DORSOでリネンジャケットをビスポーク(注文編)

DORSO

こんにちは。

私がもっとも信頼するテーラーであるDORSOにて、初のビスポークをお願いしてきました。

今までは、MTM(Made to measure=パターンオーダー)で、グレーの3P、ウールリネンの柄ジャケット、ダブルのネイビーブレザーの3着をお願いしてきましたが、今回はフルオーダー、ビスポークです。

グレー3P
ウールリネン
ブレザー

MTMでも十分だけど

DORSOのMTMは、ビスポーク職人であるオーナーの齋藤さんが監修しているだけあって、着心地、見た目共に十分すぎるクオリティで、これ以上何を良く出来るのか、私には分かりません。

「良いスーツは立体感がある」と聞くこともありますが、MTMでも私の目には立体感マシマシに見えます。

MTMだけど立体感を十分に感じます

それでも、齋藤さんいわく、ビスポークとMTMは全く別物のようです。

これからスーツの道で生きていきたいと私は考えているのですが、そんな人間が「ビスポークを体験したことがありません」では説得力に欠けるだろうし、

本格的なビスポークを体験してみたいという好奇心もあるし、思い切って挑戦してみることに決めました。

生地はもちろんリネン

選んだ生地は、もちろんリネンです。

今年登場した以下写真のブルーベースのカラフルなグレンチェックの生地、MAGEE社のアイリッシュリネンの生地ですが、最初に見つけた時から惹かれていて、やや派手かなとは思いつつも、子供が生まれた年の記念ジャケットにもなるだろうというこじつけも手助けし、こちらを選びました。

アイリッシュリネンに特化したバンチ
特に気に入ったのがこのブルーベースのカラフルなグレンチェック
色が何色入っているのか、、

今回は上下スーツではなく、単品ジャケットです。

デザイン

デザインは、シングルの3つボタン段返り、腰ポケットは両玉縁フラップ無しという齋藤さんおすすめのDORSOスタイルです。

ただ今までと少しだけ変えました。

まず、サイドベンツではなく、ノーベントにしました。

サイドベンツ
ノーベント

ノーベントのジャケットをいくつか着ていく中で、デザイン的にノーベントが好きだと思うようになったのと、

サイドベンツは、リネンだとお尻部分の生地がめくれて、そのままシワが入って固定されてしまうこともあるので、「リネンはノーベントに限る」という考えがあります。

私は、「限る」とまでは思いませんが、リネンとノーベントの相性は抜群なのでノーベントが良いと考えます。

それと、袖のボタンは4つではなく3つにしました。

スーツの場合は4つボタンでカチッとした印象を出すのは良いけど、単品ジャケットの場合は4つボタンだと何となく重い印象になる気がして、3つボタンが良いと思うようになったからです。

4つボタン
3つボタン

最後に、シルエットを今までより少しリラックス感のあるものを希望しました。

このジャケットは、タイドアップして着ることは想定しておらず、リネンスラックスやデニムに合わせてカジュアルに着る予定なので、体にフィットしているよりは、少しゆとりがある方が合うと思ったからです。

とはいえオーバーサイズを求めているのではなく、ほんのわずかにゆとりを持たせたいだけです。

イメージとしては、以下の方のような感じで、肩幅広め、袖も太めです。

aaronhu722さんインスタより。
ちなみにメゾンエラールのリネン生地を着られています

裏地

リネンのジャケットは、これまで背抜き仕様にしてきましたが、暑がりなので冷房の効いた室内でも、リネンジャケットを着てもすぐに汗をかいてしまう人間です。

リネンの良さである速乾性、冷感を最大限味わうには、キュプラの裏地はあるよりは無い方が涼しいに決まってます。

でもアンコンジャケットのように、裏地も芯地も完全抜きでペラペラした感じのジャケットは着たくないのです。

そこで考えたのが、背抜きをベースに、袖裏も排除すること。

着るときに腕がやや通りにくくなるというデメリットはあるけれど、通気性は裏地が無い分上がります。

生地に直接汗は付きますが、リネンは水洗いできるし、普段からスチーマーで消毒していれば問題ないのでは、と考えました。

それを齋藤さんに相談したところ、おすすめ出来ないと言われました。

生地がクタクタになってしまうからという理由です。

リネンジャケットはシワが刻みこまれ、たまには水洗いもしながら、経年でどんどん柔らかくなっているのは承知の上だし、それが良さでもあるのですが、おすすめしないとはっきり言われたので、袖裏はありのままにすることにしました。

私自身袖裏無しを試したことがないので、一度試すまでは自分にそれが合っているのか判断できません。

試すのは良いが、それを初ビスポークでやるのはリスキーだと言われ、確かにそうだと思いました。

生地の事前水洗い

先日、リネンスーツを水洗いしたら大幅に縮んでしまい、それがトラウマで、今後リネンスーツを作る際は必ず事前に生地を水洗いする、と私は決めています。

しかし、自分でフィッティングして発注するオーダーとは違い、顧客としてお店で作ってもらうので、生地を一旦預かって自由に洗わせてくれるかは分かりません。

齋藤さんに、どうしても水洗いを事前にしたい、と相談したところ、それだけこだわるなら良いですよ、と了承いただきました。

同時にそれに伴うリスクも教えてくれました。

どういうリスクかと言うと、リネンは生地の場所によって織り方にムラがあり、水洗いすると場所によって縮み量が異なり、結果として柄がまっすぐでなくなることです。

そもそも、洗わない状態でも、リネンの場合は柄がまっすぐでないことが良くあるようです。

このリスクについては受け入れるしかなく、またリネンはどうせ着ていたらシワが出来て、柄のゆがみも大して気にならないだろう、と考えました。

もう一つのリスクが、水洗いをしても、完成した状態で洗うと結局また縮む、ということです。

確かに、1回目の水洗いが最も大きく縮みますが、2、3回目くらいまでは、さらにほんのわずかに縮むことはあります。

ならば、事前に複数回水洗いをしてしまえば良いと言えます。

しかし、沢山洗ってしまうと、生地のハリが失われ、最初からクタクタジャケットになってしまうため、洗いまくれば良い、と言う訳でもありません。

ちょうど良い塩梅は、何回なのでしょうか。

最近、リネンシャツをサルトでちょくちょくオーダーしているのですが、生地を2回洗うと、製品になってからの縮みが無くなることに気づきました。

なので今回のジャケットも、2回水洗いしてから裁断してもらうことで決まりました。

水洗いについては、干し方も含め、自信があります。

バスタブを使ったりするのは面倒なので、全て洗濯機で済ませます。

やり方をご説明すると、まず生地を綺麗に畳んで、大きな洗濯ネットに入れ、生地が全てつかるくらいまで水を溜めます。

タグは入れていません(笑)

その後すぐに一時停止し、水が全体に浸透するよう軽く手で回します。

あとは、脱水ボタンを押して、脱水をします。

脱水は、シワを作らない為には一切しないのが理想ですが、それだと部屋がビショビショになるし、重くて干しにくいので、10-15秒くらいで、ごく短時間だけ脱水します。

干す時は、生地がピンと張れるくらい長い棒があると理想的です。

長さ180㎝くらいのポールを部屋に突っ張っています。

長さが足りない場合は2つ折りにするしかありませんが、その分乾くスピードが遅くなるので、水シミが出来ないよう注意が必要です。

乾燥した冬であればただ干すだけでも乾きますが、扇風機を当てて、最大限早く乾かす努力をします。

リネンなので数時間で乾いてしまいます。

2回洗った後の生地ですが、ハリはしっかり残っているし、私の目には、元の状態となんら変わっていません。

洗う前
洗った後

後日洗った生地をDORSOに持ち込みます。面倒な客です。

値段

値段は、約35万円でした。

注文、仮縫い、中縫い、納品、とあるので、時間はまだまだかかります。

完成はもちろん、これからのステップも楽しみで仕方ありません。

また途中経過をご報告させていただきます。

以上です。

ありがとうございました。

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