タブカラーシャツ、買って後悔しています

クラシックのルール研究

こんにちは。ミスターリネンと申します。

今回は、タブカラーシャツについてです。

2.3年前に3着購入したのですが、今では買わなければ良かったと後悔しています。

タブカラーシャツの良い点悪い点を考え、買う価値があるのか(長く愛用出来るのか)、私なりの考えを述べます。

タブカラーシャツはとは

タブカラーとは何か。

シャツの襟と襟を結ぶ橋渡しとなるボタンが付いていて、ネクタイを結ぶと、ネクタイの下にそのボタンが位置し、ネクタイの結び目がずれないように固定、かつネクタイを少し浮き上がらせてくれる、という機能を持った襟型のことです。

同じ機能を持った襟型に、ピンホールというのがあります。

もしくは、普通のシャツの襟に、後付けするカラーバーというバー(ピン)もあります。

ピンホールやカラーバーだと、金属を使うことになるので、派手な印象がありますが、タブカラーは、ボタンしか使わないので、あまり目立ちません。

私がタブカラーシャツを買った理由

私が2.3年前にタブカラーシャツを買ったのは、当時流行っていたからです。

様々なセレクトショップやシャツ屋さんで取り扱いがあり、まんまと流行に乗せられた私は、「こんな襟型があるのか、格好良い!」と思ってすぐに買いました。

持っている3着とも、すべて鎌倉シャツさんのもので、白が既製品、ブルーと茶色のストライプのものは、セミオーダーで購入したものです。

流行に乗るのは格好悪い、流行に左右されないクラシックな服装こそが格好良い、と考えているものの、

「タブカラーはクラシック」というのをどこかで聞き、古い映画でタブカラーが着用されているのを見て納得し、タブカラーこそがクラシックなんだ、と素直に信じ、喜んで購入しました。

タブカラーシャツはあくまでカジュアルシャツ

クラシックに憧れて、クラシックな服装を自分なりに勉強していますが、その過程で、タブカラーシャツはクラシックではない、ということに遅れて気が付きました。

タブカラーシャツはネクタイを固定、立体的に見せる、という機能から生まれたものです。

故落合正勝氏の著書で、「機能はクラシックの対極にある」、的な内容の記載が良くあるのですが、その理論によれば、タブカラーシャツはクラシックとは呼べません。

同様に、ピンホールシャツ、ボタンダウンシャツなども、あくまで機能から生まれたもので、クラシックではなく、カジュアルやモードの分類に入るのではないかと私は考えます。(ボタンダウンはアメリカのクラシックだ、という考え方も出来ると思います。)

とはいえ、カジュアル寄りのシャツは着てはいけない、と考えているのではなく、スリーピースなどのクラシックなアイテムの時には、あくまでワイドやセミワイドカラーのクラシックなシャツを着る、カジュアル寄りなシャツは、ジャケパンスタイルの時に着る、といった使い分けが必要、と考えています。

参考記事

「最もクラシックなシャツの襟型」

「クラシックの定義をはっきりさせたい」

タブカラーシャツを後悔している理由

スタイルによって、シャツの襟型の使い分けが必要、と述べましたが、ジャケパンスタイルの時であっても、タブカラーシャツは使い時が無い、と私は感じています。

あくまで好みの問題ではありますが、ワイド、セミワイドカラーとボタンダウン以外の全ての襟型は、やりすぎな印象(おしゃれを頑張ってる印象)が出てしまうと思うんです。

普段から着慣れていて、さらっと着こなせる方なら良いですが、少なくとも私がピンホールやカラーバーを使うと、「雑誌か何かで見て真似してるんだな」という感じが出ると思います。

タブカラーシャツは、それと比べればまだ印象が控え目ですが、今流行っているのもあり、流行りに乗って買ったのかな、という感じが出かねません。

考えすぎですかね。

スーツにはワイド、セミワイドカラー一択。ジャケパンには、ワイド、セミワイドカラーかボタンダウン。

それ以上のアレンジはいらないと思います。

実際に、チャールズ英国王や、赤峰幸生さんが、タブカラーシャツを着ているのは、私は見たことがありません。

もっと検討してから買えば良かった、と後悔しています。

タブカラーシャツが好きという方は、着続けることで、ご自身のスタイルとしてタブカラーシャツが板につくこともあると思いますが、

特別好きというほどでもない方は、私のように後で後悔するリスクがある、ということだけお伝えしたいと思います。

以上です。ありがとうございました。

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