こんにちは。
ミスターリネンと申します。
先日ミシンを購入しました。
お直しが多少は出来るようになり、洋服の作りを少しでも理解したい、という思いからです。
それからスラックスのウエスト出しに挑戦しましたが、今度は裾周りをいじくってみることにしました。
取り組むのは、CORDINGSの太畝コーデュロイのこちらのスラックスです。


カントリーな印象のコーデュロイズボンは、裾が溜まると野暮ったくなると思い、ノークッションの丈で裾上げをしていましたが、短すぎる気がして後悔しており、もう少し丈を伸ばしたいと思いました。
具体的には、1-2㎝くらいです。
また、丈を伸ばした場合に、靴に裾が覆いかぶさるような、ややフレアパンツのような感じにしたいと思ったので、裾幅も少し出そうと思いました。

現状の裾幅が20㎝だったので、22㎝くらいにしたいです。
早速取り掛かります。
シングルの裾なので、裾の処理は、10㎝ほどの折り返しを作って縫ってあるだけなので、解くとこうなりました。

内側に来る、靴のかかとに触れる部分に、靴擦れと呼ばれる布が縫い付けてあります。靴が擦れて生地が傷むのを防止するためだそうです。

これも裾出しに伴って位置を移動させる必要があるので、一旦取ります。

裾幅を太くしようと思ったのですが、裏返してみると、このように布の余りがほとんどありません。

パカンと開いた接合部分で片方2、3㎜(コーデュロイの畝1本分くらい)×2、合計5㎜くらい、それを右側と左側で合わせて1㎝程度しか裾幅を出せなさそうです。
なので希望の裾幅22㎝(現状は20㎝)は無理で、21㎝が限度です。
あまり縁のキワキワを縫うと、テンションがかかった時に裂けてしまいそうなので、まつり縫い(布の端のほつれ防止のための縫い)の糸に重ならないくらいの位置で縫うことにしました。
徐々に元の縫い線に重なるように、少しずつ斜めにミシンで縫っていきます。


元々のズボンが、お尻から裾に掛けてほんのりテーパードがかかっており、今回の幅出しでは裾からお尻の方向に向かってテーパードとは逆方向に裾を出していくので、相殺されてテーパードが無くなっていくようなイメージです。
表にしてみると、少しだけ幅を出せたのが分かります。コーデュロイなので元の跡が目立ちますが、スチームやブラッシングで取れると思います。

靴擦れの布の取り付けと、裾を折り返して留めるのは、ミシンでやると表に糸が見えてしまうので、手縫いで表には見えないように適当に縫いました。

また、裾の形はわずかにモーニングカットになるよう、前より後ろの方を5㎜ほど長くしました。
片足のみ完成しました。
下にあるのが今回いじくった方、上に載っているのがいじくっていない方です。

丈ははっきり分かるほど伸びていて(1.5㎝ほど)、裾幅は気のせいレベルで(1㎝ほど)太くなりました。
履いてみるとこんな感じです。
向かって左が元々、右がいじくった後です。

何となく違うのが伝わりますか?
横から見るとより分かります。


実際はフレアではなくストレートですが、ほんのりフレアに見えるくらいにはやや広がっています。
後ろから見ると、長さははっきりと伸びたのが分かります。

このまま同じことを反対側の足にも施しました。
フレアっぽさを活かすため、冬はブーツに合わせて履きたいなと思っています。
ブーツには丈が長めのズボンの方が足が長く見えると思っていますが、裾幅が広い方となお相性が良いと思います。
今回のお直しを、お直し屋さんにお願いしたら、恐らく5000円以上はします。
色々と手こずって、合計で5時間以上はかかりましたが、無料で出来て自分としては大満足です。
これからも色んな事に挑戦してきたいと思います。
以上です。
ありがとうございました。





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