DORSOオーダー体験記(2回目、仮縫いと特徴)

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こんにちは。ミスターリネンと申します。

11月の頭に初めてDORSOさんに伺い、おすすめしてもらったドラッパーズという生地メーカー、シャークスキンの、250gと通年使える重さのウール生地で、人生初のスリーピースをオーダーしてきました。

「DORSOオーダー体験記(1回目)」

約1か月経ち、仮縫いが出来たと連絡があったので、2回目の訪問をしてきました。

その様子をまとめます。

スラックス

まずはスラックスのチェックから入りました。

私はどちらかと言えば太めのスラックスが好きなので、裾幅22センチでお願いしていましたが、仮縫い時のスラックスを見ると、太めだけど太すぎない、絶妙なシルエットだと感じました。なので、変更無しです。

丈については、この写真の状態から1センチ長くしてもらうことにしました。

理由は、スリーピースでサスペンダーありで履くことがメインになるので、常にスラックスが上の方の位置で留まるからです。

サスペンダー無しだと、履いているうちに多少下がってきますが、その心配はありません。

長すぎる分には、今後詰めることは出来るけど、短すぎてはどうしようもないので、迷ったら長め、というのがベターだと思います。

ウエストについては、もっと詰めることも出来るけどどうしますか?と聞かれました。

これも同様の理由で、基本はサスペンダーありで履く予定なので、ぎりぎりまできつくする必要はない為、少し余裕があるくらいにしてもらいました。

まだスラックスしか履いていない段階ですが、ベストとジャケットを着るのがワクワクしてきました。

ベスト

次にベストを着用しました。

オーダーのベストを着るのは初めての経験で、着ただけでテンションが少し上がりました。

ベストについて確認してもらったのは、タイトさと、丈です。

ジャケットはゆるめ、タイトめ、好みで分かれるけど、ベストは基本体にピッタリ沿っている方が格好良い、と齋藤さんから教えてもらいました。

その反面、タイトすぎても、座った時など苦しくなってしまうことがあるようです。

着慣れてない場合は、わずかにゆとりがあっても良い、とアドバイスをいただきました。

ベストを着たことが無いので想像するのが難しかったですが、わずかなゆとりを入れてもらうことにしました。(写真の状態はまだ緩いので、それよりわずかに詰める程度)

あくまでも体に沿っているタイトめの範囲の中で、最大にタイトな状態から、ほんのわずかゆとりを持たせたレベルです。

丈については、スラックスのウエスト部分と、尻ポケットの中間くらいの丈が基本のようです。

この白い棒の先端くらいの位置

基本の長さから大きく逸れない範囲で、ベスト丈は短い方が足が長く見えると教えてもらいました。

それなら短くしようかと思いましたが、心配なのは、ネクタイがはみ出てしまうこと。

現状では、大剣の先がわずかにベストから出ていますが(剣先が横にずれて見えていませんが)、これ以上ベストが短いと、ネクタイが出すぎです。

齋藤さんは、ベストを着る時はネクタイをスラックスにしまってしまうとおっしゃっていましたし、別の方で、ネクタイを上方向に折り曲げてベストの中にしまってしまう、という人もいると聞きました。

市販のネクタイは大半がスリーピースには長すぎるのだと思います。

本来ならツーピースとスリーピースとで使うネクタイを使い分けるのがベストかもしれませんが、そんなこともできません。

なので、スリーピースの時はネクタイはしまってしまえば良いということで、ベストは写真の状態より少し短くして、足をなるべく長く見せようということに決めました。

ジャケット

いよいよジャケットです。

仮縫いの状態ではありますが、ジャケットを着て、スリーピースが完成したときは、幸せな気持ちになりました。

選んだ生地も、中庸なミディアムグレーで、少し光沢もあって、バンチで小さい生地で見たときより素敵に見えました。

ジャケットのフィッティングが最も重要になるわけですが、聞かれたのは、ウエストの絞り度合い、着丈、袖丈です。

ウエストの絞りは好みで大きく分かれるところで、私自身、自分の好みがイマイチ定まっていません。

オーダー感を出すためにビチビチにタイトにするのはナシですが、少し緩いくらいが良いのか、英国的と言われたりする、しっかり絞りがあった方が良いのか、難しい選択です。

左から、伊、米、英

参考記事

「ジャケットのウエストはどのくらい絞るべき?」

「ジャケットのウエストをあえて緩くしてみる」

今まではしっかり絞ってきたことが多かったですが、今回のスーツはスラックスも太めだし、気分的にも少しゆとりを持たせて着たい、というのがあったので、写真の状態から少しだけ出してもらうことにしました。

着丈は、変更無しです。

お尻が完全に隠れています。

袖丈は、この時着ていたシャツだと、5ミリくらい出ている程度。

ここも好みの部分が大きいですが、もう少しシャツが出ている方が綺麗な気がしたので、少し詰めてもらうことにしました。

好み以外の部分は、齋藤さんによるチェックが入る

スラックス、ベスト、ジャケットで、タイトさ、丈、を見てきましたが、それらはあくまで着る人の好みで決まる部分。

そうではなく、フィッティング的に、好み関係なく調整した方が良い箇所というのがあります。

例えば、ジャケットの肩幅。

5ミリ出すと齋藤さんはおっしゃっていました。

現状でも特にきついとは感じませんでしたが、プロの目によるチェックで、最適なフィッティングにしてくれます。

肩幅以外でも、ツキジワ、アームホールの太さなど色々な点で、齋藤さんが触ってチェックしながら、修正点を紙にメモされていました。

お客さんの好みと関係無く、「絶対にこうした方が良い」という箇所なので、逐一お客さんには伝える必要がないのだと思います。

これだけしっかりチェックしてくれると、素晴らしいフィッティングになるんだな、という期待が高まります。

感想

今回私が特に感じたのが、好みを色々聞いてくれるな、ということ。

お客さんの好きなスーツが出来上がるよう、丁寧に確認しながら進めてくれます。

テーラーによっては、うちはこういうスタイルです、というスタンスで、好みをあまり聞かれないこともあるかと思います。

どちらが良い悪いではないと思います。

自分では知識が不十分だから決められない、完全お任せで良い、という方もいると思うし、

俺には俺のスタイルがある、細かいところまで指定したい、という方もいます。

私の場合は、自分なりに好きなスタイルはありますが、好みが一生変わらないという自信もまだないので、信頼できるプロになるべく任せたい、という考えです。

なので、DORSOでは、ほとんどのディティールは齋藤さんにお任せすることにしました。

唯一お願いしたのは、フラワーホール。

ミシン縫いではなく手縫いが良いけど、(ミラネーゼフラワーホールなどと呼ばれるらしい)手縫い!って分かりやすいのではなく、よーく見たら手縫いなのかな?くらいが好みです。

ミラネーゼ
良く見たら手縫い

スーツが完成するのは2月とのことで、またしばらくはワクワクしながら待つことにします。

参考記事

「オーダーはテーラーに任せっきりが良いと思う理由」

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