こんにちは。ミスターリネンと申します。
ミスターリネンという名前でブログをやっていますが、週末はヴィンテージ時計屋でアルバイトをしていて、ヴィンテージ時計が大好きです。
次はどんな時計を買おうかと、365日考えています。
見た目は格好良くて好き、でもブランドがイマイチ、な時計に出会ったときどう考えるべきか、1つの判断基準をご紹介させてください。
時計の選び方
時計の好みは人それぞれで、ドレスウォッチが好きな方、ミリタリーウォッチが好きな方、現行モデルが好きな方、ヴィンテージが好きな方、丸型が好きな方、角型が好きな方、金やプラチナなどの貴金属が好きな方、丈夫なステンレスが好きな方、とにかくロレックスが好きな方、ロレックスだけは嫌いな方、等々、本当に様々です。
時計を買う際に重視するポイントも、人それぞれです。
見た目、ブランド名、の2つは、ほとんどの人にとって重要ポイントになるはずです。
将来売ることを視野に入れている方は、リセールバリューも重視するでしょう。
見た目重視の方は、時計を探す際、ブランドで絞ることができないので、探すのが大変です。
特にヴィンテージ時計の場合は、現存しない聞いたこともないようなブランドが星の数ほどあるので、探せば探すほど、好きな見た目の時計は出てくることがあります。
時計におけるブランド志向
色々探して格好良いと思う時計に出会ったとして、その時計が手の出せる値段で、有名な一流ブランドであれば、購入意思がぐっと高まるかもしれません。
もしその時計が、値段的には問題ないけど、聞いたこともないようなブランドだったらどうでしょう。
選択肢から外しますか?それとも、そのブランドの歴史などを調べて、自分が知らないだけで、実はそこそこ有名だったり、マイナーではあるけど質の高いブランドだ、とわかったら、選択肢の中に留まりますでしょうか?
洋服の世界では、特にクラシックの世界では、ブランド志向、つまり物自体より、どのブランドかで買うかを決める考え方は、否定されがちです。
例えばヴィトンのロゴが全体に入ったジャケット。
私個人としては100%無し、と思いますが、それが好きな人にとっては最高なアイテムであり、私が否定する権利はどこにもありません。
時計のこととなると、どうでしょうか。
クラシックを目指す人間としては、理想は、ブランドなど一切気にせず、見た目、機能だけに注目するのが格好良いかも知れません。
でも私は、時計に関しては、正直ブランドをとても気にしてしまいます。
有名ブランド=時計の質が高い(中身の機械も、ケースなどの仕上げも)、という意味では、ブランドを気にする意味はあります。
ですが、私の場合、質以上に、ネームバリュー、ステータス性、人からどう思われるか、というのを、気にしてしまいます。そういう俗物です。
ブランドを気にするとどうなるか
最近は、ヴィンテージのクロノグラフ(ストップウォッチ機能付き)の時計が欲しく、狂ったように毎日探しています。
この辺の、文字盤が経年変化している顔が好きで、40~50年代のものが多いです。
ブランドで言うと、ブライトリング、ユニバーサル・ジュネーブ、レマニア、ジラール・ペルゴ、エベラール、などが、好きな顔の時計だなと思う率が高いです。
上述のブランドは、一般的には後半に行けば行くほど有名ではないかもしれませんが、時計好きの人にはある程度知られた、一流と呼べるブランドです(私はそう思います)。
これらのブランドであれば、私の場合は、ブランド的にマイナスポイントになることは一切ありません。
しかし、顔は好きだけど、ややマイナーなブランドのモノにもよく出会います。
例えば、クロノグラフ・スイス(Chronographe Suisse)、Le Phare(読み方不明)など。
調べてみると、時計のランク的な観点からすると、一段下がるともいえるけど、時計の世界ではそれなりに知られているし、質も十分しっかりしているらしいです。
でも、自分が知っていたか否かで、そのブランドのステータスを測ってしまいませんか?自分が知らなかった=無名、という、極めて主観的な、何の根拠もない判断基準です。
有名ブランドとして挙げたエベラールだって、多分時計に興味が無い人は知りません。Le Phareもエベラールも、多くの人にとってはどちらも無名ブランドかもしれませんが、私にとっては大きな差がある、ということになるのです。
無名ブランドは後悔する?
自分が知らなかったブランドの時計を買うと、妥協したせいで後で気に入れなくなって後悔する恐れがあります。
時計を見るたびに、なんだこのブランドは、もう少し高い値段でも、有名ブランドにしておけばよかった。なんて思う可能性もあります。
有名ブランドであれば、時計の顔を見るたびに、ああいい時計だなあ、と幸せな気分に浸れたかもしれません。
でも、無名ブランドの時計を買い、そのブランドのことを沢山調べているうちに、どんどん好きになっていく可能性もあります。
そのブランドが、自分の中で、無名→有名に変わっていくのです。今後同じブランドの時計をまた買おうと思うくらい好きになるかもしれません。
人間の感情なので、どうなるかは、予想が付きません。
私の経験談を1つだけお話すると、ヴィンテージのクロノグラフで、MERVOSという謎のブランドの時計を過去に買いました。
何だこのブランドは?と正直思いましたが、文字盤のデザイン、経年変化度合いが非常に好みで、購入しました。
結果、今は大好きな時計になっています。ブランドについては、ネットで調べても情報が皆無で、ブランドのことを知っていき好きになっていった、とは違います。
ブランドがどうでも良くなったのです。なぜそうなったのかは定かではないのですが、とにもかくにも顔が好きだから、なんでも許せちゃう、みたいな感じなのかもしれません。
本当は~のブランドのこの時計が欲しいけど、高いから、見た目が似てる無名ブランドの時計にしよう、とかで買ってしまうと、最終的には気に入ることが出来なくなる可能性が高いと思います。
結論
時計に関しては、見た目や機能だけでなく、ブランドで選ぶブランド志向になるのはある程度は仕方ないことだと、私は思います。
もし、見た目は格好良くて好き、でもブランドがイマイチ、な時計に出会ったら、買うべきか買うべきではないか。
私から提案したい判断基準は、見た目が「死ぬほど」好きかどうか。死んでもいいと思えないレベルなら、やめておいた方が良いのでは、と思います。
P.S.結婚相手にも同じことが当てはまるのか??
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