ヴィンテージ時計を汗から守る方法

時計

こんにちは。ミスターリネンと申します。

クラシックスーツがお好きな方、どのような腕時計をされていますでしょうか?

現行品が好きな方と、ヴィンテージが好きな方、両方好きな方、といらっしゃると思います。

ちなみに私は、断然ヴィンテージ派です。

一番の理由は、大きさです。丸型だと直径34ミリ以下が好きなので、必然的にヴィンテージがメインとなります。

また、文字盤が軽く変色したりして、味が出ているのも好きです。現行時計の文字盤は丈夫なので、何年使っても経年変化は期待できません。

それに、現行品より安く買えるのも良いです。

ヴィンテージ時計は魅力がいっぱいですが、ケアが現行品と比べたら大変です。

特に防水性能は、ほぼゼロと考えた方が良いらしいです。

クラシックスーツに革ベルトのヴィンテージ時計を合わせる際、特に夏は汗が心配です。

革ベルトは汗で劣化しますが、買い替えればどうにかなります。

それに対し時計本体は、汗が侵入してしまうと、大変なことになります。

ヴィンテージ時計を汗から守る方法を、今回はご紹介します。

台座

何も特別な方法ではなく、時計と腕の間に、台座と呼ばれる革を一枚挟む、というだけです。

台座とは、ミリタリーウォッチなどで見られる、時計本体の台となる座布団のようなものです。

Accurate FormさんHPより拝借

本来はミリタリー的な機能のモノを、ドレスウォッチで使うのは、クラシック的観点からはNGかもしれません。

故落合正勝氏は、「機能から生まれたディティールは、クラシックとは言えない。」という名言?を著書に書いていました。

そう言われると困りますが、ヨーロッパで生まれたクラシックを日本で実践する時、気候の違いから仕方ないこともありますよね。

ドレスウォッチに台座をつけるポイント

ドレスウォッチに台座をつける際のポイントが、時計のケース径よりやや小さい台座を選ぶことです。

そうすることで、時計から台座がはみ出ず、上から見ただけなら台座があることがほとんど分かりません。

台座が時計より大きいつけ方
台座が時計より小さいつけ方(キュリオスキュリオさんHPより拝借)

台座が小さいと汗が時計に到達してしまうのでは?という心配は無用です。

台座自体が数ミリの厚さなので、腕と時計が直接触れることはありません。

台座を完全に隠すことは不可能

小さめの台座をつければ、上から見ても分からない、と言いましたが、実際はわかってしまいます。

時計のベルトの上に横一直線に、台座の接続に必要な革の帯が見えてしまうからです。

こればかりは解決策はありません。

しかし、一つおすすめの方法があります。

時計の革ベルトと同じ革の種類の台座にするのです。

革の種類が異なる例(キュリオスキュリオさんHPより拝借)
革の種類が同じ例(キュリオスキュリオさんHPより拝借)

あえて違う種類の革にして目立たせるのもアリ、目立たせたくないならば同じ種類の革にする方が良いです。ドレスウォッチならば目立たせない方が無難だと私は思います。

角形もある

素晴らしいことに、丸形だけでなく、角形の台座も存在します。

キュリオスキュリオさんHPより拝借

丸形同様、時計のサイズより小さめ(細め)を選ぶと、上から見たときに目立ちにくいです。

例えばジャガールクルトのレベルソの場合は、反転する土台があるので、時計と腕の間に既に一枚金属の板が挟んであるとも言えます。

なので、台座なしでもそこまで心配する必要もないかもしれません。

ちなみにこの写真だとベルトと台座の革の種類はずれています。

カルティエのタンクになると、金属の板は無いので、直接腕に接触します。なので、台座があった方が安心です。

こちらも同様に革の種類がずれています。そして台座が大きく少し時計からはみ出て見えています。

そもそも角形時計は、丸型と比べて密閉が難しいので、防水性能が劣ると言われます。

角形には台座をした方が良いと私は思います。

台座はどこで買えるか

肝心の、どこで台座を買うかですが、アキュレイトフォルム、Accurate Formさんがおすすめです。

Accurate Form Watch Strap from Tokyo, JAPAN (accurate-form.jp)

南青山に実店舗もありますし、オンラインでも購入可能です。

革の種類も豊富だし、値段がとても良心的です。台座は3000円台で買えます。

先ほど、革の種類が違うと目立ちやすいと述べましたが、アキュレイトフォルムさんでは革ベルトも販売しているので、セットで購入すれば、革の種類はバッチリ合います。

もしくは、ご自身の革ベルトに合わせて、台座をオーダーするという手もあります。

まとめ

ヴィンテージ時計は、電池式でなく機械式であれば、水や汗が入ろうとも修理が可能であることがほとんどらしいです。

ただし、費用は高額になります。

ならば、最初から修理が必要にならない対策に少しのお金をかける方が得策だと、私は考えます。

見た目上ドレッシーさがやや下がるデメリットはありますが、それを大きく上回る、メリットがある時計の台座。

つけたことが無かった方は、検討されてみるとよいかもしれません。

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