こんにちは。
ミスターリネンと申します。
今回は、腕時計に付けるNATOベルト(NATOストラップ)の選び方についてです。
結論だけ先に言うと、中間色をおススメしたいです、という話です。
NATOベルトの機能的メリット
汗をかく季節になってくると悩ましいのが、腕時計のベルト選びです。
「革ベルトは良くない、メタルブレスなら安心」という意見もありますが、メタルブレスも盤石ではありません。
以下の記事で紹介しましたが、定期的に洗浄しないと、隙間に水分が溜まって鉄がさび、最悪の場合はちぎれてしまうからです。
また、革ベルトだろうが、メタルブレスだろうが、あくまでそれは時計バンドの話であって、時計本体への汗の侵入を防ぐことにはなっていません。
時計本体への汗の侵入を防ぎたい場合は、肌と時計本体が直接触れないようにする必要があります。
その方法の一つが、台座を敷くことです。
もう一つの方法が、今回のメインテーマであるNATOベルトです。
ベルトの形は縦長なのに対し、時計が丸型の場合、ベルトからはみ出る部分に肌が当たらないか?という疑問があるかもしれません。

実際に、NATOベルトをしても、腕を動かした際に時計本体に肌が触れることはありますが、時計と肌との間に一枚何かが挟まるだけで、汗から守る機能は十分果たします。
NATOベルトのデザイン的メリット
時計本体への汗の侵入を防げるという機能面でNATOベルトは優れていますが、デザイン面でも、時計にカジュアルな印象が出せるというメリットがあります。
有名な例が、ジェームズボンドがタキシードにNATOベルトを装着した時計をつけていたこと。

ジェームズボンドくらいうまく「ハズシ」としてNATOベルトを使いこなせればよいですが、ハードルが高いです。
基本的には、NATOベルトはカジュアルな格好に合うものだと思います。
NATOベルトの素材
NATOベルトは、定番のナイロンのものだけでなく、コットン素材があったり、高級感があるレザーのものもあります。
最近ではクロコダイル革のものもあったりします。

素材によって色選びの条件も変わってきますが、今回の記事では基本のナイロン素材のもので考えます。
NATOベルトの色選び
NATOベルトを買おうとすると、膨大な数の色があることに気づきます。
また、単色だけでなく、複数の色を使ったストライプも数多く存在します。
何色が良いかは、「合わせる時計と服装による」という当たり前の結論になってしまいますが、時計の種類問わず当てはまる傾向としては、微妙な色、つまり、複数の色が混ざったような中間色がベターだと私は考えます。
原色系、真っ赤、真っ青、真緑のNATOベルトは、派手すぎて、服装全体のなかで目立ちすぎます。

黒、ネイビー、ダークブラウンなどの地味色のNATOベルトは、変であることは全くありませんが、ミリタリーっぽさが強く出るので、ミリタリー系の時計以外には合いにくく、それに伴って合わせる服の幅も限定されると思います。


もちろん、ミリタリー系の服装や、アメカジ系の服装などには相性が良いですが、ドレスっぽさはなくなります。
さらに、真っ黒のNATOベルト、ブラウンのNATOベルトだと、靴の色もそれに応じて黒、ブラウンがベターとなり、靴の合わせも制限してしまうと、私は考えます。(合わせすぎは逆にダサい、という意見もあると思いますが。)
以下の記事で述べた、時計の革ベルトと靴の色合わせと同じ考えです。
中間色であれば、ベルト単体では目立たないし、靴の色も限定されにくいです。
靴の色を選ばないのはなぜかと言うと、複数の色が混ざっている中間色ということは、それだけ他のアイテムの色を拾ってくれる要素となる色が多いからです。
ベージュ(茶色と白の中間)、グレージュ(グレーとベージュの中間)、オリーブベージュ(オリーブとベージュの中間)、ブルーグレー(ブルーとグレーの中間)、などの色は、それぞれの色を構成する各色のアイテムであれば、確実に合います。
例えば私は、以下の格好の時に、ベージュのNATOベルトを選んでみましたが、時計ベルトと服装の色はマッチしています。



この服装は時計ベルトと同じベージュ系でしたが、ベージュの構成要素である、茶系の服、白系の服も、色を拾ってくれるので相性が良いはずです。

複数の色のストライプのNATOベルトはどうでしょう。

私は、上級者向けだと思います。
色が多いということは、服装の中で他に使うアイテムとの色合わせを気にする必要があるので、汎用性は必然的に下がります。
時計の文字盤、ケースとの色の相性
これまでは、NATOベルトと洋服との相性の話でした。
肝心の、時計本体とNATOベルトとの相性について考えていませんでした。
むしろこっちの方が重要なのに。
ですが、時計本体とNATOベルトとの相性についても、同じ理由から、中間色がベターだと考えています。
真っ黒のNATOベルトは、黒いケースの時計や、テンレスのケースでも黒い文字盤の時計にはバッチリ合いますが、それ以外の時計との相性はどうでしょうか?


私にはやや違和感があります。
ダークブラウンのNATOベルトは、ブラウンのケースの時計に合うかもしれませんが、そんな時計中々ないですよね。
ステンレスやゴールドのケースでも、文字盤の色によってはダークブラウンのNATOベルトも合うと思います。
例えばシンプルな白、黒、シルバーの文字盤は、色がぶつかり合わないので、普通に合います。

ブラウンの文字盤の時計にも、バッチリ合うと思います。

同系色でなくても、グリーン文字盤なども合うかもしれません。

ダークブラウンのNATOベルトは黒いNATOベルトよりは汎用性が高いですが、それでも濃い色ではあることに変わりはないので、ミリタリーっぽさが出るため、合わせる服装をやや選ぶというデメリットはあると思います。
私のベージュのNATOベルトについては、時計の文字盤がシャンパンカラーなので、ベルトと文字盤がほぼ同じ色で相性が良いです。

同じベルトは、白やシルバーのベーシックな文字盤には当然合いますが、ベージュの構成要素であるブラウン文字盤にも合いそうです。
黒文字盤には合うでしょうか。

私の感覚では、イマイチ相性は良くないように思います。ベージュの構成要素に、黒がほとんど入っていないからでしょうか。
他にも、ブルー文字盤、グレー文字盤、グリーン文字盤などでも、ベルトの色の主張が弱いので、変ではないと思いますが、黒文字盤と同じで、とても合うという訳ではないと思います。
ベージュはまだ汎用性が高い方ですが、別の中間色として、ブルーグレーを考えてみます。

ブルーの文字盤、グレーの文字盤には、色の構成要素が同じなので合いそうです。

ブラウン文字盤、グリーン文字盤などは、ものによっては合うかもしれませんが、セオリーとしてはやや外れる気がします。
この章をまとめると、時計の文字盤かケースの色が少しでも入っている、中間色のNATOベルトが、その時計と相性が良いと言えそうです。
まとめ
NATOベルトと服装の相性。
NATOベルトと時計本体の相性。
どちらの観点からも、複数の色が混ざった中間色のNATOベルトがおすすめ、という話でした。
個人的好みとしては、記事内で紹介した、ベージュ系、グレー系のニュアンスが入っている色が好きです。
最後に余談ですが、ストライプのNATOベルトは合わせが難しいと述べましたが、以下の写真くらいドンピシャで色が一致していると、格好良いかもしれませんね。

以上です。
ありがとうございました。
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