こんにちは。ミスターリネンと申します。
今回は、レスカ、もしくはレスカルネティエ、というブランドのヴィンテージのメガネを紹介します。
大半がお気に入りの子の自慢でしかない内容になってしまうかもしれませんが、良い点も悪い点も含めて、本音でレビューいたします。
レスカとは
レスカとは、フランスのメガネブランドです。
埼玉の有名なメガネ屋のポンメガネさんのHPから引用を紹介します。
「French Heritage(フランスの伝承)」と自らの活動を位置づけるレスカ家によるアイウェアブランド。
20世紀初頭から、眼鏡の産地として名高いフランスのジュラ地方でメガネに携わってきた一家は1964年にオリジナルブランドの「レスカ ルネティエ」を立ち上げました。
「Lesca VINTAGE Collection」は1950年代から1970年代にかけて製造され、フロントとテンプルが組まれていない未完成品として倉庫に眠っていた貴重なプロダクトを完成させ、リアルヴィンテージとして再生させた意欲的なコレクションです。極めて希少な製品故、流通量が少なく高騰が続いています。
補足すると、レスカは現存するブランドでもあり、現行品の生産も続けています。
現行品と、ヴィンテージ品、両方が市場では流通していますが、ヴィンテージ品の方が圧倒的に数が少ないです。
私のレスカ紹介
まずは私が買ったレスカのメガネを、写真でご紹介します。
オレンジブラウンのフレームで、べっこうのように模様が入っています。
ブルーのレンズは当時のオリジナルのもので、ガラスでできています。
良く見ると、左右でレンズの濃さが異なり、当時の技術が今と比べたらまだまだ低かったことが伺えます。
実際にかけてみると、レンズの濃さが違うため、3Dメガネをかけているような感じで、気持ち悪くなります。
せっかくオリジナルのレンズがあるので使いたかったですが、気持ち悪くなるのと、ガラスレンズは落としたら割れてしまうので、薄いブルーのレンズに替えました。
ヴィンテージと現行の違い:素材
レスカのヴィンテージ品と現行品の最大の違いは、素材です。
ヴィンテージ品は、セルロイドという樹脂素材を使っており、現行品は、アセテートという樹脂素材を使っているそうです。どちらもプラスチックという点では同じです。
セルロイドは、発火しやすく危険なため、昔は使われていたけれど、近年では安全かつ丈夫なアセテートが使われることがほとんどのようです。
セルロイドとアセテートとでは、見た目も若干違います。
セルロイドは、とろっとした、もしくはぬめっとしたプラスチックという感じで、アセテートは、ぱきっとしたプラスチックです。
プラスチックにとろりもぬめりもぱきぱきも無いだろう、と思われるかもしれません。
でも、実際にセルロイドのフレームを見ると、何となくとろっと、ぬめっとしている気がします。
もう少し具体的な表現をするならば、セルロイドの方が、アセテートより若干透明度が低いと言えると思います。
フレームを光にかざしてみると、アセテートの方はきれいに透き通っているのに対し、セルロイドは若干濁り気味な気がします。
その濁り、すなわち綺麗すぎない感じが、ヴィンテージらしさという印象に繋がっているのかもしれません。
いや、私自身、思い込みで見ているから分かったような気になっているだけで、格付け選手権のように、どっちがどっちかを隠した状態で目の前に2つ出されたら、素材の違いを見分けられないかもしれません。
ヴィンテージと現行の違い:角の鋭さ
ヴィンテージ品と現行品の違いは他にも沢山あり、例えばフレームの角部分の鋭さです。
レスカの中で最もメジャーな形である、クラウンパントという形の場合の話ですが、
(クラウンパント=上部の角張ったデザインのクラウン(王冠)と、丸い下部のパント(ボストン型)の合体形)
クラウン部分は角張っていて、パント部分は丸みを帯びた形、カッティングです。
クラウン部分のカッティングが、現行品より、ヴィンテージ品の方が、より角張っていて、シャープな気がします(気がするレベルですが、、)。
車でも同じですよね。
私は車は持っていませんが、ディフェンダーというイギリス車が憧れで、古いタイプのものは戦車のように角角しているのに対し、現行品は丸みを帯びた流線形です。
ちなみに時計でも同じことが言える場合があり、カルティエのサントスという時計は、ヴィンテージのものは、直線を多用したデザインであるのに対し、現行品は全体的に丸みを帯びています。
流線形の方が恐らく加工が難しいので、技術的には高度なのかもしれませんが、どちらが格好良いかは、別問題ですね。
私個人としては、直線の方が好みなので、メガネも同様にシャープなヴィンテージ品の方が好きです。
ヴィンテージのデメリット
ヴィンテージ品と現行品に優劣はありませんが、私はヴィンテージ品の方が好みです、という個人的な話をこれまでしてきました。
ヴィンテージ品が好きな方はヴィンテージ品を選べば良いわけですが、デメリットもあります。
まず、市場に存在する絶対数が少ない分、価格が高いです。
私がレスカを買ったのは4年前で、5万円しないくらいで買えましたが、今(2024年10月)は恐らく相当値上がりしています。
他にも、丈夫さの点で劣ります。
フレームは、落としたら割れるということはないですが、間違えて踏んでしまったりしたらどうなるか心配です。
また、ヴィンテージのセルロイドの素材は、汗や水にも強くはないと思うので、真夏には掛けない方が良いかもしれません。
(この点は私の予想なので、間違っているかもしれません)
また、レンズについて、左右で濃さが違った、という話を上でしましたが、現行品では検品で通ってはいけないレベルの欠陥ですよね。笑
ヴィンテージ品にはそういった欠陥も普通にありそうです。
レスカは小さい
最後に、ヴィンテージ品だけでなく現行品にも当てはまるデメリットをご紹介します。
サイズ(横幅)が小さいのです。
これは、ヴィンテージのメガネ全般に言えることだと思います。
昔の人は顔が小さかった、のではなく、小さいサイズが流行だった、ということです。
ヴィンテージ時計も同様に、今の人が手首が太くなったわけではないけれど、現行時計の方が全体的にサイズが大きくなっていますよね。
私は頭が異常に大きく、目と目の間の距離は普通なのですが、ハチが大きく、レスカを掛けると、メガネが中心にぎゅっと集まったようになります。
特に色付きレンズにすると、小ささがより強調されてしまいます。アップの写真だとそんなに分からないかもですが、遠くから見ると確実に小さく見えます。
それがヴィンテージらしくて格好良い、と思って最初は掛けていましたが、小さすぎて変な気がして、今では掛けなくなってしまいました。
現行品では、同じデザインでサイズ違いのものも発売されているようなのですが、現行品なので、今回述べたようなヴィンテージの良さが味わえず、一長一短です。
今回は以上です。
レスカのヴィンテージメガネについて、良い点悪い点を紹介いたしました。
購入を検討されている方などに、少しでも参考になれば幸いです。
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