こんにちは。
ミスターリネンと申します。
先日、DORSOにてダブルブレストのネイビーブレザーをオーダーしました。DORMEUIL(ドーメル)の300gのシンプルな生地にしました。

まだ仮縫いが出来上がる前なのですが、オーナーの齋藤さんから、ボタンを持ち込んでも良いと言ってもらっており、自分でボタン探しをしておりました。
ブレザーのボタンといえば、London Badge & Button (ロンドンバッジアンドボタン)が最高峰だろうという、素人の思い込みで、同ブランドに憧れを抱いていました。
中古市場を漁っていたら、ちょうど良いものを見つけ、安かったので迷わずポチリました。

ごちゃごちゃと書いてあるデザインで、真ん中に兵隊さんなのか、人の絵が彫ってあります。
エンブレムや植物は見かけますが、人の絵は見たことがなく、それに惹かれました。
周囲には、文字が沢山彫ってあります。
GIEVES & HAWKES と書いてあります。サヴィルロウにある老舗テーラーのことで、同テーラーがロンドンバッジに依頼して作ってもらったものでしょうか。
DORSOで作るブレザーなのに、別のテーラーの名前が入ったボタンを付けるのはどうなのか、という気もしましたが、文字なんてどうせ見えないので気にしないようにします。
ロンドンバッジのボタンは、普通に買ったら他のボタンの数倍の値段がするそうですが、他とそんなに決定的な違いがあるのか。
別に金無垢素材を使っているわけではないですし、数倍以上の差が開く理由が、正直私にはよく分かりません。
私が持っている他のメタルボタンと比べてみます。
上の記事で紹介した、タカシマボタンさんのメタルボタンは、裏がこのようになっており、中は空洞です。

ロンドンバッジ製のものは、裏がくぼんでおり、空洞は無いです。(ロンドンバッジでも空洞のタイプも存在する可能性はあるので、あくまでこのボタンの特徴というだけです。)

別に、空洞がダメで、くぼんでいるのが良い、ということはないと思いますが、比べてみると、重さが違います。
ロンドンバッジ製の方が、圧倒的に重いです。
素材は何なのでしょうか。
ちなみに、タカシマボタンさんの方は、真鍮です。
ロンドンバッジの方も、真鍮だとは思いますが、詳しい方教えてください。
重いと言いましたが、素人的には、重いことによるメリットがあるようには思えません。
特にダブルブレストで前に6つも重いボタンが付くと、前身頃に重力が掛かり、垂れ下がってしまいそうな気がするし、ボタン1つ1つも垂れ下がりそうです。
ジャケットの生地が薄いと、重いボタンは相性が良くない気がします。
ただ、見方を変えれば、重いと見た目の重厚感、高級感が増す、とも言えると思います。
英国らしいしっかりした生地で、構築的な造りのジャケットなら、相性は良さそうです。
重いのも軽いのも、一長一短ですね。

金の色味はかなり明るいです。
真鍮は、新品時や磨きをかけるとピカピカで、時間が経つと黒ずんでいきますが、私が買ったのも、古い物ですが未使用のまま眠っていたのでピカピカなのだと思います。
多分、金メッキは施されていないと思います。メッキだとしたら、もっとツヤ感のある光沢になると思います。
最後に、そもそもの話になりますが、このボタンがロンドンバッジ製である保証はありません。
表にも裏にも、箱にも、ロンドンバッジという名前は書いてありません。

しかし、ネットで調べる限り、GIEVES & HAWKES と同じように、テーラーがロンドンバッジに依頼して作ってもらった例があるようなので、ロンドンバッジ製と信じることにします。
ケースも、ロンドンバッジのものとよく似ているので、きっとそうです。


ブレザーの完成はまだしばらく先なのですが、完成したらまたご報告させてください。
以上です。
ありがとうございました。



コメント
リネンさん、こんにちは。DORSOのダブルのブレザーはかっこいいですね
タカシマさんのボタンはかぶせボタンといいますが、板金が薄いので原価は安いと思います。
ただし打ち抜くためのプレス機がいるので大量生産向けでしょうか。
また、ボタンの足の部分ですが、穴に針金が刺さってるだけのなので結果安く作れるのだと思います。
仕入れたボタンは足の部分が後からくっついたように見えるかと思いますが、調べた所真鍮はロウ付けという方法でくっつけるようです。
手作業でやってるとしたら結構な手間ですね。
K.M.さん、こんにちは。
色々と教えていただきありがとうございます。
かぶせボタンという名前、足の付け方の種類等、一切知らなかったので勉強になります。
私が買ったボタンは、足を後からくっつける方法なのですね。
おっしゃるように、手作業だとしたら結構な手間で、それだと高くなるのも納得ですね。