グレーの時計ベルトをオーダーしてみて、後悔している点

オーダー

こんにちは。

ミスターリネンと申します。

今回は、時計の革ベルトのオーダーについての話です。

黒のツヤありのクロコダイルは Too Much

先日、マットブラック文字盤のドレスウォッチを購入しました。

販売当時(2004年)の革ベルトは残っておらず、販売店が新たに作成した、黒のシャイニー(ツヤあり)のクロコダイル素材の革ベルトが付いていました。

アーカイブに販売当時の写真が残っており、それと全く同じものを、ということで選ばれたベルトで、時計との相性はバッチリです。

が、私はどうしてもこのベルトが嫌でした。

黒のツヤアリのクロコダイルの革ベルトというのは、ドレッシー度合いが非常に高く、上品すぎるのです。

スーツを着て、黒の表革の革靴を履く時は相性は良いですが、少しカジュアルな服装をする時、時計の印象がドレッシーになり過ぎ、服装から浮いてしまうと思ったのです。

この時は、ツヤありのベルトを付けている。変ではないけど、リネンジャケット×デニムには少し艶っぽ過ぎる?と思い、バランスを保つために黒の表革のローファーをチョイスしています。

グレーとブラウンの中間色が理想

別の革ベルトを付けたいと思い、合うものを探しました。

参考にさせてもらったのが、ユナイテッドアローズの木原大輔さん。

木原さんのインスタグラムより拝借。

グレーとブラウンの中間のような色の革ベルトを愛用されており、黒靴にも茶靴にも合うから汎用性が高い、とどこかのインタビューでおっしゃっていました。

一番右のトノー型の時計は、私と同じヴァシュロン・コンスタンタンのヴィンテージのマットブラック文字盤です。

木原さんと全く同じ革ベルトを付け、全く同じ雰囲気にしたいと思いました。

時計屋さんでベルトのオーダーをしたいと相談し、革のサンプルを見せてもらいましたが、木原さんと同じ色の革がありませんでした。

わがままを言って、他の革サンプルを取り寄せてもらいました。

数日待つと時計屋さんから連絡があり、行ってみるとワニが2匹連れてこられていました。

まさか丸ごとワニ革が見られるとは思っておらず、びっくりしました。

しかし残念ながら、木原さんのとは色が違います。

一方(時計の上に置いてある)はベージュ感が強く、もう一方(時計の下に置いてある)は、ブラウン要素の無い薄めのグレーです。

元々のサンプルにあったのが、小さくて見にくいですが、大きい革同士の間に置かれたリングに通されている小さい革です。

濃い目のグレーです。

候補に挙がった3つ(ベージュよりのグレー、薄いグレー、濃いグレー)とも、ツヤのない、マットなタイプの革です。

濃いグレーを選択

この3種類のどれにしようか迷った結果、元々のサンプルにあった小さい濃いグレーのものにしました。

このリングに通してある革です

ベージュ感のある方は、黄色要素が少しあるためイエローゴールドの時計向き、ホワイトゴールドには合わない気がして、薄めのグレーの方は、色が薄すぎて、ファッション感が出る(ドレスウォッチにはふさわしくない)気がしたからです。

革を決めたあとは、細かい仕様を決めます。

ステッチが表には見えない仕様で、厚さは2.0ミリ(かなり薄め、時計が薄いのでベルトも薄い方が合うらしいから)腕に当たる内側には水分に強い合皮のカバーを貼って、ベルト交換がしやすいクイックチェンジ機能付きにしました。

ちなみに、ワニさんのどの辺りの部位を使うかも、選ぶことが出来ました。それによって模様の細かさが変わってきます。

完成品がこちら。

いかがでしょうか。

相性バッチリではないでしょうか。

時計の文字盤のマットブラックの質感と、革ベルトのマットな質感が近く、合っていると思います。

以前のツヤありのブラックの革ベルトと比べ、ドレッシーさが良い意味で下がり、ややカジュアルなスタイルにも合いそうです。

ビフォー
アフター

後悔している点

90%満足ではあるのですが、正直、思ったより色が濃いな、と思いました。

もう少し薄めのグレーをイメージしていました。

左が元々のツヤありブラック。色の差がそんなに大きくない。

候補の1つだった、薄いグレー(以下の写真では時計の下に置いてある)でも良かった気がしています。

もう一本オーダーするか、この革が消耗するまでは我慢するか、検討中です。

スーツのオーダーと同じで、小さい布切れ、革切れを見てイメージするだけでは限界がありますね。

良く聞くのは、小さい布切れでは素敵な色、柄に見えたけど、スーツやジャケットになってみると、思ったより明るすぎる、柄が派手すぎる、という例です。

今回の私の例は、その逆パターンでした。

つまり、「思ったより色が薄すぎた」を避けるために濃いめを選んだら、濃すぎた、という結果でした。

まとめ

革切れではなく、大きな革も用意してもらい、時計に合わせてみた上での結果なので、最善を尽くしたけど失敗してしまったわけであり、諦めは付いています。

それに、仮に薄い方のグレーを選んでいたら、薄すぎて後悔していたかもしれないので、失敗かどうかは両方作って並べて見てみるまでは何とも言えません。

革ベルトのオーダーは私にとって初体験でしたが、良い勉強となりました。

もし読んでくれた方に何か少しでもお伝え出来ることがあるとすれば、それが今回の記事のまとめになりますが、

・時計の革ベルトは、革ベルトの状態で時計に合わせない限り正確なイメージはつかめない。

・革の小さな切れ端、逆に大きすぎる革があっても、不正確な想像しかできない。

革ベルトの状態のサンプルがあるとベスト。

ということです。

オーダースーツよりは安いですが、それでもオーダーの革ベルトはそれなりの金額がするものなので、ぜひ皆様が後悔されないことを祈ります。

以上です。

ありがとうございました。

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