TOM FORDのシャツを買ってみた

リネン

こんにちは。ミスターリネンと申します。

シャツを新調しました。

007シリーズの最新作でジェームズ・ボンドが着ているスーツを提供したアメリカのブランド、TOM FORDトム・フォードのシャツです。

アホみたいに高いブランドを、ケチな私が定価で買う訳はもちろんありません。中古市場で未使用のモノが安く売っていたので、ゲットしました。

簡単なレビューをしたいと思います。

TOM FORDはクラシック?

TOM FORDのアイテムは高すぎて、スーツはおろか、靴下1足ですら私は買ったことがありませんでした。

値段もそうですが、モードなイメージが強く、クラシックが好きな私の好みとは少し外れていました。

TOM FORDがスーツを提供した007シリーズの作品を見ても、あまりクラシックを感じられず、ブリオーニなどがスーツを提供していた過去作品の方が格好良かったなあ、と思っていました。

ですが、見つけたシャツは、柄と色合いが好みで、形もごくシンプル、かつ未使用品で激安だったので、買ってみました。

現在のシャツの定価は既製品で10万~と、死ぬほど高いです。定価で買う人はどんな人なのでしょうか。

TOM FORDのシャツの定価

素材、形

このシャツは、コットン71%、リネン29%の混紡素材です。

本当はリネン100%だと良かったのですが、少しでもリネンが入っていれば、ミスターリネン的には嬉しいです。

リネンが入っていますが、パリッとしていて、コットン100%の生地感と近い、ドレッシーな印象です。

色はベージュベースに、アイボリーのストライプが入った柄です。

形は、スリムフィット寄りです。

ネックの太さは39センチ、袖は十分に長く、裄丈で90センチくらいあります。

サイズ展開としては、175と記載があるので175センチくらいの人向けですが、着丈は80センチあり、日本のブランドと比べると着丈も裄丈も眺めで、クラシックなサイズ感と言えると思います。

襟の形は、ワイドスプレッド。

130-140度くらいの開きでしょうか。ボタンを開けると180度近く開いて見えますが、ネクタイをするときは、開き角度はもう少し狭くなります。

クラシックで私は好きな襟型です。

第一ボタンを開けたときの開き具合もいい感じです。

参考記事

「最もクラシックなシャツの襟型」

欲を言えば、もう少し襟が大きい方が良かったです。

7.5センチとやや小さめ?なので、ダブルブレストのジャケットでVゾーンが狭い場合は良いですが、シングルブレストだと、襟の先がジャケットから見えてしまうことがありそうです。

メジャーがたるんでいますが、伸ばしたら7.5センチくらいです

好みの問題ですが、私は襟の先が常にジャケットの下に隠れていて欲しいので、もう少し長い方が好みです。

カフス部分も、長さが長く、ボタンが縦に2重になっていて、ややデザインの主張が強めではありますが、クラシックと言えると思います。

シャツ一枚姿になって、袖を捲るのは想定されていない気がします。

作り

作りの良し悪しについては、シャツを自分で作ったことが無く、着た経験しかない私にわかったようなことは言えません。

が、素人なりに気が付いたことを紹介します。

ボタンは貝ボタン、もかなり薄めで留めやすく、私は良い作りだと感じます。

参考記事

「シャツのボタン、厚い=高級?」

ボタンホールについては、おそらくミシン縫いです。また、一番上と下のボタンホールは、横向きにして可動域を増やすことで、快適にすることが、高級なシャツでは多いらしいですが、このシャツは、一番上のボタンホールは横向きですが、一番下は縦向きです。

横向きにするのは技術的にも、手間的にも、何の問題も無くできるはずですが、なぜ縦向きなのかは不明です。

糸のピッチも細かいです。

故落合正勝氏によれば、1センチの間に、糸のピッチが10個、つまり、1ミリごとに糸が通っていれば良いシャツらしいです。このシャツもちょうど10個ありました。

裂けやすい箇所は、あて布、補強糸が縫われていて、そこは高いだけのことはある、と言った感じです。偉そうにすみません。

背中にはダーツが入り、ウエストが絞られています。

これもにわか知識ですが、高級なシャツは、ダーツを入れずにウエストを絞ることができるらしいので、ダーツが入っているということは、そこについてはあまり手が込んでいないのかもしれません。

見た目的にも、ダーツが無い方がクラシックだと思うので、ややマイナスポイントでしょうか。

私が悪い意味で一番気になったのは、襟の硬さです。ノリで固められたのか、固い芯が入っているのか分かりませんが、バッキバキです。

重力に負けず、ペロンとなりません。

一度水洗いもしましたが、全く変わらず、多分何回洗っても硬いままです。

襟はぱきっとしているべき、という考え方なのだと思います。

その証拠に、カラーキーパーと呼ばれるプラスチックの部材も、鎌倉シャツなどと比べて分厚く、クレジットカードみたいです。(これを抜いても襟は固いです。)

私はソフトな襟が好きで、シャツの柄もやや派手でカジュアル使いをしたかったので、ここはやや残念ポイントでした。

総合的には、正直10万円の価値は私には全く分かりません。

ブランド料が含まれているにしても、ちょっと高すぎです。

まとめ

否定的なことを沢山言ってしまいましたが、それを買った私もミーハーの一人です。

あのTOM FORDがこの値段で買えちゃうの?ラッキー、と思ったのは事実です。

実際に、作りが悪いわけでは全くなく、定価分の価値はないと思う、というだけなので、ガシガシ着ていこうと思います。

シャツ一枚で着るときは、ストライプで程よく主張もあるのでコーディネートしやすいですが、ネクタイをどんなものを合わせたら良いか、難しく感じます。

アイロン掛け前なのでシワシワですみません。私の手持ちのネクタイだと、この無地のリネンのネクタイくらいしか合いそうなのがありませんでした。

ただ、これでもイマイチ、頑張ってお洒落したい感が出ている気もします。

シャツが派手だから仕方ないのでしょうか。

どなたか、ネクタイのアドバイスください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました