こんにちは。ミスターリネンと申します。
カラーバー、もしくはカラーピン。
ネクタイピンよりは馴染みが薄いかもしれませんが、Vゾーンを飾るためのアイテムです。
何年か前に、BEAMSのスタッフの方々が付けられている写真を見て、「かっけー!」と衝撃を受け、早速購入しました。
それからしばらくは、気に入ってつけていたのですが、今は付けるのにやや抵抗があります。
なぜなら、カラーバーは、クラシックではないと思うからです。
カラーバーはクラシックと言えるのか。
どういう場合にカラーバーをつけると良いのか。
私なりに考えてみたいと思います。
カラーバーとは
カラーバーとは、シャツの襟と襟の間を、橋のように金属のバーが通り、襟を固定するとともに、ネクタイを浮き上がらせ、Vゾーンを立体的に見せる役割、ネクタイの結び目が緩くなるのを防止する役割があります。
また、カラーバー自体が金属でキラリと光るので、アクセサリーとしての役割もあります。
バーの長さ、形は様々で、色も金色と銀色とあります。
私はこちらの2本を購入し、時計や鞄の金属部分に合わせて使い分けをしていました。
数年前は、まさに流行で、多くの方がカラーバーをしていましたが、今は付けている人は少なくなっているように感じます。
と言っても、最近初めて登場したアイテムではなく、古いアメリカ映画を見ていると良く登場します。
恐らくアメリカ独自の文化で、ヨーロッパ人でつける人はほとんどいないはずです。
タブカラーシャツと役割は同じ
見た目のアクセサリーとしての役割はカラーバー独自のものですが、機能的側面である、ネクタイを浮き上がらせ、ネクタイの結び目が緩くなるのを防止することについては、タブカラーシャツも全く同じです。
カラーバーの流行は少し落ち着いた感はありますが、タブカラーシャツについては、現在でも流行継続中だと思います。
私も流行に乗って、タブカラーシャツを何着か買いました。
カラーバーはクラシックなのか
私はブログ内で、流行と関係ないクラシックなスタイルを偉そうに主張していますが、昔も今も、流行を完全に無視はできていません。
流行しているスタイルで、格好良いと思うものがあれば、自分でもやってみたくなります。
カラーバーもタブカラーシャツも、思いっきり流行に乗りましたが、今となっては飽きてしまいました。
なぜなら、それらはクラシックではない、あくまで亜流の一つだと思うからです。
クラシックとは何か、という定義づけは難しいですが、一つ分かりやすい基準として、故落合正勝氏の言葉をご紹介します。
「機能からくるディティールは、すべからくクラシックとは言えない」
参考記事
その最たる例が、化学繊維でできた洗濯可能なスーツや、形態安定のシャツです。
カラーバーもタブカラーも、ネクタイを浮き上がらせ、ネクタイの結び目が緩くなるのを防止するという機能から生まれたアイテムです。
つまり、クラシックからは離れてしまうと、私は考えます。
ちなみに落合正勝氏は、ボタンダウンシャツも、機能から生まれたのでクラシックではない、と述べられていますが、ボタンダウンはアメリカのクラシックだ、という考えもあります。
絶対の正解は無く、カラーバーやタブカラーも、クラシックと考えても間違いではないと思います。
あくまで個人の考え方次第ですが、少なくともカラーバーは、クラシックではない、というのが私の意見です。
しつこいですが、あくまでクラシックという観点ではふさわしくないと思うだけで、おしゃれを楽しむ為には素敵なアイテムだと思います。
カラーバーとシャツの襟
私は、カラーバーが流行していた時に、嬉々としてつけていた人間ですが、私なりに研究して、こだわってつけていました。
カラーバーをつける際、重要になるのが、シャツの襟です。
襟の開き角度が大きいシャツだと、カラーバーの長さが足りずに襟と襟の架け橋になれないので、使えません。
反対にカラーバーと相性の良いシャツの襟は、比較的襟の開きが狭い、レギュラーカラー、ボタンダウン、ラウンドカラー等です。
ボタンダウンのボタンを外して、カラーバーをつけるという、かなりクセ強めの合わせ方を、BEAMSの方のマネをしてやってみたりもしました。
これも人の真似事ですが、7年ほど前の自分の大学の卒業式で、ラウンドカラーのシャツにカラーバーをしてみました。パープルのクレリックシャツ、しかもラウンドカラーに、カラーバー、ネクタイにもパープルを入れています。やり過ぎです。
これで靴は黒のタッセルローファーを合わせていました。せめてブラウンの靴ならマシだったものの、全体的にイマイチ。。。
BEAMSの方のような、おしゃれに精通された方であれば、やってもサマになるスタイルも、私がしても、誰かのマネをしている感しかなく、みっともないと今では反省しています。
もっとすごいのが、タブカラーシャツに、タブの上に無理やりカラーバーを差し込んでつけていたこともあります。
カラーバーを差せる襟型のシャツをあまり持っておらず、持っているタブカラーシャツをその日のスーツにどうしても使いたくて、かつカラーバーも絶対に使いたい。
と思った結果、そうなりました。
邪道すぎました。
まとめ
カラーバーはクラシックではない。
上手に使えばおしゃれに見えるが、簡単に手を出すと、誰かのマネ感が出るので注意が必要。
というのが今回のまとめになります。
カラーバーは、スーツにはNG、ジャケパンでも、グレースラックスにネイビーブレザーのような、比較的カッチリしたクラシックスタイルには、あまり相性は良くないように思います。
合わせられるとしたら、ジャケパンでもシャツがデニムシャツだったり、デニムのズボンにオックスフォードシャツだったり、カジュアル寄りのコーディネートだと、相性は良いのではないかと思います。
この写真はBEAMSの西口修平さんのインスタグラムから拝借していますが、とても素敵だと思います。
以上です。参考になれば幸いです。
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