こんにちは。ミスターリネンと申します。
ネクタイの素材の大定番と言えば、シルクですよね。
光沢があって上品なので、ドレススタイルには相性抜群です。
シルク以外でも、ウール、カシミヤ、コットン、リネンなどの素材が使われます。
服装への意識が高い方は、季節によって、ジャケットやシャツの素材によって、様々な素材のネクタイを合わせておられるかもしれません。
最近、初めてツイードのジャケットを買ったのですが、今まで持っていたネクタイがあまり合わず、相性の良いネクタイを探す旅を続けていました。
その中で、ネクタイの素材合わせについて沢山調べ、考えました。
それを元に、ネクタイの素材は、何を基準に、どうやって選ぶべきか、私なりの考えを記事にまとめます。
複数素材が混ざったネクタイがとても便利だ、という結論になります。
ジャケットの素材に合わせるのが基本
ネクタイの素材は、ジャケットの素材に合わせる、というのが基本だと思います。
とはいっても、ネクタイの大定番であるシルクは、ジャケット素材としてはあまり使われませんよね。
ネクタイとジャケットの素材を完全に合わせる、のではなく、素材感、見た目の印象が近い素材同士を合わせるとまとまりやすい、ということです。
例えば、比較的つるっとしたウール素材のジャケットであれば、シルク素材のネクタイが合いやすいです。
両者とも上品な印象、素材感であるためです。
リネンのジャケットであれば、リネンのネクタイが好相性です。
フランネルやツイードなどの、起毛感がある暖かい印象のジャケットであれば、同じく起毛感があるウールのネクタイが好相性です。
どちらも起毛していると、カジュアル寄りな印象になります。
あえて素材をずらす
ネクタイとジャケットの素材は、合わせるのが無難ではありますが、あえて素材をずらすというのも素敵だと思います。
特に、シルクのネクタイを、つるっとした上品なウール素材以外のジャケットに合わせる、というのが定番です。
リネン、フランネル、ツイードなどの表情のあるジャケットに、あえてシルクのつるっとした上品なネクタイ。
ジャケットのややカジュアルな印象が、ネクタイのおかげで引き締まり、ビジネスシーンなど、カジュアル過ぎになるのは避けたい、という場合には良い手かもしれません。
上記とは逆の方向性で、つるっとした上品なウール素材のジャケットに、リネンやウールなどのカジュアルなネクタイを合わせる、というのはどうでしょうか？
イメージ画像がなくて恐縮ですが、下の写真のスーツに、ウールのネクタイを合わせたと想像してみてください。
私は、失敗しやすいと思います。
シルクという素材が、例外的にどんな素材のジャケットにでも合わせられる万能選手なだけで、それ以外の素材は、あくまでジャケットの素材感に合わせないと変になってしまうと思います。
スカーフやマフラーと同じで、真冬に分厚いコートを着て、シルクのスカーフを首に巻いていてもおしゃれな感じになりますが、
真夏にリネンシャツを着て、カシミヤのマフラーを首に巻いていたら、明らかにおかしいですよね。
複数の素材が混ざったネクタイ
これまでの話は、多くの方にとっては当たり前の話だったかもしれません。
ここからが、この記事の中で私が最も主張したいことですが、シルク100％やウール100％などの、1種類の素材だけが使われたネクタイではなく、複数の素材が混ざったネクタイがあり、それらがとても便利なのです。
便利というのは、合わせられるジャケットの幅が広い、という意味で言いました。
例えばここに、ウール、リネン、シルクの3つの素材が混ざったネクタイがあります。
ウール100％だったら、フランネルやツイードなどの冬らしいジャケットにしか基本的には合わないし、リネン100％だったら、リネンのジャケットにしか基本的には合いません。
それらが混ざりあうことで、秋冬と春夏両方の空気感をまといます。
真冬、真夏には、このネクタイよりは、ウール100％、リネン100％の方が、季節感があって素敵かもしれないですが、このネクタイなら、真冬、真夏につけてても、おかしくはないと思います。
しかも、このネクタイにはシルクも混ざっています。
シルクが入ることで、ウールとリネンには無い上品な光沢も追加されるため、程よくドレッシーな印象もあります。
ウール100％、リネン100％のネクタイだとカジュアル過ぎる、でもシルク100％だとドレッシーすぎる。
季節感とドレッシーさを両方取り出来るネクタイだと思います。
つるっとした上品なウール素材のジャケットには、やはりシルク100％のネクタイがベストですが、季節感のある素材のややカジュアル寄りのジャケットには、こういった複数素材が混ざったネクタイがとても使えると思います。
もう一つのネクタイの例として、リネンとシルクの2素材のネクタイがあります。
こちらは、春夏限定のネクタイです。
リネンのジャケットを羽織った時に、リネン100％のネクタイをするのはとても素敵ですが、カジュアル感が強まります。
リネンジャケットにシルク100％のネクタイをしても十分素敵ですが、色や柄によってはネクタイだけドレッシーすぎる印象になる可能性もあります。
せっかくリネンジャケットを羽織るなら、シャツにもネクタイにもリネンを取り入れたい。けどある程度ドレッシーにはしたい。
そういう場合に、このネクタイは役立ちます。
先に紹介したブラウンのネクタイ同様、季節感とドレッシーさを両立させることが出来、季節感のある素材のカジュアル寄りジャケットを、タイドアップで着たい時に、使えます。
まとめ
ネクタイの素材は、何を基準に、どうやって選ぶべきか。
ドレッシーウール素材のジャケットにはシルク100％のネクタイ。季節感のある素材のカジュアル寄りジャケットには、類似素材のネクタイが最も合う。
季節感のある素材のカジュアル寄りジャケットをタイドアップで着て、程よくドレッシーさも出したい時は、複数素材の混ざったネクタイがおすすめ。
という話をしました。
今回の主題とは逸れるので本文では触れませんでしたが、複数素材が混ざったネクタイ以外でも、ニットタイは、カジュアル寄りジャケットにはとても相性が良いですよね。
色柄ではなく、素材の観点で、何か面白いネクタイをご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただければ嬉しいです。
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