こんにちは。
ミスターリネンと申します。
以下の記事で、黒かグレー文字盤の、ホワイトゴールド製のドレスウォッチを探していると述べました。
その後、意を決して1本購入しましたので、ご報告します。
目次
選んだ決め手
候補として挙げた以下の4つから、オーデマ・ピゲのトノー(樽)型か、ヴァシュロン・コンスタンタンの丸型に絞り、最終的にヴァシュロンの方にしました。

オーデマ・ピゲのトノー型は、形が丸じゃないのが洒落ていてとても好きでしたが、文字盤にダイヤが使われているのがどうしても気になりました。

小さくてよく見ないと分からない程度ですが、洒落すぎているというか、ドレスウォッチとしてはToo Muchかなと思いました。
そもそも黒文字盤の時点で、正統派ドレスウォッチではないので、ダイヤの有無関係なくお洒落時計(真面目な時計というよりややファッション寄り)の分類には入ると思いますが。
上の写真のようにカジュアルな服装の外しとして付ける分には最適ですが、スーツには合わせにくいと思いました。
今回私が欲しかった時計は、スーツに合わせられて、出来ればカジュアルにも合うドレスウォッチでした。
なので、残念ながら候補から落としました。
対してヴァシュロンの方は、一番基本の丸型で、非常に薄く、ダイヤなどの装飾もない、ザ・ドレスウォッチという風貌です。


が、白やシルバー文字盤ではなく、ブラック文字盤のため、ややくだけた雰囲気もあり、私の希望通りスーツにも合うし、モノトーンのジャケパンスタイルなど、ややカジュアルにもいけそうです。
軍パンやTシャツなどの、カジュアル度の高い服装には、相性はそこまで良くない(時計だけドレッシーすぎる)と思うので、汎用性が高いというわけではないと思います。
他に選んだポイントはいくつかあります。
古すぎない
この時計は2001年製です。
ヴィンテージウォッチと言えば、新しくても90年代までなので、2000年代はほぼ現行です。
私はヴィンテージの時計にしか基本興味がありません。
それは、ヴィンテージの小さいサイズ感が好きなのもあるし、新品のピカピカすぎる時計は、付け慣れている感が出にくく、小恥ずかしいからです。
そもそも、現行品は高すぎて買えません。
この時計は、2000年代なのに直径33ミリとヴィンテージサイズです。サイズ的には希望通りです。
ピカピカすぎる懸念については、自分で着用して傷をつけていけば良いと思いました。
年代が新しめである最大のメリットが、ヴィンテージ品と違って多少の防水性が期待でき、夏でも(気を使えば)使えることです。
ヴィンテージの時計でしたら、夏は完全に諦めるか、台座を敷くしかありませんが、ドレスウォッチに台座はあまり合いません。
マットブラックの文字盤
文字盤はブラックですが、艶のないマットなブラックで、光の当たり具合で、グレーにも見えます。


艶ありの、通称ミラーダイヤルと呼ばれるブラックだと、それはそれで格好良いですが、グレー寄りの方が私は好みでした。

ミラーダイヤルだと真っ黒!という感じになりますが、マットブラックだと、印象が強すぎないので、クラシックスタイルにも合わせられそうだと思いました。
今回の購入にあたって最も参考にしたのが、ユナイテッドアローズの木原大輔さん。
ヴァシュロン・コンスタンタンの多分70年代の、レクタンギュラ―(長方形)とトノー(樽型)の中間のような時計をされています。


同じマットブラックの文字盤で、ヴィンテージならではの味も出ていて、最高に格好良いと思っていました。
世界限定50本
この時計は、世界限定50本で販売されたようです。
限定と聞くと、余計に欲しくなってしまうのは私だけでしょうか。
限定だから何?と言われればそれまでなのですが、何となく嬉しいです。
ちなみに50分の何番、といったシリアルナンバーは記載がありませんでした。
σマーク付き
6時位置の下のSWISS MADEという表記の両側に、σ(シグマ)マークが2つ書かれています。

このマークは、70年代から2000年前後まで使用された、文字盤に貴金属が使用されていることを示すマークです。
こちらの記事がとても参考になります。
記事によると、シグママークを採用していたブランドは、5つから9つ程度と言われています。代表的なブランドは、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ロレックス、IWCやロンジンだったそうです。
文字盤に貴金属が使用されている、と言っても、文字盤そのものではなく、針と時間を表すアワーマーカー(今回の時計ではローマ数字)だけの話です。
今回の時計は、ケース素材に合わせて、針とアワーマーカーにホワイトゴールドが使われています。
たまに、シグママーク付き=文字盤の地盤も貴金属、という意見も聞きますが、多分違うと思います。
今回の時計が、仮にブラック文字盤自体にホワイトゴールドが使われているとしたら、ホワイトゴールドを完全に隠して黒い何かを塗装していることになるので、ホワイトゴールドを使う意味が全くありません。
ともかく、σマークは高級時計の証とも言え、世俗的な私は、金が大好きなので、マーク付きなのは嬉しいと感じます。
十字の純正尾錠付き
尾錠、バックルと呼ばれる留め具が、ヴァシュロン純正の、アイコニックな十字型のものです。

素材も時計と同じホワイトゴールド無垢です。
手首を返してもヴァシュロンを感じられるのは、いい気分です。
欲を言えば、Dバックルと言う、装着が簡単になるバックルが良かったですが、純正が普通のバックル(ピンバックル)だった以上仕方ありません。

箱、保証書完備
この時計は、当時の箱、保証書、冊子などが全て残っていました。
時計が大切に扱われてきたことが分かる、と言う意味では嬉しいですが、売ることを想定していない以上、邪魔でしかありません。
とはいえ、捨てる勇気もないので、家の中のスペースを取って残り続けることになります。

ベルトが気に入らない
購入した際は、新品の艶ありのブラックのクロコダイルかアリゲーター=ワニ革のベルトが付いていました。

ヴァシュロン純正ではなく、販売店が作成した新品のものです。
ヴァシュロン純正のものも、同じ艶ありブラックのワニ革のベルトだったようです。(保証書の中に当時の写真があったので判明)
何もおかしくはないのですが、私の感覚では、文字盤もベルトもブラックだと、格好良すぎる、キザすぎると感じました。
またしてもユナイテッドアローズの木原さんを参考にし、木原さんと全く同じベルトが欲しいと思いました。

色はダークグレーらしいです。茶色っぽさもあり、グレーと茶色の中間の絶妙な色です。
この色のベルトだと、色気がやや抑えられるし、最大のメリットが、黒靴、茶靴、両方に合うことです。(と木原さんもおっしゃっていました)
とはいえ、既製品ではまず存在しない色だし、今回の時計のラグ幅は17センチと、既製品がめったにないサイズなので、オーダーするしかありません。
時計を気に入って使うためにも、オーダーすることにしました。
どんな服に合うか
上で既に軽く述べましたが、この時計はドレッシーな印象が強いので、スーツかジャケパンスタイルと相性が良いと思います。
特に、モノトーンベースの服装に合わせたいと私は思っています。
ジャケパンスタイルよりさらにカジュアルなスタイルだと、時計だけがドレッシー過ぎて浮いてしまうかもしれません。
買いに行った日は、水色のコットンのダック生地のカバーオールに、下はデニムを履いていたのですが、この時計は全然合っていないと思います。

が嬉しくて街中で何枚も写真を撮りました。
再び木原さんの受け売りですが、全身ワントーンの暗めなコーディネートなら、カジュアルスタイルでも、時計のおかげで格上げと言いますか、合うと思いました。ので、パクらせてもらおうと思います。

余談
ちなみに、全く同じ時計が、現在(2025年4月10日時点)銀座のANTIQURIOUSさんでも売られています。
世界限定50本のヴィンテージ品なのに、同時期に日本で2本市場にあるということは、日本限定発売だったのでしょうか。
調べても分かりませんでした。
ご存じの方がいたらぜひ教えてください。
同じマットブラックの文字盤は、ユナイテッドアローズ木原さんの他にも、私が格好良いと思って参考にさせてもらってる、他のファッション系の有名人の方も選ばれています。
ティアモこと福島雄介さん、BEAMSの間瀬祐介さんです。


福島さんはヴァシュロン、間瀬さんはオーデマ・ピゲで、お三方ともケースが丸型ではない、一ひねりある型です。
私の時計は、真面目な丸型なので、ややドレス度合いが上がり、カジュアル使いがしにくくなるかもですが、何とか頑張って様々なスタイルに合わせてみようと思います。
以上です。
ありがとうございました。
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