こんにちは。
ミスターリネンと申します。
ズボンの裾丈、皆さまはどのように設定されていますでしょうか?
ワンクッション、ハーフクッション、ノークッション、くるぶしが出るくらい短い、と大きく4パターンに分かれるという前提を、この記事では設けさせてください。
スーツを着る時のスラックスの丈は、ある程度ルールのようなものが存在し、くるぶしが出るのはNG、ワンクッション~ノークッションの中でその人の好みで選択して良い、と私は考えています。
デニムやチノパンなどのカジュアルなズボンにはルールは無く、好きな長さで良いと思います。
今回の記事では、靴による違いに焦点を当て、短靴とブーツとで、ズボンの裾丈の設定は変えるべきかを考えます。
ブーツを履くなら、ズボンの裾丈は長めが良い
最初に結論です。
短靴を履く時より、ブーツを履く時の方が、ズボンの裾丈は長い方が良いと私は考えています。
その理由は、その方が足が長く見えるからです。
もう少し説明を加えます。
短靴を履く時は、ズボンの裾が靴に引っかかって、クッションが出来やすいが、ブーツを履く時は、裾が靴に引っかかりにくく、クッションが出来ずにストンと裾が落ちやすいです。
ズボンの裾が靴に引っかかって、綺麗なシルエットが出ないというストレスを抱えたことがある方、いらっしゃいますでしょうか?

ズボンの裾が、何にも引っかからずにストンと落ちてくれるなら、ズボンの裾丈は長ければ長い方が、足が長く見えます。
女性のヒールで考えると、ヒール部分が隠れるくらい長い丈の方が、足が長く見えますね。


もちろん、長すぎてダボダボ(ワンクッション以上たるみが出来るくらい)だと、逆に足が短く見えてしまいますが。
また、裾幅がある程度太くないと、裾が靴に引っかかりやすくなるので、裾幅は太ければ太いほど、ストンと落ちやすいです。
最たる例が、このようなブーツカットのズボンです。

裾幅が太くて、靴に引っかかりようがなさそうです。
そういうズボンを、地面すれすれの絶妙な長さで設定しているので、一番足が長く見えます。
このくらい裾幅が太いズボンならば、短靴だろうがブーツだろうが、裾が靴に引っかかることはないので、靴の種類は関係なくズボンがストンと落ちてくれます。
しかし、現実にこんなに太いズボンを履ける人はほとんどいないと思いますので、普通の裾幅のズボンを履く前提で考えます。
短靴よりブーツの方が裾が引っかかりにくく、ストンと落ちる為、ブーツを履く時は、ズボンの裾丈は長く設定できるし、その方が足を長く見せられる、と言えます。
実験
実験してみます。
使うのは、デニムです。今回の実験結果は、どんなズボンでも当てはまる話ですが、以下の理由で実験対象としてデニムを選びました。
デニムはウール生地と比べて硬いので、ストンと落ちずにクッションが出来やすいですが、カジュアルアイテムであるブーツを履くのは、スラックスよりデニムなどのカジュアルズボンの方が多いと思うからです。
実験といっても、1つのズボンを、つまんで持ち上げて裾の長さを変えている風にしているだけです。
はじめに、正面からの見え方を3パターン提示します。



次に、横からの見え方です。



どう感じられましたでしょうか?
私は個人的に、多少のクッションがあるくらいの方が好きなので、一番長いのが好みですが、ダボダボですっきりしていない、という印象の方もおられると思います。
正面から見た図では、①と②は良いが、③は、私の感覚では短すぎると感じます。



横から見た図ではいかがでしょうか?



ズボンの裾先が最も地面に近い位置に来ている①が、最も足が長く見えると思います。(横から見た時のみの話)
BEAMSの西口修平さんインスタグラムにて、とても参考になる格好良いスタイルがあったので写真を拝借いたします。





私の実験に戻って、①と②は、1センチ程度の誤差レベルで、②の方がダボついておらず好みという方もいらっしゃると思います。ただ、②ではデニムのウエスト部分をつまんで持ち上げており、デニムの体の正面側のシワが伸びて綺麗に見えている、ということも考慮して見てください。
③になると、ブーツが丸見えです。
自慢のブーツだから見せたい、というならこのくらいの方が良いかもしれませんが、私には違和感があります。
これだけ裾丈が短いと、立っている時ならまだしも、座った時、足を組んだ時など、すね付近まで足が見えてしまいます。
裾丈を短くすることで、ズボンのクッションが綺麗に無くなるなら、まだ短くするメリットもあるかもしれませんが、デニムはなぜか、どれだけ短くても微妙にクッションが出来ています。

モーニングカットが理想?
①の写真で、紹介した、一番長い丈ですが、前から見るとクッションがありややダボっと見える、けど横から見ると裾先が地面に近く、足が長く見える、と述べました。


それなら、モーニングカット(前より後ろの方が長くなるよう、斜めにカットすること)の裾にすれば、後ろの長さは保ったまま、前のダボつきを解消出来て良いとも言えます。
デニムでモーニングカットと言うのは、滅多に聞きませんし、技術的にも出来るのかどうか、分かりません。
出来るならやってみたいです。
前後で1センチくらいの差であれば、きっとモーニング感もほぼなく、自然に理想のシルエットを実現できそうな気がします。
どなたか、デニムでモーニングカットを実践されたことがある方は、感想教えてください。
ブーツは隠れているくらいが格好良い
ブーツは、全体がはっきり見えるより、出来るだけ隠れていて、歩いている時、座った時などにちらっと見えるくらいが格好良い、と思うのは私だけでしょうか?
今回実験に使ったブーツはくるぶしくらいのブーツとしては短めのチャッカーブーツです。
ズボンの丈が長い場合は、靴紐が隠れていて、ブーツなのか、ホールカットの短靴なのか、ぱっと見では分からない程度です。

それに対してズボンの丈が短いと、チャッカーブーツであることがすぐ分かります。

ブーツは、ブーツというだけで、キザな印象が出やすいです。
茶色のチャッカーブーツなので、そこまでキザという感じは無いと思いますが、例えば黒のジョッパーブーツとかだと、かなり格好良い系?になります。

ブーツが格好良ければ格好良いほど、隠してチラ見せするくらいの方が良いのでは、と私は思います。
最後に
なるべく足を長く見せる為、ブーツを履く際はズボンの裾丈は長い方が良い、ということを述べました。
ブーツ専用のズボン、短靴専用のズボン、と分けている方も滅多にいないと思うので、同じズボンで複数の靴を履き分けることになると思います。
なので、出来ることと言えば、ズボンの裾丈はやや長めに設定しておき、短靴を履く時は、ウエストをベルトできつめに絞って履く位置を上に持ってきて、ブーツを履くときは普通の位置で履く、くらいでしょうか。
以上です。
いつもに増して偏見ばかりの記事だったかもしれませんが、ご意見あればぜひ教えてください。
ありがとうございました。
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