードしていき裾幅は20㎝前後、くらいが、最も癖のないシルエットだと私は考えます。

私が普通と考えるシルエット
裾幅は21㎝

その前提を踏まえた上で、私の好みのシルエットを伝えさせてください。

私の好みなどどうでも良い話であることは承知の上で、一つの提案としてご紹介したいのです。

そのシルエットとは、テーパードとフレアの中間くらいのシルエットです。

上述した癖のない普通なシルエットは、いわゆる「テーパード」です。

フレアとは、もも回りや膝周りはテーパードより細くタイト気味で、一方で裾幅は広く、上から下に向かって広がっていくようなシルエットです。

フレア。ひざ回りは細め。

私が好きなテーパードとフレアの中間とは、ウエスト~膝まではテーパードと変わらず、膝から下はほぼテーパードせず垂直に落ちていき、裾幅もそれに応じて比較的広めのものです。私の体型では、このシルエットで理想的な裾幅は23-24㎝くらいです。

裾幅23㎝。

「ひざから下はほぼテーパードせず垂直に落ちていく」と述べましたが、「それはストレートということなのでは?」と思った方、おられるでしょうか。

確かにそうかもしれません。ただ、「ストレート」という言葉の定義が人によってさまざまで、お尻から裾まで全て同じ太さのものを意味するのか、私が好きと上で述べた、お尻からひざまではテーパードし、ひざから下は真っすぐ落ちるものを意味するのか、どちらなのか分からないので、ストレートという言葉を使うのは避けました。

テーパードとフレアの中間が良いと思うようになった理由ですが、

まず裾幅が太くて長い、というのが、私がパンツに求める第一条件でした。

パンツの裾が靴に一切かからず、靴が丸出しになるのではなく、立っていると靴の全貌は見えないけど、歩いたり座っている時にだけ見える、と言うのが美しいと感じました。

有名なチャールズ国王の足元の写真。このくらいの長さ、太さが美しいと思う。

それならば全体的に太いシルエットでも良いのですが、そうなるとややコスプレっぽく見えかねません。

全体的に太い。格好良いけど、現代ではやや印象が強すぎる?

全体的に太いシルエットが流行した時代はあれど、それが定番化はしていないので、全体的に太いのはあくまで変化球、という感覚が私にはあります。

靴を丸出しにしないためには、フレアパンツも選択肢です。

HUSBANDSオンラインより。

現在(2026年)はフレアブームが再燃していて、格好良いと私も思いますが、飽きずにずっと着続けられるかどうかを考えると、私は手を出す気になれません。

全体的に太いわけでもなく、フレアでもない、でも靴をしっかり覆ってくれる太さと長さ。

それが叶うのが、最も無難なテーパードシルエットを、膝から下だけ少し広げた形なのです。

具体的に数値で見ていきます。

「テーパード」に分類されるパンツは、ひざの太さと裾の太さの差はそれなりにあります。以下のパンツの場合、裾の方がひざより5㎝ほど細いです。

テーパードシルエット
折り曲げてみると、ひざと裾の平置き幅は5㎝ほど差があります。(膝の位置は股下の真ん中より5㎝上とした場合)

私が言うテーパードとフレアのはざまとは、ひざ幅と裾幅の差が、1-2㎝くらいのものです。

ひざより裾の方が幅が広く見えませんか?
ひざより裾の方が幅が広く見えませんか?
でも実際はひざの方が1-2㎝太いです。

実際には裾のほうがひざより細いけど、むしろ少しフレアで裾の方が広がっているように見えませんか?

実は一般にストレートと呼ばれるパンツも、実際は緩やかにテーパードしていることがほとんどです。

私なりに色々な太さのパンツを試してきて、クラシックの範囲内で、一番美しいと感じるのが上述したテーパードとフレアの中間であり、今は新たにオーダーする時は、全て同じサイズにしようと、迷いがなくなりました。

これまでの話は、スラックス、ドレスパンツの場合の話でしたが、デニムについてはどうでしょうか?

デニムは、テーラードジャケットに合うシルエットに限って言えば、細くてテーパードしたイタリアっぽいシルエット、リーバイス501のようなストレートシルエット(実際には微テーパード)、フレアデニム、の大きく3パターンに分かれると思います。

イタリアンなデニム
ストレート。リーバイス501
フレア。リーバイス517。

私は、デニムでも、スラックスと同じようなシルエットが好きです。

つまり、テーパードをベースにしつつ、裾幅はしっかりと太く、フレアの一歩手前くらいのシルエットです。

リーバイス501等の定番ストレートは、ストレートと言っても実際は裾に向かってややテーパードしていて、裾幅は細いです。

靴をデニムが覆うということにはなりにくいです。

なので、ストレートをベースにしつつ、裾幅はもう少し太めなものはないか、ずっと探していました。

自分の中での答えが、リーバイス503Bでした。

リーバイス503B
テーパードが控えめ。

裾幅21㎝で、太くはありませんが、501と比べると太めで、靴にも少しは覆いかぶさってくれます。

裾幅21㎝、ひざ幅24㎝。

気に入り過ぎて同じモデルを6本も持っており、今後もどうせ履き続けるだろうからと、予備用で色落ちしていないものもストックしています。

そんな中、先日Leeのデニムを初めて買いました。

こちらです。

シルエットは、リーバイス503Bを正直上回りました。

左:リーバイス503B、右:Lee
リーバイス503は膝と裾の差が約2㎝、Leeは差が0。

裾幅は23㎝と理想的です。ひざ幅と裾幅の差がほぼ無く、フレアに限りなく近いテーパードシルエットです。

生地も、リーバイスと遜色ない雰囲気です。

欠点を挙げるなら、ジッパーフライであることと、セルビッジ(耳付)ではないこと。

ジッパー

しかしこれは好みの問題なので、私は嫌ですが、大きな問題ではないと思います。

実際に履いてみると、前から見た感じはリーバイスとほぼ変わりませんが、横から見ると、裾幅の太さが分かります。

前から見ると普通
横から見ると裾幅の太さが分かる。

とても良いシルエットではありませんか?

シルエットはリーバイス503Bより良いと思ってしまいましたが、ジッパーなのが個人的には非常に残念です。

リーバイス503B
Lee

以上、私の好みばかりの内容でしたが、どんなシルエットであれ正解不正解はなく、履く人の好みが一番重要です。

ただ、色々なシルエットを日々履き替えるよりは、自分の好きなシルエットを固定してしまい、マイスタイルとして定着させることが格好良いと私は思います。

たとえものすごい強いフレアであっても、確かに王道ではありませんが、毎日同じシルエットばかりを履いていれば、それがその人のスタイルとなるので、格好良いと思います。

私はこのテーパードとフレアのはざま、をマイスタイルとして決めたので、今後はブレずに貫いていこうと思います。

以上です。

ありがとうございました。

コメント

  1. はち より:

    こんにちは。Leeのシルエットいいなと思いました。そちらは現行のものを買われたのでしょうか。

    • Mr. Linen Mr. Linen より:

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      こちらは古着のものをトレジャーファクトリーで見つけて購入しました。
      タグには0102と書いてあり、ネット検索するとブーツカットのデニムが出てきました。
      それらは私が買ったものとは若干シルエットも生地も違うようにも見えますが、モデルとしては同じなのかと推測します。

  2. はち より:

    ありがとうございます!参考にさせていただきます。

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