結婚式には白リネン

オーダー

こんにちは。ミスターリネンと申します。

先日、自分の結婚式がありました。

ミスターリネンは、もちろん全身リネンで臨みました。

10月だったので、リネンスーツを着るにはちょうど良かった、

ではなく、リネンスーツを着るために、10月にしたのです。

お気づきだと思いますが、主役の花嫁を差し置いて、自分の服のことばかり考えている新郎です。

そんな新郎を持ってしまった花嫁が気の毒です。

今回は、結婚式で私が着た服のご紹介をします。

これがお手本ですよ、などというおこがましいことを言うつもりはもちろんありません。

むしろ、フォーマルのルールからは外れている、邪道な服です。

あくまでも、リネンの良さを伝える為に、この記事を書きます。

実際に着たもの紹介

まず初めに、実際の写真をお見せします。

いやー、なんとも素敵なリネンではありませんか?

太陽の光に輝くオフホワイトのリネンスーツ。

その爽やかさをマシマシにする白い革靴。

シャツ、ネクタイ、ポケットチーフもすべて、リネン100%です。

どれも、薄いベージュカラーで、全身ワントーンです。

ネクタイは若干黄色寄りで程よく存在感もあり、他のアイテムも色が少しずつずれているので、全身全く同じ色にするより各アイテムが引き立って良いと思います。

一生に一度なので、自画自賛をお許しください。

スーツ

以下でそれぞれのアイテムを簡単にご紹介します。

スーツは、スペンスブライソンというブランドのアイリッシュリネンの生地で、ミケーレシンさんというテーラーで作ってもらったスーツです。

ジャケットはダブルブレストでパッチポケット仕様。

ラペル幅は13センチとかなり広め。ベントの無いノーベントです。

ボタンは明るめの茶色の水牛の角です。

参考記事

「伊製フルハンドメイドのスーツが13万円で作れるテーラー」

スラックスは、ダブル裾の仕上げで、2インプリーツ、サイドアジャスター。今回はサスペンダーで吊っています。

ちなみにサスペンダーはアルバート・サーストンというイギリスのブランドのもの。

ウールのフェルト素材で、最もクラシックなタイプです。革の部分は白で出来ていて、どんな色の靴にも合います。今回は白い靴だったので、より相性が良いです。

とことんフォーマルにするなら、ジャケットはカジュアルなパッチポケットにすべきではないし、ボタンも白蝶貝などが良かったかもしれません。

スラックスも、シングル裾の裾上げにした方が結婚式にはふさわしいとは思います。

でも私は、結婚式でしか着られないスーツを作るのは嫌でした。

1回だけのためにスーツをオーダーするのは単純にもったいないし、白系の色だと、長年着ずにしまっておいて、黄ばんでしまうのが関の山です。

普段着としても使えるものが良かったので、上記の通りのディティールにしました。

服装のルールに厳しい方が参列される式だと、お叱りがあるかもしれませんが、私の場合は親族だけの式だったので問題ないと判断しました。

実を言うと、このスーツは、結婚など一切考えていなかったときに作ったもので、いつか来るかもしれない結婚式の時に着よう、とは全く想定していませんでした。

単純に白系のスーツに憧れて作ったけど、運よく結婚式にも転用できた、という方が正しいです。

シャツ

シャツは、アトリエベルンさんというテーラーでオーダーしたシャツです。

ごくごく普通の形の、ワイドカラーのシャツです。

アトリエベルンさんに上でご紹介したスーツを持ち込み、これに合うシャツを作ってください、とお願いしました。

スーツがカジュアルな分、シャツくらいはフォーマルさを際立たせてダブルカフスにしても良いかな、と思いましたが、リネンシャツの場合はやめた方が良いとのアドバイスをもらい、普通のカフスにしました。

アトリエベルンさんはクラシックの王道ど真ん中なスタイル(英国スタイル)を徹底されていると私は理解していますが、その通りの、良い意味で「無難」なシャツになりました。

当たり前ですがサイズもバッチリで、スーツとの色の相性もバッチリでした。

ちなみにお値段は33000円でした。

参考記事

「アトリエベルンのオーダー体験記」

ネクタイ

リネンのネクタイは、あまり売っていないので、見つけるのに少し苦労しました。

結婚式=蝶ネクタイ、というイメージがあったので、オフホワイト~ベージュのリネンのネクタイを探しましたが、新品も中古も、全くありません。

色は見つかっても、リネン素材というのが無いのです。

何週間か探した結果、ユナイテッドアローズでこちらのものを見つけました。

クラシックな、自分で結ぶタイプのものではなく、ピンで留めるタイプでしたが、ウイングカラーのシャツではなくノーマルカラーのシャツを着るからピン部分は隠れる、と思い、妥協しました。

それに、結び方も分からないので、、、

これで安心、といざスーツとシャツを着て、蝶ネクタイを合わせてみると、サイズが大きすぎたのです。

いや、サイズは普通なのですが、ジャケットがダブルでVゾーンが狭いせいか、蝶ネクタイがVゾーンからはみ出てしまうのです。

それに、一度もつけたことのない蝶ネクタイをつけた自分を見て、明らかに着させられている感、コスプレ感が出ているように感じ、強い違和感がありました。

これでは、自信を持って式の場に立てない、と思い、せっかく買ったけれど、使わないことにしました。

蝶ネクタイではなく結び下げのネクタイで、ベージュ系、かつリネン、となると、選択肢は少ないですが、無いことは無いです。

中古でBREURというブランドのものを、3000円くらいで手に入れることが出来ました。

合わせてみると、ネクタイだけやや黄色寄りでしたが、それが逆に程よい主張となってくれて、バッチリでした。

靴は、オリエンタルという日本のブランドの白いローファーです。

アルバースというモデルです。

シボが入った少し表情のある革で、かつローファーなので、フォーマルになりすぎず、日常使いもできるので購入しました。

セールで40000円くらいでした。

履き始めは痛かったですが、3か月ほど、毎朝30分、この靴を履いて散歩するという修行を続け、足に馴染むようになりました。

白靴でなくても、茶靴でも問題ないとは思いますが、オフホワイトのリネンスーツを最も華やかにしてくれるのは白だろうと思い、白にしました。

ちなみに、本来はフォーマルには紐靴が原則ですが、私は靴紐を触れない病気なので、紐靴という選択肢はありませんでした。

参考記事

「おしっこが付いた靴ヒモ、触れますか?」

ローファーではありますが、JMウエストンのローファーなどと比べてても、つま先がやや尖り気味なので、ドレッシーな印象も多少はあります。

カジュアル使いもドレス使いもできる、万能な形だと思います。

ちなみに靴下は、ベージュです。

参考記事

「ベージュのロングホーズ、多分ここが最安」

おわりに

最高気温25度くらいの最高な秋晴れの中、式を挙げることが出来ました。

とはいえ、そのくらいの気温でも、スーツの中は汗びしょになりました。

ヘビーリネンのスーツは、やっぱり涼しくないです。笑

涼しさだけを取るなら、薄いウールや、モヘア混の生地の方が良いのだと思います。

でも、洗いやすいし、見た目も涼し気があって爽やかだし、やっぱりリネンスーツは良いなとつくづく感じます。

ちなみに結婚式場のレンタルタキシードのラインナップも見てみましたが、当然、リネン素材のものは1着たりともありませんでした。

新郎は自前のリネンスーツじゃなきゃダメだ!というつもりは一切ありませんが、せめてレンタルの選択肢の中に入っていてくれれば良いのにな、と思います。

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