こんにちは。
ミスターリネンと申します。
先日以下の記事で、本来は足の甲に貼るべきタンパッドを、より指先側に貼るという方法をご紹介しました。
足の形、靴の形によって、相性はありますが、フィット感が抜群に向上し、履きジワが深く入りすぎるのも防げるというメリットがあると述べました。
今回は、新たな裏技を発見したのでご紹介します。
横貼り
まず紹介したいのが、タンパッドを横方向に貼るという方法です。
タンパッドを使う場合の前提として、足と靴との間の、具体的にどこに隙間が出来ているのかによって、貼るべき位置は変わります。
タンパッドを貼らずに靴を履いてみて、上から指でアッパーを押し、どのあたりに隙間があるかを確かめます。

その隙間を埋めるために、縦方向に貼る方が良いのか、横方向に貼る方が良いのか、ケースバイケースです。
例えば、指先部分は、足の指に触れるくらい近い(隙間が無い)けど、甲部分は、甲には全く触れていない(隙間が出来ている)ならば、甲に縦方向に貼る、スタンダードな貼り方がベストです。

仮に、アッパーが甲に触れるくらい近い(隙間が無い)けど、足の指付近はスカスカ、という場合は、指先付近に貼るべきです。

指先付近に貼る場合、縦方向に貼ると、通常のタンパッドだと、指3本分(人差し指、中指、薬指)くらいしかカバーできず、両端の指には届きません。汚い画像をお見せしてすみません。

加えて、タンパッドは縦に長いので、指先部分だけに貼りたくても、甲の方にも達してしまいます。
上の写真では、あえて指先の先端部分にタンパッドを置いていますが、実際に靴に貼る場合は、指の付け根以上奥には貼れない(届かない)ので、甲の付近までタンパッドが浸食します。
指先部分は隙間がある、しかし甲部分は隙間が無い場合、ただでさえ隙間が無いのに、甲部分にタンパッドが浸食する形になり、きつくなってしまいます。
そういう場合、横に貼れば良いのです。

横向きなら、指5本分くらいはカバーできるし、甲にも入り込んでくることはありません。

細かいことですが、タンパッドの太い方を親指側に持ってくるべきか、小指側に持ってくるべきかという選択もあります。
それも、どちら側の余りスペースが大きいかによります。
余りが大きい方に、太い側を貼る方が良いです。
2枚貼り
次に紹介するのが、タンパッドを2枚使う方法です。
これは、1枚貼っても隙間が埋まらないならば、もう1枚使えばさらに隙間は埋まるという考えです。
私は、このように2枚貼りました。

以前の記事では、指先付近に縦方向に1枚貼りましたが、指先付近の隙間は埋まったけれど、甲の隙間は埋まらないまま残っていました。
縦方向に2枚貼るのは、長くなりすぎて、シュータンからはみ出てしまうので、指先のタンパッドは横向きにすることで、全長を短く抑えました。
ちなみに私はこれに加えてハーフインソールを敷いて、下からも隙間を埋めています。
これにより、本当に、死ぬほど、フィット感が向上しました。
革靴をビスポークしたことはありませんが、ビスポーク並みのフィッティングだと勝手に思っています。
私は上述の貼り方ですが、ご自身の足と靴との隙間状況によって、最適な貼り方は様々です。
横方向に2枚貼るのが良い場合もあるし、もしかしたら、3枚、4枚と貼れるかもしれません。

貼る前に試すには
靴と足との隙間の位置が分かっても、実際に貼る前に確認のために試してみたいと思いませんか?
私の場合は、いきなり貼ってしまうと、剥がすのも大変なので、試したいと思いました。
そういう時は、シールをはがさず、貼ってみたい位置にタンパッドを入れて靴を履いてみれば良いのです。
シール面を保護するための紙をはがしていないので、硬めの紙が1枚余計に入っていることになり、ごわごわしますが、何となくの感覚はつかめるはずです。
また、狙った位置にタンパッドをセットしながら履くのは難しいですが、靴ベラを甲の部分から滑り込ませるなどして、頑張ってタンパッドを入れ込むしかありません。

最後に
タンパッドの力は偉大です。
もちろん何も貼ったり入れたりせずに履くのが、履き心地の点でも、格好良さの点でも理想ですが、ネットで靴を買う場合や、履いているうちに緩くなってきた場合など、何かを入れないといけないことは少なくないと思います。
タンパッドの可能性、ぜひ色々と試してみてください。
以上です。
ありがとうございました。
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