こんにちは。
ミスターリネンと申します。
急にビットローファーのビットが気に入らなくなり、むしり取りたい衝動に駆られ、取ってしまいました。
その過程を記事にまとめます。
コールハーンのビットローファー

こちらのビットローファーは、アメリカブランド、コールハーン(COLE HAAN)のもので、古着屋で購入しました。
コールハーンは様々な生産国がありますが、こちらはイタリア製で、イタリアっぽさを強く感じます。
というのも、形が細身で、つま先~甲部分が狭く(履き口が広く)、セクシー系?な形です。

恐らくマッケイ製法で、ソールは薄く、ルームシューズのような軽やかさがあります。
アッパーはブラックもしくは濃いネイビーのスエードで、素材的にはある程度重厚感はありますが、形的には春夏らしいアイテムです。
ビットローファーの王様であるグッチのビットローファーは、同じイタリア製でももう少しつま先~甲部分は長いので、今回のコールハーンの方がグッチより、肌の露出面積が増えるため色気が出て(しまい)、合わせやすさは劣りそうです。

ビットを取りたくなった理由
そもそもこのコールハーンを買ったのは、「スエードのビットローファーが欲しい、けどグッチのものは高いし、とりあえずお試しで一足買ってみよう。」という理由です。
本当はグッチのものが良かったわけで、コールハーンのセクシーな形が特別気に入ったというわけではありません。
ところが、買ってはみたものの、一度も履いていませんでした。
デニムにネイビーブレザーと合わせて履いたり、軍パンに履いたりしようと思っていたのですが、いざ履いてみると、靴が華奢過ぎて、金具(ビット)の華やかさも相まって、レディースっぽいイメージになり、しっくり来ないのです。

このままでは買った意味がない、どうにかして履けないか、というもったいない精神で、考えを巡らせました。
そこで思いついたのが、ビットを取ってしまうという策です。
靴の形は華奢でも、金具が無ければ、単なる細めのスエードのローファーになるだろうと思ったのです。
イメージは、ボードイン&ランジのベルジャンシューズです。

ビットを取ることは出来るのか調べる
ビットを取ろうと思ったとしても、取れるかどうかは分かりません。
靴をよく見てみると、細い革でビットをぐるっと包んで留めているだけです。

この細い革を切れば良さそうです。
とはいえ、切った後に細い革が残ることなく、綺麗に除去できるか、大きな穴が残ったりしないか、懸念があります。
試しに靴の内側を見てみると、細い革は出て来ておらず、裏まで貫通しているわけではなさそうです。

賭けでやってみる
これ以上調べても分からないので、失敗したらこの靴が履けなくなるというリスクはありますが、賭けでやってみることに決めました。
まずは細い革をひと思いに切ります。

切れただけで、細い革は残っています。

細いはさみを使って、なるべく綺麗にさらに切ります。

この時靴のアッパーまではさみが届かないように注意します。
下の写真くらいまで切ると、細い革を穴に押し込めば、ぴろんと出なくなることに気が付きました。

ビットが乗っかっていた横に走る革パーツのことをサドルと呼ぶそうですが、サドルに小さな穴が残ったくらいで、いい感じになりました。

反対側も、反対の足も同じように、合計4か所同じことを行い、最終的にこうなりました。

どうでしょう?
元々ビットが乗っていたことを知っているから、違和感があるかも知れませんが、初見でこの靴を見たら、こういうデザインだと思うと思います。
跡をなるべく目立たなくする
上手くはいきましたが、ビットが触れていた箇所のスエードの毛羽立ちが寝てしまっていて、跡が目立ちます。


気になったので、スエード用のブラシでごしごしやったら、馴染んで全く気にならなくなりました。

穴は消えませんが、近くで見ない限り分からないはずです。

まとめ
私としては大満足の結果になりました。
黒のスエードローファーは、以下の写真で履いているJMウエストンのものを持っているのですが、そちらはボリューム感があり、春夏っぽさが無いので、春夏に履ける軽めのスエードローファーを欲していました。

思いがけずにそれが手に入ったことになり、得した気分です。
つま先~甲部分が短いローファーは、細いパンツに合わせると気持ち悪くて嫌なので(偏見)、裾幅が太いパンツに合わせて、ちらっと見えるような履き方で使おうと思います。
いらなくなったビットローファーがあれば、もしよければ試してみても良いかもしれません。
以上です。
ありがとうございました。
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