ジャケットの襟汚れは、襟付きシャツを着ても防げない

ケア

こんにちは。ミスターリネンと申します。

潔癖症の人間は、クラシックな服装に向いていません。

なぜなら、クラシックな服装は、水洗いしにくいものが多く、清潔に保つのが難しいからです。

私は軽度の潔癖症で、靴紐を触れなかったり(尿が付いている気がして)、ドライクリーニングではなく水洗いをしないと気が済まなかったり、面倒な性格なのですが、自分なりに工夫して服と向き合っています。

参考記事

「おしっこが付いた靴ヒモ、触れますか?」

「ウールのスラックスを自宅で洗う方法」

「蒸気スチーマーがあれば、クリーニングは5年に1回で良くなります」

今回は、ジャケットの襟汚れの防ぎ方についての話です。

ジャケットの襟汚れは、襟付きシャツを着れば解決するという簡単な話でしょうか?

シャツより襟が高いジャケットやコートもあるし、襟無しのインナーを合わせたい時もありますよね。

襟汚れを防ぐため、私なりにこだわっているポイント、工夫しているポイントをご紹介します。

結論だけ先に述べると、「洗える巻物を使おう」です。

襟無しインナーを着ると、ジャケットは死ぬ

白いシャツを買うと、数回着ただけで襟が黄ばんできませんか?

人間の首から出る汗や皮脂は、服の生地をどれだけ汚しているのかを、見るたびに感じます。

それを見てしまうと、襟の無いインナーを着てテーラードジャケットを羽織ることは、私にはできません。

テーラードジャケットは、襟付きのインナーと着ることが多いと思うので、問題にならいかもですが、カジュアルなジャケットの場合は、 Tシャツと合わせたり、丸首のニットと合わせて着たいことも多いと思います。

デニムジャケットくらいならまだ洗いやすいですが、デニムマニアの人は色落ちを出すために滅多に洗わないでしょうし、バラクータのジャケットなども、手洗いは出来ても、何も気にせず洗濯機に突っ込むことはできません。

革ジャンは、スエードは無理ですが、表革なら、靴磨きと同じ要領で、襟部分を水拭きすることができるので、意外とケアが楽です。

が、汗をいっぱいかいたりして、襟に汗が吸収されてしまうのは気になりますよね。

つまり、襟無しインナーを着るのは、どんなジャケットの場合でも理想的ではないのです。

襟付きインナーを着ても、ジャケットの襟が汚れることもある

では、シャツやポロシャツを着れば、ジャケットの襟は死守できるのでしょうか。

基本的にはそれで問題ないのですが、守り切れない時もあります。

例えば、ジャケットの襟が高い、もしくはシャツの襟が低い場合。

カジュアルなジャケットだと、襟が高いデザインのジャケットは良くありますが、テーラードジャケットでも襟の高さはまちまちです。

特にイタリア系のブランドに多いらしいのですが、襟を高めにデザインしているブランド、テーラーもあります。以下の写真のように、襟部分が4センチに達すると、高めと言えます。

参考記事

「ジャケットの襟、高ければ良いは嘘?」

そういうジャケットの場合、普通の襟の高さのシャツを着ると、ジャケットの襟がシャツを飛び越えて、首に当たります。

これは私の写真ですが、襟が高め(4センチ)のジャケットだったので、中のシャツが埋もれてしまい、終始首とジャケットが直接触れてしまっていました。

ジャケットを脱げない場面だったので、アイボリーのジャケットの襟部分が少し黄ばんでしまいました。

ジャケット以外でも、コートでも同じことが当てはまります。

特にコートは襟が高いものが多いので、注意が必要だと思います。

どうやって襟を死守するのか

では、どうすれば、ジャケットの襟を絶対に汚さずに守れるのでしょうか。

タートルネックのニットを着るのも一つの手段です。ほぼ首まで覆われるので、襟がどれだけ高くても、まず大丈夫です。

しかし冬にしか使えない手段です。

そこで登場するのが、巻物です。

ストール、スカーフ、マフラー。厳密な違いが良く分からないのですが、首に巻くもの全般です。

カシミヤ、ウール、コットン、リネン、シルク、ナイロン。

色々な素材があり、季節によって使い分けをすれば、年中巻いていられます。

洗えない巻物では意味がない

巻物を使うのは、何の意外性もない提案だったと思いますが、私が主張したい内容はこれからです。

まず、巻物は、ジャケットの襟の下に忍ばせられるくらい薄手のものでなければ意味がありません。

加えて、ジャケットを汚れから守り、代わりに汚れを受け止めてくれる存在なので、簡単に洗えるものでなければ意味がありません。

カシミヤやウールのマフラーは、冬は暖かくて、見た目も洒落た感じが出てとても素敵ですが、簡単には洗えません。

それに、基本的には保温のためにボリューム感のあるものなので、ジャケットの襟の下に収めにくいです。

なので、ジャケットの襟保護という観点では、選択肢から外れます。

シルクのスカーフは、ジャケットの襟の下に忍ばせるには最適のボリューム感だし、自然な光沢がエレガントな印象を与えてくれますが、水洗いが出来ないので、却下です。

ベルサーチオンラインショップから拝借

となると、リネンかコットン、もしくはナイロンやポリエステルなどの化学繊維のもので、かつ薄手で、洗いに耐えられるくらい丈夫なもの、が条件となります。

色、柄、サイズ(長さ)

素材が決まったら、今度は色や柄が問題になります。

派手なデザインでも、襟の下に忍ばせれば目立たないので、案外使いやすいとは思います。

しかし、巻物自体が「おしゃれしてる感」が出やすいので、極力地味に徹した方が使いやすいと思います。

垂らし方、巻き方も重要です。

襟に沿わせて、一度も首に巻かずに垂らすだけが、最も目立ちにくい使い方です。

再び同じ画像を載せますが、男性の方の垂らし方なら目立ちにくいですが、女性の方のやり方だと、目立ってしまいます。

そして長さも重要です。

巻かない場合、長くてもジャケットの裾より短い長さにしなければなりません。

巻物を垂らしてジャケットのボタンを留めたとき、裾から巻きものがはみ出ていたら、変です。

ぴょこんと先っちょが出てしまっています

となると、ジャケットの(前側の)着丈×2+首に沿う部分15センチくらいが、長さの上限です。

実際に私が使っているもののご紹介

これらの条件を満たし、実際に私が使っているものをご紹介します。

素材は、左から、コットンリネン、コットン、コットン、ナイロンです。

長さは、123センチ、170センチ、158センチ、130センチです。

どれも洗濯機で洗えるし(ドライコース推奨)、薄手でボリュームが出ないし、色柄も地味目だし、長さも長すぎません。

インドっぽいデザインのは派手寄りなので、合わせにくく、買ってから今のところ出番0回です。

垂らし方

セントジェームズのボーダーカットソーが好きで良く着るのですが、首丸出しになるので、ジャケットを羽織る場合は巻物が必須です。

コットンリネンの巻物を巻いて、前を閉じれば巻物はほとんど見えません。

ジャケットを脱ぐときは、巻物も同時にさっと外してしまえば良いし、仮に巻物を見られても、ダサいというほどでもないので問題ありません。

巻物が1本しかないと色んな服に対応できないので、ブラウンやベージュなどの暖色系、ネイビーやブラックなどの寒色系の2本、もしくは無彩色で万能選手のグレーだけでも良いかもしれません。

肌触りにも注意

1点だけ注意点を紹介します。

首に触れることになる巻物は、肌触りに注意が必要です。

コットンやリネンは、大抵は素肌に触れても何の問題も無いことがほとんどですが、モノによってはチクチクして気持ち悪かったり、肌が荒れてしまうこともあります。

品質表示タグが無いこちらの巻物は、中古で買ったのですが、コットンと聞いており安心していました。

触った感じも、普通にコットンだな、という感じでした。

しかし、1日つけていると、若干チクチクしてきたのです。

床屋に行った後など、短い毛が付いていて首がチクチクする感じ、男性の皆様ならお分かりいただけると思いますが、その感じに近かったので、たまたま自分の毛が入ってしまったんだろう、くらいに考えていました。

ところが、一度洗濯機で洗濯すると、見事に毛玉が発生したのです。

そう、素材がウールだったのです。

デザインはドンピシャで好きだったのに、残念です。

まとめ

ジャケットの襟をいかに保護するか。

私が考えていることを紹介させていただきました。

私が気にしすぎなだけで、ジャケットの襟が多少汚れたくらいで何も問題は起こらないのかもしれませんが、潔癖症の面倒な人間の性格なのです。

ところで、コットンやリネンの巻物、格好良くて、ボリューム感も無くて、長すぎないものって、意外と探しても売っていません。

中古市場から探すのが、最短かつお得で、おすすめです。

中古市場はハンターの私がしばしばパトロールしているので、先に買ってしまったらごめんなさい。

今回は以上です。

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