こんにちは。ミスターリネンと申します。
クラシックなスタイルにデニムはアリなのか。
テーラードジャケットにデニムを合わせるのは、正統派クラシックからは外れるとは思いますが、格好良いですよね。私はとても好きです。
その時どういうデニムを選べば良いのか。
イタリアブランドの細身でスタイリッシュなデニムが好きな方もいれば、アメリカンなストレートシルエットの武骨な感じが好きな方もいると思います。
どのスタイルのデニムも格好良いと思いますが、私個人的には、断然アメリカン派です。
ダウンタウン浜田さんのような、太くてワイルドなデニムも格好良いですが、ジャケットやシャツに合わせるならば、太すぎず細すぎずなストレートシルエットが相性が良いと思います。
実際に何を買えば良いのか。リーバイス501XXのようなガチビンテージのデニムは、最高に格好良いですが、最高に高いです。デニムに10万出せる意味が分かりません。
そうなると、現行のLVC(リーバイスビンテージクロージング)の復刻モデルか、リーバイスにこだわらなければ、日本にも格好良いブランドは多くあります。
でも、それでも最低3万くらいはします。
もう少し気楽に買えて、でも501のビンテージと同じくらい格好良いデニムはないのか。
私のおすすめをご紹介します。
リーバイス503Bとは
それが、リーバイス503Bというモデルです。
詳しい方が読まれたら怒られてしまうかもしれませんが、私の知っている範囲で話します。
間違っている部分があったら教えて頂けると助かります。
リーバイス503Bとは、簡単に言えば501のボーイズ(子供向け)サイズバージョン。503BのBは、ボーイズのBです。
子供もですが、まだリーバイスがレディースデニムを作ってない時代は、女性も503Bを履いていたそうです。
つまりサイズの違いだけで、形は501とほぼ同じです。
Bがつかない503もありますが、それはルーズなメンズモデルで、全然別物です。
503Bについてはこちらの記事も参考になります。
【対談】デニム愛好家が認めるリーバイス®「503™ B」とは?701に継ぐ女性のネクストフィットについて
ビンテージ、復刻、現行の503B
503Bは、できた当時のビンテージもありますが、2000年以降も復刻モデルが何度か出ているみたいです。
ビンテージのモノは、全く見つかりません。
復刻モデルでしたら、中古市場でもまだまだ見つかります。
詳しいことは分かりませんが、復刻モデルの大半が日本製だったようです。日本だけの展開だったのかもしれません。
復刻モデルでは、28~36インチくらいまでなら、中古市場で見つかりました。
リーバイスHPで現行の503Bを探してみると、色落ち加工ががっつり入っているもの、かつレディースしか展開がありませんでしたので、現行モデルは選択肢から外れます。(2024年8月時点の話)
つまり、ビンテージではなく、ちょっと古いくらいの復刻の503Bを中古市場で探すしかありません。
シルエット
形の特徴は、ザ • ストレート。
太くも細くもなく、テーパードも殆どかかっていません。
裾幅は21センチくらいあります。
この裾幅の広さが最大のポイントです。
裾幅が広い=靴に覆いかぶさる量が多い、ということになるので、スーツのズボンに近いとも言え、ジャケットとの相性が良いと私は思います。
生地とボタン
生地は501に全く劣らない、綺麗な色落ちをしてくれそうな感じです。
この色落ちがその証拠です。
そしてボタンフライです。(ジッパーではない)
ボタンフライ、嬉しくないですか?私はデニムには断然ボタンフライ派です。
501との違い
501も年代によってシルエットは様々なので、一概に比べられませんが、501と503Bの違いをいくつか述べます。
上で述べたように、裾幅が503Bの方が太いというのが1つ。
また、503Bの方が股上が少し深めです。
テーラードジャケットに合わせる場合、タックインすることが多いと思いますが、タックインすると股上の深さは、きれいな印象を与えます。
最後に、大きな違いが1つあります。
それが、左足のねじれの有無です。
501を履かれる方なら良くご存知だと思いますが、501ってなぜか左足だけ時計回りに30-45度くらいねじれていませんか?
本来なら真横にあるはずの縫い目が、ほぼ体の正面に来ます。
Shrink to fit という、洗って縮んだ時にジャストサイズになることを想定されているデニムの場合、洗っていくうちに左足だけねじれてくるらしいです。
それが、私が持っている503Bだとねじれていなくて、体の真横にいます。
デニムに興味のない人からしたら全くどうでも良いことですよね。
ねじれがある方が、ビンテージデニム感が出るので好き、という方もいるかと思いますが、私はどちらでも良い派です。
合わせ方
合わせ方については、シルエットが上品なので、ある程度綺麗目な方が良いと思います。
とはいえ、あくまでもデニムなので、合わない物の方が少ないです。
靴に関しても、基本何でも合います。特に革靴との相性がバッチリです。
繰り返しになってしまいますが、裾幅が広く靴を広範囲に覆ってくれるので、紐靴よりローファーの方がベターかもしれません。
丈の長さにもよりますね。
スラックスで言うワンクッションくらいの長めの丈なら、ローファーをデニムで被せるくらい、
ノークッションくらいの丈なら、紐靴でも、デニムの裾と紐が引っかからないので合うと思います。
どこで買えるか
最後に、どこで503Bは手に入るのか。
現行版はレディースしかないので、選択肢は中古市場のみです。
セカンドストリートなどの古着屋さんでもたまに見つかります。
でも断然探しやすいのが、メルカリ。
「503B」と検索すれば結構ヒットします。Bを忘れずにつけてください。
私が買った時は、5000円しないくらいで買えましたが、今はちょっと知名度も上がってきて、5000−10000円くらいが相場かと思います。それでも501よりは安いです。
色が濃いめに残っているのを買って、自分で色落ちを楽しむことも出来ます。何十年か後には、セルフビンテージデニムが出来上がります。
お金に余裕のある人は、リーバイスビンテージクロージング(LVC)の501の方が良いかもしれません。
お金持ちか、デニムに命をかけている人は、ガチのビンテージの501を買われるのでしょうか。
デニムは大好きだけど、そこまでお金はかけたくない人、501でなきゃ嫌だ!という人以外は、503B、ぜひ試してみてください。
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