こんにちは。
ニットの下に着るインナー、ご自身にとって完璧だ、と思えるものに皆さまは出会っておられますでしょうか。
私の中で現時点での最適解は、ユニクロのエアリズムの長袖です。
室内で暑く過ぎるのが苦手なので、保温機能が無い、シルエットがタイト気味、生地が薄い、という3条件を満たし、値段も安いからです。
しかし、大きな欠点があります。
それは、首より下にしか生地がないこと。
タートルネックやモックネックのニットを着る場合、鎖骨より上は全て素肌に触れ、ニットに汗や皮脂が付いてしまいます。
タートルネックやモックネックのニットのインナーについて、この記事では考察します。
首の汚れをどう防ぐか
ウールやカシミヤなどのニットは、着るたびに毎回洗う、というものではありませんね。
どうやらそれらの獣毛系素材は、天然の殺菌消臭機能があるらしいので、水洗いせずともある程度は問題ないようです。
しかし、タートルネックやモックネックなど、首まで覆うニットを着た状態で、かなりの汗をかいてしまったご経験、無いでしょうか?
満員電車の中でコートを脱げない時、人と会っている時でジャケットを脱げない時、等々。
そうなった時に、良く汗をかく脇部分と、直接肌が触れている首部分の汚れをどうにかしないと、私は気持ち悪いと感じます。
脇汗は止められないので仕方ないとして、首部分の汗、皮脂は、インナーをニットと肌の間に挟むことで、大幅に防げます。
シャツ
一つの解決策が、襟付きのシャツを着ることです。
ただ、この策が有効なのは、限られたケースです。
具体的には、ミドルゲージかローゲージのある程度分厚い、かつ首周りの緩いタートルネックやモックネックのニットを着て、シャツの襟を立てているケースです。

ハイゲージのタートルネックやモックネックのニットは、首周りのフィットが比較的タイトな場合が多く、その中にシャツの襟が入ると、首部分がごちゃごちゃしすぎてしまうと思います。
ミドルゲージかローゲージであれば、さらに言えば首周りのフィットが多少緩いと、中にシャツの襟が合っても綺麗に収まると思います。
中に着るシャツの襟は立てないと、シャツ襟の高さがニットの襟より低く、結局素肌がニットに触れてしまいます。
シャツの襟を立てずに着ても、シャツを着ないよりは、素肌がニットに触れる箇所が減りますが、結局触れてしまう部分があるならば、着る意味があまりありません。
だったら襟付きシャツではなく、ロンTを着るのと大差がないと思います。
でもシャツの襟を立てて、ニットから少し出す、というのは、着こなし的に難しくありませんか?
襟がはみ出すぎて、その人の着こなしレベルが高くないと、首から角が生えているみたいになってしまいます。
襟を片方だけ立てて、ニットからはみ出させる、という高等テクニックがあるようですが、普通の人が真似するのはハードルが高いと思います。

しかもそれだと片方は首の汚れを防げません。
襟付きのTシャツを着る
という訳で、シャツを着ることは解決策にはなりません。
残る方法は、襟付きのハイネックのインナーTシャツを着ることです。
良い方法にも思えますが、落とし穴があります。
それは、インナーTシャツの襟が高すぎると、ニットからインナーがはみ出て見えてダサい、しかし低すぎるとニットの襟に肌が直接触れてしまう、というジレンマがあります。
恐らく、ニットからインナーがはみ出ても良い、と考える方は少なく、ニットの襟よりやや低い高さのインナーを選ぶ、という方がマシというか、現実的だと思います。
例えばタートルネックのニットの襟の高さが10㎝あり、ハイネックのインナーTシャツの襟の高さが5㎝だとします。

クルーネックのインナーTシャツを着るよりは、5㎝は差があるので、ニットの襟の半分は汗や皮脂を防げますが、半分は直接肌に触れます。
なので、結局は洗濯が必要になることに変わりはありません。
具体的な商品
分かったから、さっさと具体的な商品を挙げろ、という声が聞こえてきそうなので、そろそろご紹介します。
探せば数多くのハイネックのインナーTシャツはありますが、ニットの下に着る以上、シルエットがタイト気味、生地が薄い、という条件は外せません。
また、ニットからインナーがはみ出るのを防ぐためには、ハイネックよりは、モックネックのやや低めの襟のTシャツが良さそうです。
特に近年はモックネックのニットが流行しているので、なおさら低めのインナーが求められているかもしれません。
私が探した限りこの2つが、コスパも良く良さそうでした。
Hanesヘインズのコットン100%のモックネックTシャツ
値段1800円。(2025年12月18日時点では、セールで1097円)

タイトでニットの着心地を邪魔しなさそう、加えて襟の高さも高すぎず、タートルネックはもちろん、モックネックのニットでもぎりぎりインナーがはみ出ることは無さそうです。
しかし、生地は厚めです。

薄手のハイゲージのニットの下に着ることも出来なくはないでしょうが、ニットがタイトな場合は、ごわつく可能性があります。
ミドルゲージやローゲージなら問題なさそうです。
レビューを見ると、コットン100%だけど暖かい、という声が多いので、保温性を求める方には向いていそうですが、逆に暑がりの方には向いていなそうです。
なので私は選びませんでした。
アンダーアーマーのモックネックインナー
もう一つが、アンダーアーマーのモックネックインナー。

公式サイトでは定価4000-5000円ですが、アマゾンでは2000-3000円で買えます。
セールの時に私は2000円ほどで購入できました。
同ブランドでは、コールドギアとヒートギア、と大きく2種類の生地が存在し、コールドギア=冬用の保温機能あり素材、ヒートギア=夏用の涼しい素材です。
ユニクロだと、ヒートテックが冬用なので、逆です。間違えないようにご注意ください。
いずれも化学繊維100%です。
アンダーアーマーは、コールドギアもヒートギアも薄手ではあるので、ミドルゲージやローゲージのニットはもちろん、ハイゲージニットにも問題なく着られそうです。
実際にヒートギアのタイプを一枚買ってみました。

同じコールドギア、ヒートギアでも、タイトなフィッティングのコンプレッションというフィットと、比較的緩やかなフィッティドというフィットの大きく2種類が存在します。
きついのが苦手な方は、緩めのフィッティドの方が良いと思いますが、タイトなコンプレッションの方が、インナーとしてはニットの中でごわつかないのでベターかもしれません。
ただ、タイトなコンプレッションの方は、特に首がきつくて着脱が本当に大変、というレビューが多かったので、注意が必要です。
私は、タイトなコンプレッションの一番大きい3XLというサイズを選びました。

身長187-193㎝、胸囲105-113㎝と書かれていますが、私はそんなに巨人ではありません。
身長180㎝、体重70㎏の体型ですが、きつすぎず緩すぎず、ベストなサイズ感でした。

タイトなコンプレッションで、普段のサイズより2-3サイズ上を選ぶ、もしくは、緩いフィッティドで普段のサイズを選ぶ、で似たようなサイズ感になると思います。
ちなみに私はユニクロのエアリズムはLを着ています。
アンダーアーマーのものは、胸、ウエスト、腕はちょうど良かったですが、首はやや緩すぎるくらいでした。巨人向けサイズを買ってしまったからでしょう。
ですが生地は薄いので、ハイゲージニットの首の中でごわつくほどではありませんでした。
ミドルゲージ、ハイゲージニットの中に着る場合はなおさら問題はありません。
アンダーアーマーのモックネックの特に良い点は、ちょうどよい襟の高さです。
モックネックのニットに着ても、ぎりぎり見えない程度です。

ただ、油断していると、ニットの下からチラ見えするので、インナーをしっかりとタックインして下に下げ、時々手で首元を触ってはみ出ていないか確認した方がベターです。

タートルネックのニットの場合は、何があってもはみ出ることは無さそうです。
逆に悪い点は、肌触りです。
化学繊維100%なので、コットン100%と比べたら気持ちよくはありません。
同じ化学繊維のユニクロのエアリズムより、私の感覚では着心地は良くないです。
生地自体はエアリズムと大差ないですが、各所の縫い目の存在がより強く感じられます。
最後に
寒がりの方が羨ましいです。
コットン100%のやや厚手のモックネックのロンTは、ご紹介したヘインズのもの以外にもいくつかあるので、困ることは無いかと想像します。
私のような暑がりは、襟の高いニットなど着なければ良い、という話ですが、格好良いから着たいんです。
現時点での私の中での最適解は、ユニクロのエアリズムの長袖のままです。
アンダーアーマーは、着心地に難があり、モックネックのインナーを着ても、どうせニットの首を全て保護できるわけではないので、だったらクルーネックで良いや、と思うからです。
以上です。
ありがとうございました。





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