こんにちは。
ミスターリネンと申します。
夏にスラックスを履く時、皆さまはどのような工夫をされているでしょうか?
スラックスに汗が付くのをなるべく避けるため、ステテコを履くという方法があります。

個人的にも、春夏秋冬問わずステテコを必ず履いてきました。
しかし、汗など気にせず、ステテコを履かずパンツ一枚でスラックスを履き、汗が付いたと思ったらスラックスを洗濯(水洗い)する、という方法もあります。
ステテコでスラックスを徹底防御 vs パンツ一枚で履きスラックスを頻繁に水洗いする。
どちらが良いのか、検証します。
ステテコ派のメリットとデメリット
ステテコを履くメリットは、汗や尿、皮脂がスラックスの裏側に直接付くのを防げることです。
それはスラックスの洗濯回数が減ることを意味し、スラックスが長持ちすることにもつながります。
(今回の記事では、洗濯=水洗いとし、ドライクリーニングに出すという意味ではありません。水洗いは基本的に自宅ですることを想定していますが、お金に余裕がある方はプロの水洗いクリーニング業者に依頼するという手もあります。)
逆にデメリットは、スラックスが細めの場合、ステテコが中でごわつき、シルエットが不細工になりかねないこと。
ゆとりのあるシルエットのスラックスならこのデメリットは関係ありません。
別のデメリットとしては、夏に履く場合、ステテコがある分、風通しがしにくくなり、暑くなること。
太めのスラックスにゆるめのステテコを履けば、風はそれなりに通りますが、パンツ一枚よりは暑いのは事実です。
パンツ一枚派のメリットとデメリット
ステテコを履かずにパンツ一枚でスラックスを履く最大のメリットは、涼しいこと。
例えばリネンスラックスを履く場合、スラックスの内側がパンツ一枚だと、風は通るし、リネンならではの肌離れの良さを感じられ、快適です。

デメリットは、スラックス生地が汗や尿で汚れること。
涼しい季節なら、毎回洗濯しなくても良いけれど、夏にパンツ一枚でスラックスを履き、がっつり汗をかいたなら、洗濯しないで保管してしまうと、生地が傷みます。
洗濯しても生地は多少はダメージを受けますが、洗濯しないで放置する方がもっとダメージが大きいので、洗濯するほか仕方ありません。
生地別に考える ― ウール・リネン・コットン
パンツ一枚+水洗い、を実践する意味があるのは夏だけで、それ以外の季節は、ステテコを必ず履いた方が良いと私は考えています。
涼しさが求められない夏以外の季節にパンツ一枚になって、スラックスを汚す必要が無いからです。
では夏に、ステテコを履くか、パンツ一枚になるかを考える際、重要な要素が、スラックス生地の種類です。
メインとなるのは、ウール、リネン、コットンの3者です。
・ウール
ウールは基本的には水には弱いので、なるべく洗濯をしない方が良い。だからステテコを履く方が良い。
・リネン
リネンは水洗いに強く、洗濯しても問題ない。だからリネンの風通しの良さを最大限享受するためにも、パンツ一枚の方が良い。
・コットン
コットンスラックスは、風を通さず暑いものが多い。そのため、夏に履くならパンツ一枚の方が良い。水洗いは可能だが、色落ちやシワが発生しやすい。
個人的には、夏はコットンは暑くて履けないので、夏のスラックスは、ウールかリネンの二択になると思います。
以下の記事で、薄いウールと厚いリネンのスラックス、どちらが良いか検証しました。
そこでは、いかなる場合でもステテコは履くという前提のもと、薄いウールの方が快適という結論を出しました。
しかし、ステテコ×薄いウール vs パンツ一枚×厚いリネン、という条件なら、どちらが良いでしょうか。
どちらも同じくらいの涼しさ、快適さになる気がします。
洗濯の手間
リネンを中心に、水洗いしやすいスラックスは、パンツ一枚で夏でも快適に履くことが出来る。
とはいえ、洗濯して、アイロンをかけてと、多少の手間はかかります。
また、リネンのスーツのスラックスだけを履く場合など、スラックスばかりを頻繁に洗濯してしまったら、上下の色、生地の風合いがずれてきてしまいます。

そのように考えると、デニムのように、気軽に履けて気軽に洗濯できる、作業着のような使い方は、いくらリネンスラックスであっても現実的ではないと思います。
具体的な提案としては、リネンスラックスを、ステテコを履いて2、3回履き、次履いた後は洗濯しよう、という日には、パンツ一枚で履いてしまう。
というのはいかがでしょうか?
もちろん、セットアップではなく、単品で所有するリネンスラックスなら、毎回パンツ一枚で履くのも良いと思いますが、毎回洗っていると、ワンシーズンだけでかなり着込んだ感じにはなります。
ホーズは履くしかない?
最後に、靴下、ホーズについてです。
ひざ下まであるホーズは、くるぶしソックスより確実に暑いですが、ずり落ちてこないために夏でも履くしかありません。

パンツ一枚でスラックスを履き、せっかく膝から上は快適になったのに、ホーズを履くと膝から下が暑い、という状況になってしまいます。
素足に見える靴下でローファーを履く、というカジュアルスタイルが許される場面ならホーズ無しで良いですが、スーツスタイルにはホーズを履くしかありません。
まとめ
ステテコでスラックスを徹底防御 vs パンツ一枚で履きスラックスを頻繁に水洗いする。
どちらが良いのかを検証してきました。
生地を長持ちさせることを優先するか、快適さを優先するか、両方のやり方を併用するのか。
私個人の結論は、「ウールスラックスは必ずステテコを履く、リネンスラックスはパンツ一枚で履く。」
もう少し詳しく言うと、リネンスラックスは、セットアップの一部を単品使いする場合は、頻繁に洗濯するとジャケットとの色落ち度合いのずれが気になるので、3回ほどステテコで履き、洗濯する直前はパンツ一枚で履く。
セットアップではなく、スラックス単品として持っているリネンスラックスは、毎回パンツ一枚で履く。
以上です。
ありがとうございました。
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