麻布テーラーのリネンシャツを正直レビュー

リネン

こんにちは。

ミスターリネンと申します。

先週1週間はブログの更新がストップしてしまいましたが、娘が生まれ、里帰り中の妻と娘に会いに行っていました。

自分の子供なんだと思うとかわいくてたまらず、頑張ってくれた妻への愛おしさも溢れ、今までに感じたことのない幸せな時間を過ごしました。

妻と娘を置いて東京に戻って来て、またしばらくは一人の生活が続きます。

寂しいですが、お直し屋サルトでの修行に励み、出来る限り早く知識、技術を身に着けられるよう頑張ります。

妻と子と過ごす時でさえ、頭の中は相変わらずリネンやスーツのことで埋め尽くされており、2人が寝たと思ったらすぐにスマホを開いて生地を探したり、スーツのお直しに関する動画を見たりと、どんな環境になっても服への情熱は変わらないことが確信出来ました。

さて、先日の記事で紹介した、麻布テーラーさん(以下敬称略)のオーダーシャツが仕上がり、受け取ってきました。

本音レビューをいたします。

総評:大満足

オーダーしたのは、以下の4枚です。

右上:コットンのブロード生地のごく普通のレギュラーカラーシャツ

右下:ブルーリネンのレギュラーカラーシャツ(裾スクエアカット)

左下:ブラックリネンのレギュラーカラーシャツ(裾スクエアカット)

左上:ホワイトリネンのレギュラーカラーシャツ(裾スクエアカット、両胸ポケット付き)

一枚10,000円~13,000円とお手頃価格でしたが、非常に満足の仕上がりでした。

この値段なら海外製だと思っていましたが、国内工場の生産のようで、驚きです。

気にしていたポイント①:襟型

今までは鎌倉シャツのシャツを愛用していましたが、DORSOでスーツやジャケットをオーダーするようになってからは、鎌倉シャツの襟だと襟が開きすぎていて、DORSOのジャケットのゴージラインの角度と一致しないのが気になった、というのがシャツをオーダーしようと思った最大の理由です。

既製品にも、襟の開き角度が狭いレギュラーカラーシャツは売っていますが、襟が小さい(短い)ものが多く、襟の先がVゾーンの中に見えてしまうのが個人的に好きではありませんでした。

襟が大きい(長い)レギュラーカラーシャツとなると、既製品でお手頃価格のものがなかなか無く、オーダーしようと決めました。

一口にレギュラーカラーといっても、実際の襟の開き角度は一定ではなく、商品によって様々です。

私が今回選んだのは、以下写真の、ロングレギュラー(ブラックリネン、ブルーリネン、ホワイトコットン)とレギュラー(ホワイトリネン)の2種類です。

ロングレギュラー。表示されている3つの数字のうち、真ん中の数字が襟羽根の長さです。ロングレギュラーは8.6㎝。

ロングレギュラーもレギュラー(写真左が見切れていてすみません)も、どちらも同じ開き角度で、狭すぎず程よい、ごく一般的な開き角度です。

どちらもVゾーンから襟先が見えてしまうことも無かったので、ロングレギュラーと普通のレギュラーは、襟の長さは6ミリ差がありますが、大した差ではないと思います。

DORSOジャケットに合わせてみると、見事にぴったりの角度でした。

レギュラー(襟の長さ8.0㎝)の方。第一ボタンを閉めると襟の開き角度は急になるが、開けるとやや広がる。今回のシャツは、閉じても開けてもDORSOジャケットにちょうど良い開き。

DORSOジャケットだけでなく、最近流行り気味の、「フィレンツェスタイル」と称されることも多い、ゴージラインがやや急寄りの角度のジャケットには、合うと思います。

不安な場合は、合わせたいジャケットをお店に持って行って確かめるのが安全です。

気にしていたポイント②:襟の硬さ

続いて、襟の硬さです。

のりがパリッと聞いて、カラーキーパーも入った、がちがちの襟は嫌で、なるべくふんわりとしたロール感のある襟が良いです。

襟の裏に入っているのがカラーキーパー

理想は赤峰幸生さんのようような襟です。

赤峰幸生さんのVゾーン。The Rakeさんより拝借https://therakejapan.com/special/a-lifetime-in-style/

麻布テーラーでは、襟(芯地)の硬さを5段階から選べます。

写真下部をご覧ください。

ふんわりとロールさせたいならば、一番柔らかいのにすれば良い、と安易に考えるのは危険です。

何故なら、襟が長くなればなるほど、襟が柔らかいと先端がへなっとする可能性が高まります。

先端が内側に丸まってしまっている。

いくら柔らかくても、襟の先端が丸まってしまうのはいただけません。とはいえカラーキーパーを入れると硬くなってしまいロール感は出ないので、ちょうど良い塩梅を出すのが難しいです。

理想は、ロール感は出しつつも、カラーキーパー無しでも先端が丸まらない程よい硬さです。

厄介なのが、新品時の硬さと、洗濯を繰り返した後の硬さは変わってくるので、最初はやや硬いかな?くらいを選んでおけば、何度か洗濯することで理想の硬さになる、と考えました。

上記のことを踏まえ、私は真ん中の硬さのレギュラー(5段階中3)を選びました。

最初に完成シャツを見たときは、「硬すぎたか?」と思いました。

しかし、カラーキーパーを外し、一度水洗いをすると、一気に柔らかくなりました。

このようにロール感もちゃんと出ます。

ロール感はありつつも先端が丸まることもなく、ちょうど良い硬さです。

さらに洗いを重ねることを考えると、もう一段階硬くても良かったかもしれないくらいです。

生地自体の硬さや、芯材の付け方(接着か縫い付けか)によっても話は変わってくるので、一概には言えませんが、麻布テーラーに関して言えば、よほど分厚い生地でない限りは、真ん中の硬さを選んでおくのが無難だと私は思います。

気にしていたその他のポイント

その他細かなポイントについても簡単に述べます。

スクエアカット

裾は、ラウンドではなくスクエアにしました。タックインでもタックアウトでも使いたいからです。

スクエアカットに良くあるサイドのスリットは、注文時には入れられないと聞いていましたが、いざ見てみるとスリットが入っていました。出来るなら出来ると言って欲しかったですが、嬉しい誤算です。

襟の高さ

ロングレギュラー(ブラックリネン、ブルーリネン、ホワイトコットン)は、襟の高さが4.5センチと、平均的なシャツの4.0センチと比べ、やや襟が高いです。

ロングレギュラー。表示されている3つの数字のうち、左の数字が襟の高さです。ロングレギュラー4.5㎝、左のレギュラーは4.0㎝。真ん中の数字は襟の長さ。

襟の長さがなるべく長い方が良く(8.5センチ以上)、そうすると襟の高さが高い(4.5センチ)タイプしかなく、仕方なく高めの襟を選びました。

ジャケットからシャツの襟が出すぎないかという心配がありましたが、問題ありませんでした。

5ミリくらいなら大した差ではないし、シャツ襟が高いと、ジャケットなどの羽織り物の襟に素肌が付くリスクが「さらに」下がるので、全くデメリットにならないと感じました。

ボタン位置

リネンシャツを着る暑い時期には、ネクタイをせずに第二ボタンまで開けることも多いと思います。

しかし、第二ボタンを開けると、肌が見えすぎて、セクシーではなく下品に見えてしまいかねません。

かといって第二ボタンを閉めるのは、特にリネンシャツの場合は、開放的な素材なのに息苦しく見えて、私には違和感があります。

息苦しく見える。何かが透けていてすみません。

なので、第二ボタンを開けても下品に見えないよう、第三ボタンの位置を1センチ上にしてもらいました。そうすることで、第二ボタンを開けても開きすぎずに済みます。

普通の位置の第三ボタン。第二ボタンを開けると肌がかなり見える。
今回オーダーしたシャツ。第三ボタンが通常より上に位置し、第二ボタンを開けても肌が見えすぎない。

それが結果大正解でした。

いやらしさのない肌見せ度合いになったと思います。

ボタン

オプションで、一着あたり+1100円ですべてのシャツを蝶貝ボタンにしました。(高瀬貝だと+550円ですが、蝶貝の方が綺麗だと思ったので。)

ブルーのリネンシャツには、茶蝶貝のボタンを付けてみました。青蝶貝という選択肢が無く、黒、白、茶の三択でした。

白だと真夏にしか着にくいと思い、黒は間違いないけど、茶は合うのか試してみようと思ったからです。

蝶貝ボタンは光って茶色感が強くは出ないので、馴染んで良くマッチしていると思います。

後悔ポイント①:縮み方がバラバラ

ここからはマイナスポイントを述べます。

今回、リネンシャツ3枚は、襟の形と胸ポケットの有無を除いて、全て同じサイズでオーダーしました。

3枚を一度洗濯して乾いてみると、裾と袖の縮み量が、それぞれ異なりました。

ブルーリネンは着丈も袖丈も1-2センチ程度だったのに対し、ブラックリネンとホワイトリネンは、どちらも4センチ程度縮みました。

ブルーリネンの洗濯前。
ブリーリネンの洗濯後。1-2センチ全体的に縮んでいる。
ホワイトリネンの洗濯前。
ホワイトリネンの洗濯後。全体的に4センチの縮みで、見るからに小さくなっている。

1-2センチは想定範囲内ですし、購入時にもそういう案内はいただいていましたが、さすがに4センチは縮み過ぎです。

乾燥機にかけたわけでもなく、冷水で洗い、脱水も数十秒で止めたのに、です。

ブルーリネンは生地が比較的薄め、ブラックリネンとホワイトリネンは比較的厚めで、厚い方が縮み量が大きいのかもしれません。

いずれにせよ、4センチも短いとタックインしてもすぐにはみ出てきてしまうという問題があるので、お店に持っていき、工場に検査のために送り返してもらえることになりました。

どんな対応になるかは、現在連絡待ちの状態です。

シャツに限らず、リネンやコットン生地は、作る前に生地の状態で水洗い、もしくは水通し(洗剤を使わず水につけるだけ)をした方が良いと考えていましたが、この件によってそれが確信へと変わりました。

今後何かをオーダーする際は、自分でやるか、工場でやってくれるかに関わらず、水通しを必ずしようと思います。

後悔ポイント②:コットン生地が分厚く着心地が悪かった。

縮みを除き、リネンシャツ3枚は、どれも肌触りも良く満足の着心地でしたが、コットンシャツだけは正直イマイチでした。

水洗い直後の様子。生地が厚くてパリッとしているのが伝わりますでしょうか。

生地が分厚く、薄手のチノパンくらいの生地くらいあります。

おかげで白なのにシャツ一枚で着ても乳首は透けませんが、3Pなどドレッシーなスーツに合わせるドレスシャツとして買ったので、ジャケットを脱ぐことは想定しておらず、ならば乳首が透けたってかまいません。

それよりも、シャツ生地がなめらかで、ジャケットやベストの下でごわごわしないことの方が重要です。

この生地は、残念ながらかなりごわごわします。

コットンのブロード生地の白シャツは、今まで着る機会が少なかったため、こだわりを持って生地選びをしたこともなく、「白シャツならどれも同じでしょ」と思って適当に生地を選んでしまったのが失敗でした。

仕方ないので着ますが、今後はある程度薄手の上質な生地にしようと思います。

最後に

縮みすぎた問題は、お店の方もおかしいと認めてくれて、専用の洗剤か何かを使って生地を伸ばすか、作り直すなどの対応をしてくれるそうなので、時間はかかりますが誠実な対応をしてくれました。(→後日連絡があり、作り直ししていただくことになりました。)

なのでその問題はシャツのクオリティー自体への評価には影響せず、総評として、値段から考えると十分すぎるくらいのクオリティーだと思います。

ステッチも細かく上品で、着心地も良く、不満はありません。

ハンドメイド感があるようなシャツではなく、シンプルでしっかりしたシャツ、という感じなので、ハンドメイド感を求める方以外にはおすすめ出来ます。

通常価格だと、麻布テーラーは平均的なリネン生地で15,000-20,000円、生地によってはそれ以上しますが、年に2回シャツのオーダーフェアをやっていて、その時は国産リネンで10,000円ほど、海外リネンでも15,000円ほどでリネンシャツが作れます。

20,000円以上するなら正直他のお店も選択肢に挙がってきますが、フェア中は私が知る限りはどこのお店よりも安くリネンシャツを作れます。

またフェアの際には行ってみようと思っています。

以上です。

ありがとうございました。

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