こんにちは。
ミスターリネンと申します。
今回は商品レビューの回です。
ソメスサドル(SOMES SADDLE)という日本のブランドの、スクエア フラップブリーフという商品です。

あらかじめお伝えしておきますと、こちらは中古で購入しました。
現在(2025年8月)は、品切れ中となっていますが、廃盤ではないので再販される可能性は十分高いと思います。

一応商品ページも貼っておきます。
デザイン
まずはデザインについて見ていきます。
商品名はブリーフとありますが、持ち手が長いので、トートバッグだと思いますが、そこは気にしないことにします。
フラップ付きのブリーフケースやトートバッグは珍しいものではないですが、スクエアと言う名の通り、正方形(に近い)なのは、珍しいと思います。

横長のものが一般的だと思います。
実際は良く見ると、わずかに台形です。
底部分の方が、上部分より若干大きいです。
ですがほんのわずかな差です。
台形の方が、置いた時の安定性もあるからベターなのでしょうか。
ストラップが縦横に走っているのも特徴です。

好みが分かれる箇所かもしれませんが、程よいアクセントになっていて私は好きです。
メンズのバッグは、直線的なものが一般的で、曲線が増えれば増えるほど、レディースっぽい印象が強まると言われます。

昨今では、クラシックなかくかくしたブリーフケースを持つ人も減っていて、メンズのバッグでも曲線が当たり前に使われており、メンズレディースという区別が無くなってきています。

今回のソメスサドルのバッグも、正面から見ると四角いですが、横から見ると曲線的で、男っぽさと上品さが両方感じられる形に魅力を感じました。


また、持ち手が長いとレディースっぽくなりやすく、このバッグも女性が持っても似合う、中性的なデザインだと思います。
他に特徴的なのが、金具です。

馬具に使われる金具(無口頭絡というらしい)をモチーフにしているそうで、詳しくはソメスサドルHPにも説明があります。

丸みを帯びた形で、色も真鍮らしい鈍い金色で、武骨さと上品さを感じられる素敵な金具だと思います。
色
このバッグの特徴的な点は、色です。
ネイビーとグリーンの2色展開ですが、私が買ったのはグリーンのものです。
最初は鮮やかなグリーンですが、経年変化(恐らく日焼け)により、オリーブに変色しました。

私個人としては、鮮やかなグリーンは単品では素敵でも、目立ちすぎてコーディネートしにくいので、オリーブの方が使いやすいと感じています。
ビジネス使いを想定するなら、ネイビーの方がベターでしょうか。
靴と同じで、バッグの色と言えば、黒か茶が主流です。
ですが最近は、様々な色のバッグがありますね。
黒と茶以外の革は、遊びが入っているとも言え、スリーピーススーツなど、クラシックな服装に合わせるのはルール的にはNGかもしれません。
ですが、昔と時代は違いますし、カジュアル寄りな生地のスーツや、ジャケパンスタイル、またカジュアルな格好には、黒と茶以外のバッグは何の問題もないと思います。
加えて、黒か茶のバッグだと、黒か茶の靴を履いた時に、バッグと靴の色の関係を気にする必要がありますが、黒か茶以外のバッグならば、色の関係を気にしなくて良いというメリットがあります。
そう考えると、今回紹介しているグリーンのバッグは、とても汎用性が高いと言えます。
革質
このバッグのもう一つの特徴が、革質です。
HPには以下のように記載されています。
「国産のステアを使用した、ベジタブルタンニン鞣しの牛革を使用。革表面の蝋はたっぷり染み込ませた油脂分のため、使うほどに透明感を増し輝く艶は馴染みながらより上品なたたずまいに変わっていきます。」
私はこのカバンを見たとき、表面に浮き出ている白い蝋があることから、ブライドルレザーかと思いましたが、HPにそう記載がないので、恐らくブライドルレザーではありません。

調べてみると、「ブライドルレザー」という言葉には明確な定義がないようです。
蝋を染み込ませ、表面が白くなっているもの=ブライドルレザー、という勘違いを私はしていましたが、蝋を使わないブライドルレザーもあるそうです。
塩原レザーさんのHPの情報を参考にしました。
ブライドルレザーかどうかはどうでも良いとして、このバッグの革は、HP記載の通り、たっぷりと染み込んだ油が表面に出ており、つやつやです。

シボ革の上品な雰囲気とは異なり、武骨な雰囲気があると思います。

馬具作りを原点とするブランドらしさが表れています。
上品な革だと、四隅など、角になる箇所の革が削れてしまうことがありますが、このバッグの革は、そう簡単には剥がれそうにありません。
HPにはジャケパンに合わせた写真が掲載されていますが、バッグの武骨な雰囲気から、デニム×テーラードジャケットなど、ジャケットを羽織ってもどこかに武骨な要素のある服装と、とても相性が良いと思います。

機能
最後に機能について見ます。
正直に言って、私はこのバッグが使いやすいとは思えません。
まず、重いです。単体で1.5kgあります。
荷物を詰めたら修行です。
ですが、その分革が分厚く、形を保ちやすいので、自立してくれるのは良い点です。

以下、ややネガティブなレビューになりますが、正直に思ったことを述べます。
フラップが付いているので、中のものを取り出すのがやや面倒です。
ただ、フラップはデザインとして格好良いものなので、無い方が良いとは思いません。
フラップを内側に入れたままにしておくのも手ですが、それだと格好良くない気がします。

中のものを簡単に取り出せないと、スマホをしまう場所に困ります。
スーツやジャケパンの時、ジャケットやズボンのポケットにスマホを入れると、形が崩れるので私はあまりやりたくありません。
バッグのどこかに、スマホだけでも入るスペースがあれば、改札を通りモバイルスイカをタッチする際、地図を調べる際など、簡単にスマホの出し入れが出来、非常に便利です。
実際に、様々なバッグで、裏に小さなポケットが付いており、気が利くデザインです。

特に日本のブランドでは、こういったポケットが付いていることが多いと私は思います。
こういうポケットが無いのは、個人的には大きなマイナスポイントです。
内側については、特に不満はありません。
まずフラップは磁石で開閉するので、ベルトなどと違って楽です。

内側にはいくつかポケットが付いており、ジッパー付きの箇所もあるので、大事なものはそこに入れられます。

ライニングの布は、キュプラのような、つるっとした上品な生地で、触り心地が良いです。

ただ、上品な生地なので、尖ったものが当たったりしたら破れてしまいそうで、扱いは慎重になる必要がありそうです。
個人的には、見た目より機能重視で、丈夫なコットンやナイロン素材でも良かったかなと思います。
まとめ
・上品さと武骨さを兼ね備えたデザインが何より格好良い。
・色がグリーンなのは、靴との色の関係を気にしなくて良いというメリットがある。
・革は武骨な印象があるので、スーツよりは、ジャケパン、カジュアル使いに向いている。
・機能的には、重くて外ポケットもなく、イマイチ。
このバッグは、2025年時点で定価121,000円です。
中古で買ったくせに偉そうなことを言って恐縮ですが、品質に見合った適正価格だと思います。
日本のブランドだからこそ出せる価格で、海外ブランドが同じものを作ったら、もっと高くなると思います。
私としては、このバッグについては革の良さが最も惹かれたポイントです。
使えば使うほど革が傷んでダメになっていくバッグは、気軽に使えません。
革が丈夫で、使えば使うほど良い味を出してくれるので、遠慮せずに使えます。
重いのも気になると述べましたが、筋トレだと思えば別に構いません。
ですが、外ポケットが無いのが、あまりに大きいマイナスだと私は感じます。
スマホをポケットに入れればいいだろう、という話ですが、デニム以外のズボンの時は、私はどうしても入れたくないのです。
全体的に素晴らしいバッグであることは間違いありませんが、もし私と同じで、バッグの外ポケットが必須という方は、ご注意ください。
以上です。
ありがとうございました。
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