こんにちは。
ミスターリネンと申します。
突然ですが、白い革靴、お持ちでしょうか?
白いスニーカーは、何にでも合う万能アイテムですが、同じ白でも革靴となると急にキザ感が出て、合わせるのは簡単ではない、と私は思います。
実際に私は白い革靴を買ってみたのですが、今のところ年に数回(主に夏)しか出番がありません。
白い革靴の選び方、普段のコーディネートに取り入れる上での私なりのポイントをこの記事ではご紹介します。
私自身コーディネートに苦心しているので、アドバイスもいただけたら幸いです。
白スニーカーと同じ感覚で合わせられる、は本当?
白い革靴を紹介する場合、しばしば聞くのが、「白いスニーカーと同じ感覚でコーディネートに合わせることが出来る、意外と派手にならない」と言った意見です。
白い革靴と一言で言っても、形、革の種類、紐の有無、ソールの色、など様々な要素があり、一概には言えません。
白スニーカーに近いイメージで履きやすい白革靴の代表と言えば、ウォークオーバー(WALK OVER)というブランドが恐らく最も有名な、ホワイトバックスのシューズだと私は考えます。

つま先は丸め、革はカジュアルなスエード、紐がありソールはレンガ色、キザな要素がほとんどないので、確かに白スニーカー代わりになりそうです。

それ以外にもカジュアルな印象が強く白スニーカーに近いイメージで履ける白い革靴は多く存在しますが、上述したホワイトバックスのシューズ以上にカジュアルになると、もはや白い革靴ではなく、白い革のスニーカーと呼んだ方が正確です。

「白い革靴」とは何かの定義づけが必要ですが、それは困難なのでご容赦ください。
私の感覚では、ホワイトバックスのシューズが、白い革靴と白いスニーカーのちょうど中間くらいに位置し、一応革靴のカテゴリーに属すると思います。
白い革靴の中でも、ホワイトバックスのシューズに近ければ近いほど、白スニーカーに近い使い方が出来ると言えます。
キザ感を抑える具体的な要素
白い革靴を、白スニーカーに近いカジュアルな印象にしようと思えば、いくらでもできます。
キザな印象が出る要素を極力排除してしまえば良いのです。
キザ感が出る3大要素は、
・つま先が尖っている
・革がつるっとしている
・金具やブローグ(飾り穴)がある

と考えます。
その要素を避ければ、キザ感が出ない普段使いしやすい白革靴になるということになります。
つまり、
・つま先は比較的丸め
・革は起毛したスエードや、型押しのグレインレザーなど、つるっとしていない表情のある革
・装飾のないシンプルな顔つき
が良いということです。
とはいえ、このくらいカジュアルになると、もはやスニーカーであり、革靴らしい上品さがありません。

革靴らしい上品さを備えながら、キザにならない白い革靴と言うのは、絶妙なバランスであり、市場にもあまり多くは存在しないと思います。
理想の白革靴
私の好みになってしまいますが、上述の観点から、理想の白革靴をいくつか挙げます。
現行では廃盤になっていますが、JMウエストンのローファー、グレインレザーとスムースレザーのコンビのタイプです。

コンビでなく、全てグレインレザーの方がカジュアル寄りになりベターと考えますが、恐らく既製品では過去に展開がありません。
JMウエストンらしい丸みを帯びたカジュアルな形、表情のあるグレインレザー、金具も穴飾りも一切ないシンプルなデザイン。
革が白いということ以外は、キザな印象が全くありません。
ローファー以外でも、ゴルフというモデルも素敵です。
こちらはスムースレザーですが、カジュアルな形で、ソールがラバーなので、キザな印象が抑えめです。

ヨットというモデルも良いですね。

パラブーツの MORZINE(モジーン)というモデルの白も素敵です。

チロリアンシューズの形がとてもカジュアルな印象で、それにグレインレザーというカジュアルな革が掛け合わさり、キザな要素が全くありません。
ゴルフ、ヨット、チロリアンと、いずれも紳士靴の中ではカジュアルな位置づけの、一風変わった形の靴に、白は相性が良いのかも知れません。
他ブランドでは、Berwickの恐らくタイ限定の展開のモデルで、グレインレザーの格好良いローファーがありました。


JMウエストンより、Berwickの方がグレインレザーであるという理由で、使いやすいかもしれません。
ソールの色が重要
白い革靴のソールの色は、ブラック、ホワイト、ブラウンの3パターンに大きく分かれます。



これも私の好みですが、ブラウンがベストだと思います。
ブラックだと、少しキザ寄りになるし、重たい雰囲気が出ます。アッパーのホワイトが爽やかで軽い印象なのに、ソールが重く、バランスが悪く感じます。
ホワイトだと、悪い言い方をすれば安っぽく見えかねません。また、ホワイトのソール=ラバーソールであり、デッキシューズなどとは相性が良いですが、革靴らしい上品さは出しにくいと思います。

ブラウンのソールは、重くもなく、安っぽくもなく、理想的ではないでしょうか。

私が買ったもの
私が選んだ白革靴を紹介させてください。
日本のオリエンタルというブランドの、アルバースというモデルのローファーです。

これまで見てきた条件を全て満たしています。
つま先は、JMウエストンのローファーほどは丸くないですが、尖ってはいません。
アッパーは型押しのグレインレザーです。
装飾も一切ありません。
ソールはブラウンです。
本当はJMウエストンのローファーが欲しかったのですが、現行で展開が無いし、中古市場で探してもマイサイズがありませんでした。
色々探していると、オリエンタルというブランドを見つけました。
運の良いことに、白は人気が無いからかセールになっており、定価の40%オフで買えました。
素人のくせに偉そうなことを言うと、JMウエストンなどと比べると、若干作りが甘いように感じます。
例えばステッチをよく見ると、まっすぐでない箇所があります。


モカ部分の革の処理は、そういうデザイン、という話とは思いますが、切りっぱなしです。

JMウエストンのステッチは寸分の狂いもなく、モカ部分は薄く処理されていて、モカ割れもなく、手間がかかっているのを感じます。

オリエンタルのローファーは、ステッチ以外に不満はなく、値段を考えると十分な作りだと思います。(本当に偉そうですみません。)
白い革靴のコーディネート
いざ理想の白い革靴を買ったとして、どう洋服に合わせれば良いのか。
重要だと思うのが、トップスではなく、靴と近い位置にあるズボンです。
靴の色は白なので、デニム、ベージュのチノパン、オリーブ色の軍パン、グレースラックス、何と合わせてもおかしくはありません。
が、私コーディネートに取り入れやすく私が提案したいのが、薄い色のズボンに合わせることです。

ズボンの色が濃いと、白い靴とのコントラストがはっきりして、ただでさえ目立つ白い革靴が、余計に際立ちます。
ズボンの色が薄いと、ズボンと靴が馴染み、白い革靴が際立たず、主張することなくコーディネートに溶け込んでくれるからです。
例えばデニムに合わせるにしても、リジットデニムより、ある程度色褪せたデニムの方が合うと思います。

薄いブルー系のスラックスもとても合いそうです。

とにかく、薄い色のズボンなら合うと思います。
真っ白のズボンは、どうでしょうか。

ズボンと一体化しすぎてしまい、イマイチな気もします。
靴下で色を入れたりすれば、一体化せず良いかもしれません。白靴下を履いたらさすがに変になりそうです。

コーディネート全体の中で、ズボンの色だけ気にすれば、他のアイテムは何色でも合うと思います。
結局は色のない靴なので、大きな邪魔にはなりません。
まとめ
キザにならない白い革靴の選び方は、
・つま先は比較的丸め
・革は起毛したスエードや、型押しのグレインレザーなど、つるっとしていない表情のある革
・装飾のないシンプルな顔つき
・ソールの色はブラウンがベスト
・コーディネートのポイントは、薄い色のズボンを合わせるだけ。
というのが今回のまとめになります。
以上です。
ありがとうございました。
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