こんにちは。
ミスターリネンと申します。
先日DORSOさんにて初オーダーしたスリーピースのスーツが完成しましたが、受け取りから約2週間しか経っていないのに、また行ってしまいました。
今回は、単品のチェックジャケットをオーダーいたしました。
選んだ生地、候補に挙がった生地、オーナーの齋藤さんからもらったアドバイス等、オーダーの時の様子をご紹介します。
チェックのジャケットが欲しかった理由
「無地に勝る柄は無い」という赤峰幸生さんの名言を何年か前に聞いてから、無地をマスターするまでは無地しか買わない!と、我ながら素直にその言葉を守っていました。
本人から直接言われたわけではなく、ただYouTubeで勝手に聞いただけなのに。
その後いくつかのお店でスーツのオーダーを何度か経験した後、アトリエベルンさんに初めて行きました。
そこで初めてツイードの柄物ジャケットをおすすめされ、コーデュロイスラックスとセットで作ってもらいました。

無地と比べたらもちろん汎用性は劣りますが、十分に使いやすく、何よりカントリーな雰囲気がとても好きで、もっと柄物ジャケットが欲しいと思うようになりました。


もちろん無地をマスターなど全くしてはおりませんが、欲しいものは欲しいので仕方ありません。
具体的にどんな色、柄にするのかは、候補が無限にあるので一人で決めるのが困難です。
オーナーの齋藤さんに相談して決めれば良いと、生地は決めずにDORSO再訪予約をしました。
どんな柄にするか
柄物は無限にあると言いましたが、生地の素材も、ツイード以外に沢山あります。
柄物が一番映えるのは個人的にはツイードだと思いますが、リネンも大好きなので、ツイードかリネンのどちらかが良いな、と考えました。
お話の中で齋藤さんは、どちらかと言えば上品系、つまりウールでも糸が細かったり、シルクやカシミヤなど、高級素材を使った生地がお好きとおっしゃっていました。
私の好みは反対で、丈夫系、ガシガシ着られて、経年変化を楽しめる生地が好きです。

でも、自分が着たことのない生地を着ることで、新たな世界が広がることもあると思うので、食わず嫌いせず、自分が信じたテーラーさんに勧められたものは、試していきたいと考えています。
最初に作ってもらったスリーピースも、ドラッパーズという生地屋の、イタリア製でどちらかと言えば上品系の生地でしたが、勧められてその生地にして良かったと思っています。


リネンかツイードが良い、丈夫な生地が好き、という好みをお伝えした上で、いくつかおススメの生地を提示していただきました。










リネン100%、普通の(ウール100%)のツイード以外にも、リネン×ウール、コットン×ウール、などのいわゆる2者混、リネン×コットン×シルク、リネン×ウール×シルクなどの3者混もありました。
複数の素材が混ざった生地自体は着たことがありましたが、シルクが混ざった生地は着たことがありません。
丈夫ではないイメージが強いシルクには、どうしても昔から抵抗がありました。
でも、シルクも、齋藤さんが良いと言うなら、場合によっては挑戦しても良いかな、とも思いました。
迷ったあげく、以下の2つを最終候補に絞りました。


こちらのリネン×シルク×コットンのCANONICOの生地は、とても素敵だと思いました。
重さは280gで、春夏用の生地です。
落ち着いた色合い、合わせやすい小さめの柄、シルクが入ることによるやや光沢のある上品な質感が魅力です。
リネンの荒い感じとシルクの上品な感じが混ざっており、シルクに初挑戦するには良さそうな感じです。
柄物だけど、色も柄も控えめで、他に合わせるアイテムを限定しにくく汎用性も高いです。
もう一つ、特に気に入ったのが、ウール×リネンのMARLING & EVANSの生地。

サマーツイード、つまり、春夏用のツイード生地です。
English Summer Tweed という名前がまず最高です。それだけで魅力に感じてしまいます。
290gとやや薄めの生地で、秋冬用のツイードの硬い感じとは全然違い、程よいガシガシ感で、起毛感も抑えめです。

色合いもベージュ(グレージュ)×オフホワイトで爽やかで上品な感じ。
生地が粗野な感じだけど、色合いが上品という、良いバランスです。
色合いは若干違うけど、このようなイメージです。

最終的に、MARLING & EVANS のサマーツイードにしました。
最大の理由は、サマーツイードという種類の生地に挑戦してみたかったこと。
大好きなリネンとツイードが融合するとどうなるのか、着て確かめてみようと思いました。
リネン×コットン×シルクのCANONICOの生地は、どうしても長年着ていくとよれてくる、と齋藤さんに教えてもらい、それがやや懸念でもありました。
自分の好みから抜け出してシルクに挑戦できるようには、なれないかもしれません。
ディティール
ディティールについては、スーツの時とほぼ同じにしました。
段返り3つボタン、袖は4つボタン、サイドベンツ、ラペル幅は9.5センチ、切りポケットフラップ無し、ポケットの下のダーツは無し、裏地は総裏地。

パッチポケットと迷いましたが、柄や色がやや派手でカジュアルな印象が強いので、ポケットはカジュアルさを抑えるために切りポケットにしました。
唯一変更したのが、着丈の長さ。スーツのジャケットから5ミリ短くしました。
1センチくらい短くしても良いと教えてもらいましたが、長めが私は好みなので、5ミリにしました。
オプションについても、スーツの時と同じで、以下の5つの選択肢のうち、マーキングした3つをお願いしました。
・肩イセ増量仕立て
・袖イセ増量仕立て
・本衿かけ仕立て
・ゴージーラインカーブ仕立て
・衿穴(フラワーホール)手かがり仕立て
肩と袖のイセ増量は、着心地向上のためです。
私には増量の有無による違いが分からないかもしれませんが、前回増量にしたのに、今回は増量なしにして、完成してみたら「やっぱり増量にしておけば」と後悔するのが怖いから、今後も一生増量ありにすると思います。
フラワーホールはミラネーゼ仕様ではなく、通常仕様の手縫いでお願いしています。


目立ちすぎるのは嫌だ、でも手縫いだという見栄は張りたい、からです。
また、今回はカジュアル使い用のジャケットのため、多少アレンジを入れようかと、ゴージラインカーブを追加しようとも思いましたが、やめておきました。

フラワーホールと同じ理由で、ザ・手縫い、という感じになると、私は気恥ずかしく感じてしまいそうな気がしたからです。
無国籍感、特徴がなるべく少ない、世界中の誰が見ても違和感を感じないようなデザインが好きです。
とはいえ、ゴージラインカーブはやったことが無いので、食わず嫌いは良くないし、カーブの度合いを緩やかにして、目立たないようにする手もあるし、一度はやってみたい気もします。
値段
値段ですが、基本料金が約15万円、オプションが3つで約3万円、合計18万円ほどでした。
ちなみに選ばなかったリネン×コットン×シルクのCANONICOの生地も、数千円の差でほぼ同じ値段です。
まとめ
今回選んだ生地は、あくまでジャケットが完成する前の予測でしかありませんが、素材と色柄、両方の面で汎用性がとても高いと思います。
素材に関しては、リネン入りのサマーツイード、春夏には間違いなくぴったりです。
ツイードではないリネン100%の生地だと、秋冬には、自分が寒くなくても、季節感的に寒々しい印象になってしまいます。
それが、やや起毛したサマーツイードとなると、ほんのり秋冬っぽい印象も出るので、自分さえ寒くなければ、春夏だけでなく秋冬も着られそうな気がします。
色柄についていえば、ベージュ(グレージュ)とオフホワイトの2色使いで、黒い靴にも合うし、モノトーンのコーディネートにも合わせられそうです。

仮にベージュとブラウンなど、ブラウンが入ると、基本的には靴もブラウンの方が相性が良く、黒アイテムはセオリー的には相性の良さが若干劣ると思います。
しかしこの生地は、グレージュと白なので、黒アイテムとも問題なく合いそうです。
墨黒のリネンのウエスタンシャツや、黒のスラックス、黒ローファーなどにも合わせてみようかな、と想像を膨らませています。

早く着たい気持ちでいっぱいですが、2か月我慢です。
以上です。
お読みいただきありがとうございました。
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