レザージャケットのボタンを自分で付けてみる(専用針不要)

お直し

こんにちは。

ミスターリネンと申します。

先日、レザージャケットのボタン補強について記事を書きました。

ボタンが取れかかっている時に、革に穴を開けずに補強する方法でした。

残念ながら、それでは強度が足りず、何度か着用しているうちにまたほつれてきてしまいました。

使った糸が細かったのも原因かもしれません。

このように、枯れたひまわりのように首が垂れ下がった状態になっています。

元気な方と比べても違いは明白です。

状態の良いボタン

これ以上補強のしようはなく、一度外してつけ直すしかなさそうです。

素人ながら、セルフでやってみようと思います。

まずはボタンが付いている糸をハサミでカットし、糸を綺麗に取り除きます。

裏側にも受け皿?が付いているのでそちら側も綺麗にします。

すると、小さな穴がいくつか見えます。

真ん中あたりに小さな穴が見えますでしょうか。

新たに穴を開けることなく、既存の穴を使って糸を通していく必要があります。

何故なら、布生地は織り目の隙間に糸を通すので、実質は生地に穴が開くわけではないのに対し、革のは穴が開いてしまい、穴が増えすぎると、穴同士が繋がって革が裂けてしまうからです。

通常の針では細すぎて強度が足りず、革を貫通しないので、革用の太い針を使う必要があります。

この一番上の針が良さそうです。Leather and fursと書いてあります。Amazonで購入したものです。

と思っていたのですが、太い針を既存の穴に通そうとすると、太すぎて入りません。

押し込めば入りそうですが、穴が広がってしまいそうです。

通常の針を通してみると、すっと入ります。

通常の細い針。

わざわざ太い針を使って穴を広げるのも馬鹿馬鹿しいので、通常の針を使うことにします。

今回のように、既に穴が開いていて、穴の大きさも小さい場合は通常の針で良いですが、

穴がまだ開いていない革で、かつ分厚い革の場合は、革用の太い針を使わないと貫通しないと思います。

(後ほど述べますが、結局今回も新たな穴を開ける必要がありましたが、革が分厚くなかったのか、通常の針でも貫通しました。)

使った糸は、革用で売られていた太めのコットン糸です。

左が使ったコットンの糸、右がミシン糸

やり方は特に何の工夫もなく、裏から針を刺し、表ではメタルボタンの輪っかに通すだけです。

なるべくボタンの足部分に糸を竜巻のようにぐるぐる巻いて、ボタンが浮いてつけやすいようには意識しました。

困ったこととして、既存の穴だけを使えれば良かったのですが、針を刺す時は既存の穴の位置を狙えますが、刺した針を反対側から出す時が難しいです。

革が2重になっているからです。

この絵のように、少しずれてしまいます。

反対側も既存の穴から何とか出せはしたのですが、一つの穴から何度も糸を出していると、穴がパンパンになってしまい、これ以上糸の通り道がなくなってしまいます。

結局別の穴を開けるしかなくなってしまいました。

その際も、通常の細い針で、多少力は要りましたが問題なく穴を開けられました。

最後の玉留めは、裏側の受け皿の内側(受け皿と革の間)で行いました。

このような仕上がりです。

私が手を加えていない元々の方と比べると、竜巻部分の強度を増すために糸を大量に巻いたのと、そもそも下手くそなので、見た目は汚いですが、ぎりぎり合格ラインだと思うことにします。

プロの仕上がり。
私の仕上がり。

今回お伝え出来ることがあるとすれば、

ボタン付けは革だからと言って必ずしも専用の道具が必要とは限らない。

ということくらいでしょうか。

レザーのボタン付けは、お直し屋さんでも1000円以上はすると思うので、良かったら試してみてください。

以上です。

ありがとうございました。

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