スエードジャケットが好きでたまらない

コーディネート

こんにちは。ミスターリネンと申します。

今回の記事は(も)、私の好きを垂れ流すだけ、有益な情報は特にないと思いますがお許しください。

私が洋服生地の中で好きなのは、リネン、フランネル、ツイード、デニム、レザーなどの、いわゆる育てる系の生地です。

着れば着るほど味が出て自分のものになり、「頑張っておしゃれしてます!」感が無く、「普段から着てますけど何か?」感が出ると思っているからです。

今回は、その中でもレザーを取り上げます。

レザーは、大きく分けて表か裏か、つまりスムースレザーかスエードか、に分かれます。

スムースレザーは艶があって渋くて格好良いですが、どちらかと言えば私はスエードの方が好きです。

今回はスエードジャケットの良さを熱弁します。

決め過ぎにならない

スエードジャケットの最大の良さは、決まってるけど決め過ぎにならないことだと思います。

革を着ると、ハードさ、ワイルドさが出ます。

革の中でも、スムースレザーの艶は、それだけで相当なインパクトです。

そのインパクトが格好良いわけなんですが、少し抑えめでいきたい時もありますよね。

または、自分のキャラ的に、艶のあるレザージャケットは苦手という方もいると思います。

そこで登場するのがスエードジャケットです。

ちょっとハードに格好つけたいな、でもやり過ぎは避けたいな、という時に、バシッとはまるアイテムです。

何にでも合う汎用性

スエードジャケットは、革の持つハードなイメージ、高級素材のラグジュアリーなイメージ、カントリーらしい野暮ったいイメージ、複数の要素を兼ね備えています。

もちろん革の種類、色、ジャケットの形によって話は異なりますが、今回は細かく分類はしないで話を進めます。

複数の要素を持っているおかけで、合う服の幅も広いです。以下で載せる例の格好がイマイチだったらすみません。リアルな一般人の格好ということで。

ハードなイメージに合わせて、デニムやブーツと合わせても良し。

ラグジュアリーなイメージに合わせて、ドレスシューズにウールのスラックス、カシミヤのニットなどに合わせても良し。

黒のスエードジャケット。カシミヤインナーを持っておらずTシャツ。
ジャケットが黒の場合の靴の色、黒が良いかそれ以外が良いか、迷いどころ。

野暮ったいイメージに合わせて、コーデュロイやツイードのパンツに合わせても良し。

ツイードスラックスにウイングチップ。

着られる季節が長い

スエードジャケットは、秋冬のイメージがあるかもしれませんが、ヨーロッパでは年中着られているそうです。

ヨーロッパは夏でも朝と夜は結構寒いので、昼間はTシャツ1枚でも、夜になるとカシミヤのニットを着て、もっと寒い時は、薄手のスエードジャケットを羽織るイタリア人が沢山いるらしいです。

でもそれはあくまでヨーロッパの話であって、日本では6-9月はどんなに薄いタイプでも、スエードジャケットを着る機会はまずないですよね。

それでも、残りの10-5月の8か月は着られます。

この点に関しては、スエードに限らずスムースレザーにも当てはまりますが、スエードジャケットならではの利点は、生地を薄く作れることです。

スムースレザーでも薄いタイプはありますが、スムースレザーで薄いと、シワが目立ったり、安っぽく見えたりするのに対し、スエードは薄くてもジャケットとして成立しやすいと思います。

スムースレザーで薄いと、このようなシワが出来ることがある。

例えば、イタリアの多くのブランドでは、レザージャケットに春夏物と秋冬物の展開があり、特に春夏物で薄手のスエードジャケットが展開されているケースが多いです。

秋冬物はライナーがキュプラやレーヨンなのに対し、春夏物ではリネンやコットンなどのライナー素材が使われていることが多いように見受けられます。

(ライナー素材が何であっても、体感温度は大して変わらず、革の厚さ次第、とは個人的には思いますが。)

私の手持ちのこちらのジャケットは、ヤギの革のスエードですが、ライナーはスポーティーなナイロンのメッシュ素材です。

革が薄くてライナーがメッシュなので、さすがに涼しいです。

そして、薄いにも関わらず、いくらくしゃくしゃにしてもシワは一切入りません。

ケアが楽

次なるメリットは、ケアが楽なことです。

革靴についても当てはまることですが、スムースレザーは、定期的に汚れを落として、オイルを塗ってあげないと、乾燥してダメになってしまいますが、

スエードはその必要が無い、というか、オイルを塗ることが出来ません。

普段はブラッシングでホコリだけ落とし、たまーに保湿用のスプレーをかけるだけで十分です。

雨が降る日は、防水スプレーを全体にかけてから出掛ければ、雨シミの心配も不要です。

人によっては、スエードは何もケアせず、雨も気にせずガシガシ着て、ぼろぼろになって汚れているくらいが格好良いという人もいます。

そういう付き合い方もアリとは思いますが、私個人としては、ブラッシングと保湿はしないと心配なのでしています。

品質の良し悪しが分かりにくい

次の点は、目利きの方には怒られてしまいそうな内容です。

スエードは、スムースレザーと比べて、革質の良し悪しが分かりにくい、だから高級な革でなくても問題ない、と思っています。

スムースレザーは、安い革だとかなりひどい革質の物もありますよね。

例えば、本革のジャケットなのに、定価1万円くらいで販売されていて、言い方は悪いですが、ビニールのように見えてしまう物もあります。

それに対しスエードは、少なくとも私にとっては、安くてもいい感じに見えることが多いです。

靴を例に見てみます。

2つ似たようなブーツがありますが、左は定価2万円くらい、右は定価15万円くらいです。

定価2万
定価15万

値段を知っているから先入観を持ってしまいがちですが、革を3センチ四方くらいに切り取って、2つ並べたら、私はどっちが高い革か見極められる自信がありません。

実際に履いて比較しても、安い方の靴は革が硬くて履き心地が悪い、ということも全くないので、靴ではなくジャケットに置き換えても同じことが言えると想像します。

私は中古品に何の抵抗もないので、ある程度のブランドの物を中古で安く買ってばかりいますが、新品しか着られない方でも、スエードジャケットならそんなに高くないけど格好良い物は手に入りやすいと思います。

デメリット

スエードジャケットのメリットを紹介しましたが、デメリットも少しはあります。

汚れが目立ちやすいことです。

何かをこぼしたときに、スムースレザーなら専用クリーナーで拭きとることが出来ますが、スエードは起毛しているせいでしみ込んでしまって汚れが落ちにくいです。

スエード用の洗剤もありますが、頑張ってごしごししても、そこだけ色が変わってしまうリスクがあります。

スムースレザーなら、オイルを塗ることを繰り返していけば、全体的に色が濃くなり、汚れも目立たなくなりますが、スエードはオイルを塗りこめません。

ただ、このデメリットは、「ケアが楽」の章で書いたように、防水スプレーを掛けることである程度は解消するし、ついてしまった汚れはそれはそれで愛着を持って受け入れるのもまた良いかもしれません。

色と形による印象の違い

スエードと一口に言っても、色によって印象は大きく異なります。

スエードという時点で少しカントリーな印象はありますが、ブラックやネイビーだと都会的な印象が加わり、ベージュやブラウンはカントリーな印象が強まります。

さらに、ジャケットの形によっても印象変わってきます。

このようなテーラードジャケット型だと、上品な印象になるので、色がブラウン系であってもそこまでカントリーさが強すぎず、都会とカントリーの中間くらいのイメージ。

このようなハンティング系?サファリ系?の形だと、かなりカントリーなイメージ。

こちらは形はテーラードジャケットに近いですが、ポケットの多さやベルトがついていることから、上品さもカントリーさもあり、さらに色はブラックで上品寄りなので、都会とカントリーの中間、もしくはやや都会寄り、でしょうか。

最近見て一番しびれたのが、BEAMSF別注のBelvestベルベストの、グレーのテーラード型スエードジャケット。

BEAMSさんHPより拝借https://www.beams.co.jp/item/beamsf/jacket/21160522205/?color=17

テーラード型なので上品で都会的ですが、ブラックでもネイビーでもなくグレーというのが、絶妙です。

私は暇人なので古着市場は相当漁って調べていますが、グレーのスエード自体、過去にほとんど存在してこなかったと思います。

ましてやテーラード型となると、皆無です。

36万円と高額にも関わらず、売切れています。

私には当然手が出ませんが、買えるなら欲しかったです。

まとめ

スエードジャケットの良さ。

・決め過ぎにならない

・何にでも合う汎用性

・着られる季節が長い

・ケアが楽

・品質の良し悪しが分かりにくい

・唯一のデメリットは汚れが目立ちやすいこと。

スエードに限らずレザージャケットって、格好良いからどんどん増やしていきたいところですが、風通しの良いところで保管し、保湿も定期的にしなければならないので、面倒ですよね。

私は今年スエードジャケットデビューをし、今年だけで3着買ってしまいました。もう一着、テーラード型を買おうと狙っています。

自宅はウォークインクローゼットなどもない収納狭物件なので、寝室の中に突っ張り棒使って革ジャンを並べ、毎日軽く触って空気が溜まらないように気を付けています。

以上です。ありがとうございました。

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