ボタンフライのデニム、穴を無料で補強する方法

お直し

こんにちは。ミスターリネンと申します。

今回はデニムについてです。

デニムがお好きな方の中には、ボタンフライ、ジッパーではなくボタンで社会の窓を閉じる、タイプのものがお好きな方が多いと推測します。

ボタンフライは、見た目が格好良いというメリットがありますが、ボタンを留める穴(ボタンホール)が傷みやすいという欠点があります。

何度もボタンを留めたり外したりを繰り返すうちに、穴の糸が切れていき、最終的に穴が裂けてボタンを留められなくなる可能性があります。

そうなったらお直し屋さんに持っていけば、綺麗に修復してはくれますが、お金が掛かります。

ケチな私は、自分で何とかできないかと考え、ある方法を思いつき、実践しています。

それを今回ご紹介します。

穴の修復より、予防

今回ご紹介するのは、穴が裂けてしまった時に修復する方法ではなく、穴が裂けるのを予防する方法です。

穴が裂けてしまった様子

トイレの掃除と同じで、3か月放置して真っ黒になってから掃除するのと、毎日掃除して汚れがたまらないようにするのとでは、後者の方が良いと思うからです。

というのは建前で、実際は裂けた穴の修復は、素人の私には難しすぎてできないというだけです。。。

穴を強化する方法

では実際に穴が裂けるのを予防する方法です。

やることは単純で、穴の縁の周りに糸をぐるぐる巻いて巻いて巻きまくるだけです。

左上の一部に、黒い糸がぐるぐる巻いてあるのが見えますでしょうか。

そもそも穴がどうやって出来ているかというと、布(デニム)生地に切り込みを入れて、出来た穴を縁取るように糸を巻いていき、ほつれが起こらないようにしている、はずです。

既に巻かれている糸の上から覆いかぶさるように、糸をマトリョーシカのように何重にも重ねて巻いていけば、ボタンの着脱時に受けるダメージを、何重にも重なった糸が受け止めてくれて、芯にある布生地までダメージが届かずに済みます。

いくら糸を巻いて補強しても、所詮はただの糸なので、普通に切れます。

でも、何重にも、いや、何十重にも糸を巻いておけば、芯の布地にたどり着くまで数年~数十年は持ちます。

そろそろ糸が切れすぎて芯の布地が見えてきそうだな、と思ったら、再度ぐるぐる巻きにすれば復活し、それを繰り返していけば、不死身の穴(ボタンホール)が手に入ります。

以下の写真に3つ穴がありますが、上の穴ほど良く開閉するので、良く痛んでいて、ぐるぐる巻きを厳重に施しています。1つの穴の中でも、向かって右側(外側)の方が良く痛むので、そこを中心に補強しています。

具体的な作業方法

具体的にどうやって糸を巻くかですが、ザ・素人といったやり方です。

穴の裏側から針を刺し、次に表側から針を刺すのではなく、穴の中に針を、釣りのように落とし入れるイメージで穴の縁にぐるっと糸を掛け、再び裏側から糸を刺し、と繰り返していくやり方です。

分かりにくい絵ですみません

下の絵の右の穴のように、1か所に針を何回も通して、何重にもぐるぐる巻きにすることで、強度が増します。

糸は黒色が最も目立たなくて良いと思います。色が落ちたブルーデニムなら、グレーの糸が良いかもしれません。

どのくらい持つのか

この作業をしてから、週に1,2回はこのデニムを履いて、3年近く経ちますが、まだまだ布生地自体が裂けることなく持ってくれています。

実際に黒い糸が切れているのが分かるので、盾としての役割を十分に果たしてくれています。

ちなみに表から見ると、糸は切れていないので、ボタンを開ける時ではなく、閉じる時にダメージが大きいと分かります

新品の状態からやらなくても、ある程度穴にダメージが出来てからこの作業をしても十分に間に合います。

なるべく修理費用をかけたくない方は、完全に穴が裂けてしまう前に、一度試してみてもよろしいかと思います。

今回は以上です。ありがとうございました。

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