こんにちは。
ミスターリネンと申します。
スーツを着る時、皆さんはどんなカバンを持たれますか?
最近、ダレスバッグというジャンルのカバンを購入しました。
「ガチ」のダレスバッグは、私にとっては格好良すぎると思ったので、ややマイルドな印象のあるものを選びました。


この記事では、私が自分にとって理想のダレスバッグを選ぶまでの過程を紹介します。
ダレスバッグの購入を検討されている方がいらっしゃったら、理想のカバン選びの参考になれば幸いです。
スーツに合うカバン選び
現代では、スーツの着こなしが比較的自由になってきたのに伴って、カバンもカジュアル寄りなものを持つ方が増えていますね。
ブリーフケースなどの、昔ながらのカチッとしたカバンは少数派で、本来はカジュアルなアイテムであるリュックやトートバッグを持つ方が多数派だと感じます。


クラシックの重鎮、赤峰幸生さんも、スーツに上述のナイロンのリュックを合わせられています。
リュックは、赤峰幸生さんのような方が持つと、ハズシとして素敵になりますが、少なくとも私くらいの人間には、こなれて見せられる気がしません。
トートバッグは、カチっとさとカジュアルさの中間で、現代では最適解と言えると思います。
しかし私にはどうしても、持ち手の長さからフェミニンさを感じてしまい、フォーマル度の高いスーツに合わせるには抵抗がありました。(カジュアル寄りなスーツやジャケパンには相性が良いと思います。)
なので、ある程度カチッとしたカバンが欲しいと思いました。
ならば、ブリーフケースやアタッシュケースのような、角の印象が際立つカチッとしたカバンにすれば良いだろ、という話です。

が、それらは単体では格好良いけれど、格好良すぎて、現代ではコスプレのように見られかねないと思います。
ハットやステッキと似たような存在でしょうか。
その人自身にかなりの風格が無いと、なかなか着こなせない(持ちこなせない)と思います。
トートバッグよりはカチっとしているけど、格好良すぎない、ちょうど良いカバンはないのでしょうか。
ダレスバッグに惹かれる
さらに探していて、特にデザインとして惹かれたのが、ダレスバッグ。
ドクターバッグとも呼ばれます。

四角い印象が強いアタッシュケースやブリーフケースと比べ、丸みを帯びた箇所があるので、ほんのりマイルドな印象があります。
カチッとしているのに曲線もある、この絶妙なバランスが、最高に格好良いと思いました。
ダレスバッグを作っているブランドは多々ありますが、格好良さとコスパの良さでベストだと思ったのが、万双。

この迫力で税込み10万円を下回っています。他のブランドだと、20万円以上するところが多いのに驚異的です。
しかし、残念ながら人気過ぎて売り切れ中です。
ダレスバッグは格好良すぎる
ブランド問わず、ダレスバッグは、曲線により多少のマイルドさはありますが、それでも現代で持つには、やっぱり格好良すぎる気がします。
格好良すぎて何が問題かと言えば、カバンが「ガチ」なので、スリーピースなどの「ガチ」なスーツには合うけど、ジャケパンスタイルには合いにくそうだし、カジュアルスタイルにはますます合わなそうです。

「買ってもいつ使うんだ?」という声が聞こえて来ます。
お金と家の広さに余裕があれば、観賞用としてでも良いから買いたいですが、私にはToo Muchだという結論に至りました。
マイルドなダレスバッグを見つける
そんな中、このダレスバッグを見つけました。

ダレスバッグなのにカチッとしすぎていない、この絶妙なバランスは、私が各ブランドのオンラインショップ、ヤフオク、フリマサイトを20時間くらい調べつくした中でも、唯一無二でした。
具体的なポイントは、保形のための芯材が入っていないため、革がふにゃっとしていること。

シボ革で、表情があること(上品すぎない)。
鍵で閉める部分が上にあり、側面から金具がほとんど見えないこと。(ベルトのバックルは見える。)

黒ではなく茶色。
比較のため、これらの要素の真逆を行く、本格派ダレスバッグの写真を挙げておきます。

マイルドに見えるというメリットの裏には、デメリットもあります。
それが、自立しないこと。
ダレスバッグは、自立して、椅子の横にカバンを置いたまま書類などを取り出せるというのが重要な機能なのに、それが出来ないのは大きなデメリットです。


ですが、中に荷物をある程度入れれば自立します。

そもそも、汚い床にカバンを置きたくはないので、私としてはこの問題は気になりません。
細かいポイント
このダレスバッグの細かい良さをいくつかご紹介させてください。
日本製なのですが、日本製らしい気遣いを随所に感じます。
まず、裏側にあるポケット。

いちいちベルトを外して開けないとスマホや財布を取り出せないのは不便なので、こういうポケットがあると便利です。
ベルトも、バックルはフェイクで、裏に磁石があり、簡単に開閉出来ます。


最も気に入ったポイントが、バックルを含む金属が、シルバーであることです。

普通に考えれば、ブラウンのこのカバンには、ゴールドの金具が使われる方が合いそうです。
ブラウン×シルバーに個人的にハマっているので、刺さりました。
ただシルバーの金具であれば良いのではなく、形や表面の加工も重要です。
バックルの形が丸みを帯びているので、ビジネスっぽい真面目な印象にはなっていないし、表面も無駄なツヤが無く、マットな仕上げで上品なのが気に入っています。

最後に、ブランドロゴが目立たないこと。
表面にブランド名の刻印が彫られていますが、ほとんど見えません。

仮にこの文字にシルバーのインク等が塗られていたら、針を使ってガリガリとインクをそぎ落としたと思います。
まとめ
ダレスバッグに憧れ、でも「ガチ」のものは自分には持ちこなせる気がしない。
と思って、理想のマイルドなダレスバッグを選ぶまでの過程をご紹介しました。
そもそも、マイルドダレスは市場にあまり存在しないので、参考にならない部分が多かったかもしれません。
ご自身にとっての理想のカバン選びにおける、「選び方、視点」の参考にでもなっていれば幸いです。
ありがとうございました。
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