中古革靴を買う時、鏡面磨きに騙されないで

お直し

こんにちは。ミスターリネンと申します。

今や良い革靴は10万円以上が当たり前になってきていますよね。

新品で買うのは、かなりの決心が必要ではありませんか?

そこで登場するのが、中古革靴です。

今回は、中古革靴を買う時に、特に注意すべきと思う点をご紹介します。

昔の方が革質が良い?

今は専門店も多く存在し、中古で革靴を買うのはごく一般的になってきていると思います。

格安で手に入るというメリットだけでなく、よく聞くのが「昔の方が革質が良かったから、中古革靴の方が良い」というメリット。

昔の方が革質が良いという理屈が、私には最近まで分かりませんでした。

昔も今も、革を提供してくれる動物は同じ動物なので、ある企業が良い革を独占することはあっても、市場に良い革が存在しなくなることはないはず。

良い革を独占できる高級ブランドが使う革は、今も昔も同じ質、と思っていました。

ところがそうではなく、革を提供してくれる動物自体の質が下がっているそうです。

環境汚染や、それに伴う餌(草)の質の低下、それに関連する動物へのストレス増加などで、動物さんたちも体に元気がなくなっている、という説明です。

社会的農業LABOさんHPより拝借https://socialagri.jp/blog/livestock_environmental_problems/

人間も、毎日不健康な生活をしていれば肌は荒れるので、上記の説明も納得ではありませんか?

表面の革の状態さえ良ければ、買い

それはさておき、中古革靴を買う時、皆さんはどのように商品を見極めていますでしょうか?

革にひび割れや傷がないか、ソールに穴は開いていないか、靴の内側に剥がれや穴などはないか、カビは生えていないか、などのポイントでしょうか。

ソールや内側は、比較的修理がしやすいですが、表面の革のひび割れ、傷は、完全に治すことが難しいことが多いです。

チャールズ英国王が、通称チャールズパッチと呼ばれる、あて布ならぬあて革を貼り付けて、同じ靴を何十年も履いている、というのは有名なエピソードですが、

チャールズ英国王だから格好良いのであって、ぼろぼろの靴を、あて革をあてて修理したのを履いていて、格好良く見せるのは難しいと思います。

なので、中古革靴を買う時は、表面の革の状態が最も重要、というのが私の意見です。

表面の革の状態は、ごまかせる

革靴好きの方には、鏡面磨き、つまり表面にワックスを塗って、ピカピカに光らせるのが好きな方も多いですよね。

鏡面磨きをすると、見た目がドレッシーで格好良くなるだけでなく、表面についた小傷を隠すこともできるし、技術のある方なら、多少のひび割れがあっても、ごまかして見えにくくすることもできます。

そこに落とし穴があり、販売されている中古革靴に鏡面磨きが施されている場合、実際についている傷やひび割れに気づきにくいのです。

良心的なお店なら、ワックスを塗らない状態で販売してくれていると思いますが、そうでない場合にお店の人に、「ワックスを落として良いですか?」と聞いても99%断られます。

ましてやメルカリなど、ネットで中古革靴を買う場合は、対策のしようがありません。

私は1度騙されたことがあり、こちらのローファーをネットで買いましたが、シワの部分の革が、ひび割れを起こしてしまっていました。写真だけでは気づくことが出来ませんでした。

ネットで中古靴を買う場合は、販売者に、「ひび割れはありますか?」とストレートに聞くのも良いと思います。

あります、と言ってくれれば良いですが、万が一、「私が確認する限り、見当たりません」などとごまかそうとしてきたら、ひび割れしている、という証拠でもあります。

とにかく、鏡面磨きがされている中古革靴にはぜひ注意してください。

以上です。ありがとうございました。

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