こんにちは。ミスターリネンと申します。
皆さんは、普段の服のコーディネートを、どのように決めていますでしょうか?
スティーブ・ジョブズのように、黒のタートルニット、ブルージーンズ、ニューバランス、と言った定番コーディネートを一生ぶれずに着続ける人は、何も考える必要がありませんが、大抵の人は、何を着ようか毎日考えますよね。
でも、毎日服を考えるのって、結構疲れませんか?とはいえ、他人の目も気にしてしまうし、毎日全く同じ服を着るのも現実的でない、、
何か良い方法はないのでしょうか。
本物のクラシックを勉強するのが目的のブログなので、カジュアルではなくクラシックにおけるコーディネートの話を今回はします。
クラシックにおいては、マネこそが正義だ、だから楽だ、という話です。
誰かのマネをするのは悪くない
流行に敏感な方は、雑誌やインスタグラムなどでモデルの服装をマネして、全く同じ服、または似ている服を買うかもしれません。
もしくは私のようにクラシックが好きな方は、古い映画を見て、かっこいいと思ったコーディネートをマネしようと思うかもしれません。
マネ、というと聞こえが悪いかもしれませんが、言ってしまえば、世の中すべての人のすべてのコーディネートは、誰かのマネがベースになっているはずです。
考えてみてください。
3歳児に服は選べません。3歳児に、スーツを見せ、ポケットチーフとネクタイを渡して、「自由に合わせてみてね」と言ったとして、どこにどう使うか、分かるはずがありません。
誰だって、人生の中でいろいろな人の服装を見てマネをし、格好良いでも、ダサいでも、自分なりに感想を持ちながら、自分の好きなスタイルが出来上がっていくからです。
なのでマネすることは全く悪いことではないと思うのですが、その格好が本人の板についている場合と、マネしてる(パクってる)感が出てしまう場合とがあり、後者になってしまうと、途端にダサく見られてしまいます。
私はパクリまくります
現代のメンズファッション界で、日本人の中でトップクラスに有名な、BEAMSの西口修平さん。
スーツもカジュアルも最高におしゃれに着こなされています。
私は、西口さんのスタイルが好きですし、日々オリジナリティのあるコーディネートを考えて組まれていて、尊敬しかありません。
そんな西口さんであっても、海外の人や昔の映画などからインスピレーションを受けて、コーディネートを思いつくことも少なくないと思いますが、パクっている感は一切なく、ご本人のスタイル、という感じが私にはします。
先日、インスタグラムを見ていたら、一般の方で、日々のコーディネートをアップされている方を見つけました。
おしゃれだな、と思って、過去の投稿もザーッと見させてもらうと、その大半が、西口さんコーディネートと激似だったのです。
「この人、完全に西口さんのパクリじゃん」とややネガティブな見方をしてしまったのと同時に、あることに気が付きました。
「お前は人のこと言えるのか?」ということです。
私は、西口さんのスタイルをしょっちゅうマネします。マネではない、インスピレーションを受けているだけだ、と言いたいところですが、マネです。
だって、おしゃれだと思うからです。
丸パクリはしない、というかしたくても各アイテムが高額で中々できませんが、西口さんが着ているアイテムっぽいアイテムを探して買ったことは数えきれないほど。
インスタで見つけた一般の方の話に戻りますが、私自身がパクリをしているからこそ、その人のパクリが気になってしまうのです。
「あなたが嫌いな人は、あなたに似てる人」と言われますが、まさにそれです。
クラシックは、マネにならない、から楽
もう少し深ぼって考えます。
西口さんのマネだと思ったコーディネートは、どれもカジュアルな服装での話でした。
クラシック界の重鎮、赤峰幸生さんが言われることですが、クラシックには1本の道しかありません。
つまり、ルールがあるということです。
ルールから外れることをすると、それは「ダサい」、一歩間違えれば、無礼にさえなります。
逆に、カジュアルにはルールはありません。誰が何をどう着ようが、その人の自由で、他人が口出しする権利もありません。
クラシックにはオリジナリティを入れるべきではなく、オリジナリティを入れるのが許される、というか、それでもサマになるのは、赤峰さんやウィンザー公のような、大ベテランのみです。
例えば、ネクタイの大剣より小剣を長くすること。
おしゃれな人がやっていたから、「ハズシ」だといいマネをしてやったとしても、ただのダサい行為になりかねません。
クラシックにおいては、ただひたすらに、ルールを守っていくことが重要だと私は考えています。特に若いうちは。
クラシックの楽なところは、誰かのマネをしても、それがクラシックのルールにのっとったことであれば、マネをしている、ではなく、ちゃんとクラシックを分かっている、というプラスにしかならないからです。
ブラックタイ指定のパーティでは、全員が同じようなタキシードを着ているわけですが、あいつもこいつもみんなマネしてタキシードを着やがって、とはなりませんよね。
むしろ個性を出そうと自分だけ赤い靴を履いたりしたら、冷ややかな目で見られるだけです。
ミディアムグレー、ネイビーの無地スーツ。白とサックスブルーのシャツ。白いリネンのチーフ。ネイビーの無地タイ、ネイビーに白のドットのタイ。黒とストレートチップ。その他諸々、、、
こういう定番アイテムをちょっとずつ買い集めていき、ごく当たり前のコーディネートをするのが、クラシックにおける唯一の王道なのですね、きっと。
何を買い、どう着れば良いのか
クラシックにおいては、マネが正義だと分かったけど、実際に何を買い、どう着れば良いのか。
それをもっとも分かりやすく紹介してくれているのが、アトリエベルンの竹内大途さんだと思います。
竹内さんのYoutubeチャンネルは、私のようなアマチュアクラシック好きには最適です。
「とは言え、色んなアイテムを揃えるにはお金が掛かるし。だからクラシックはハードルが高いんだよね。」
こういう方がいらっしゃったら、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
コメント