こんにちは。ミスターリネンと申します。
毎日付けるわけではないけど、重要な場面で着けられるドレスウォッチ、1本は必要ですよね。
でも紹介しましたが、私はジャガールクルトのレベルソを、自分の唯一のドレスウォッチとして愛用しています。
レベルソへの愛を語らせてください。
唯一無二の形
私は、四角い時計が好きです。
古い映画で、クラシックなスーツを着た紳士が小さい四角い時計をしているのを見ると、胸がギューッとなります。
惚れているのではなく、たまらなく美しいと思うんです。
カルティエのタンクも、四角い時計の代名詞的存在ですが、それと同じくらいアイコニックなのが、ジャガールクルトのレベルソだと思っています。
最大の特徴が、レベルソという名前の由来でもある、反転させられる機能です。
ご存じの方も多いと思いますが、1930年代、ポロ競技中に衝撃で時計の表面が割れてしまう為、何か保護する方法はないかという相談から生まれた機能です。
現代では何の役にも立たない機能ですが、男心をくすぐります。
実は、反転させられる時計は、ジャガールクルトのレベルソ以外にもいくつか存在しました。
ジャガールクルト以外のブランドであっても、反転させられる時計をレベルソと呼ぶこともあります。
私が見たことがあるのは、イヴサンローランのレベルソ、カルティエのレベルソです。どちらも非常に格好良いですが、まず手に入りません。
しかし、本家本元は、ジャガールクルトです。
以下、特に断りが無ければ、レベルソ=ジャガールクルトのレベルソとして話を進めます。
ジャガールクルトというブランドが良い
レベルソは、唯一無二のデザインが何より格好良いのですが、作るブランドがジャガールクルトだから良いというのもあります。
全く同じ形の時計を他ブランドが作ったとしても、私は魅力に感じないと思います。
これぞブランド志向、物自体を見れていないと批判されてしまうかもしれませんが、言語化しにくいけど何となく好きなブランドって、あると思います。
ジャガールクルトというブランドは、技術屋集団と言われるくらい、時計の中身に関して最高峰のブランドです。
世界三大時計と言われる、パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン、その他様々な一流ブランドに、ムーブメント(時計の中身の機械)を提供してきました。
今でこそ、多くのブランドは自社の時計のムーブメントは自社で作る、というブランドが増えていますが、昔は、外側のケースは作るけど、中身の機械は信頼できる会社から買う、というブランドも多かったのです。
ちなみに、上で紹介した江口時計店さんのカルティエのレベルソも、ジャガールクルト製のムーブメントのようです。
そういう歴史があるので、ジャガールクルトは、ガチの時計好きの人が好きなブランド、と言われたりもします。
付けていてどうだ!とアピールするのではなく、知る人ぞ知るブランド、という控え目な感じが格好良いと思いました。
私は、時計のことをろくに知りもしない癖に、このようなにわか知識を得て、ジャガールクルトって格好良い!このブランドののドレスウォッチが欲しい、と思ったのです。
金か、ステンレスか
ジャガールクルトのレベルソは、金のタイプと、ステンレスのタイプが存在します。(たまにコンビネーションもあります。)
金は、メッキではなく、18金無垢です。ジャガールクルトは金メッキは製造していないはずです。
当然ステンレスより金の方が値段は上がります。
ステンレスのレベルソも、最高に格好良いです。
レベルソが大好きなので、次に何かドレスウォッチを買うなら、ステンレスのレベルソにしたいと思っているくらいです。
でも、私が買った時は、人生初のドレスウォッチを買おうというタイミングでした。
私の師(一方的に思っているだけ)、故落合正勝氏が、著書で、「ドレスウォッチは金無垢でなければならない」と書いていました。
それを読んで、金無垢が良い、と思ったんです。
金無垢の中でも、ホワイトゴールドやピンクゴールドでない、イエローゴールドは、私くらいの世代(94年生まれ)でしたらあまり抵抗はないのですが、もっと上の世代は、成金ぽいというイメージから、つけるのには勇気がいる、と思う方が少なくないと聞きます。
金無垢など、買ったことはもちろん、触ったこともなかったですが、金無垢にしようと決めました。
ヴィンテージしか愛せない
ジャガールクルトは、今も存在するブランドですし、レベルソを今でも代表モデルとして作り続けています。
本来は、裏側はただの金属ですが、今では裏側にも別の文字盤を搭載して、ダブルフェイスの時計も作っています。
現行のレベルソも、格好良いと思うのですが、昔よりサイズが若干大きかったり、何となく雰囲気がピピカピカしすぎていて、私はヴィンテージにしか興味がありません。
それに、現行は高すぎて、私には手が出ません。
私が購入したのは、1980年代製のもので、デザインは1930年代の最も古いタイプの復刻らしいです。(販売者によれば)
定番のデザインは、レイルウェイと言われる、線路のような目盛りが中心に四角く走っているものですが、私のものは、丸く走っています。
数字の字体は、何となく間の抜けた感じがし、全体的に若干かわいいような印象です。
定番デザインも、私のものも、正直どちらでも良いのですが、比較的安く売られていたので、チャンスだと思い2年ほど前に購入しました。
いつ付けるか
出自としては、ポロ競技用ですから、ドレスウォッチではなくスポーツ用のはずです。
ですが、今やドレスウォッチの定番として考えられています。
私は、フォーマルシーンはもちろん、スーツを着て決めたい時にレベルソをします。
でも、スーツ以外にも問題なく合います。
ポロ競技用の時計だから、ポロシャツと合わせてくだらないシャレを楽しむ時もありますし、ニットでも、リネンシャツでも、だいたい何でも合います。
Tシャツだと、カジュアルとドレスのバランスが合わないので、合わせにくいと思います。
時計は沼
ドレスウォッチの最高峰は、パテック・フィリップのカラトラバと言われます。
現行品は640万円(2024年8月時点)、ヴィンテージのものだと、200万円前後が相場、人気モデルだと300万円越えです。
買えるならもちろん欲しいですが、多分死ぬまで買えません。
ドレスウォッチは1本あれば十分なので、必要はないのですが、格好良いと思う時計は世の中にまだまだ沢山あり、ブレゲのクラシックなどもとても欲しいドレスウォッチの一つです。
今最も欲しいのが、上でちらっと言いましたが、ジャガールクルトのレベルソの、ステンレスモデルです。
私のレベルソはゴールドなので、金色が邪魔だなと思う時があります。
例えば、グレーのスーツに黒い靴を履き、全体的にモノトーンにしたい時。
金色の時計をしても合わないことは一切ないのですが、銀色の金属にしたいと思うのです。
また、鞄やベルトの金具によっても、時計の金属の色は金か銀かが地味に重要です。
すべての金属を金か銀で統一する必要はないと思いますが、合っている方が無難だと思います。
銀色のドレスウォッチは持っていないので、レベルソのステンレスが欲しいのです。
レベルソ以外の時計で銀色のものでも良いのですが、レベルソの形がやっぱり一番好きです。
現行品だと、ステンレスでも150万円くらいします。無理です。
ヴィンテージだと、80万円くらいが相場です。非常に厳しいです。
こうやって悩んでいるうちにどんどん値上がりしていくので、今が一番安いのはわかっているのですが、とはいえ、です。
物欲にまみれた私は、生きていくのがつらいです。。。
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