こんにちは。ミスターリネンと申します。
クラシックを愛する皆様は、ドレスウォッチは何をお使いでしょうか?
クラシックなドレスウォッチの特徴としてしばしばあげられるのが、
・手巻き
・二針もしくはスモールセコンド
・バーインデックスもしくはローマ数字のインデックス
・貴金属素材
・文字盤の色は白かシルバー
・薄くて小型(直径30-36ミリくらい?)
・革ベルト(クロコダイル)
しかし、現代では、ドレスウォッチの幅も広がっているため、上記の特徴から外れても何の問題も無いことがほとんどだと思います。
クラシックに目覚め、これからクラシックを勉強し続け、いつか格好良い紳士になりたいと思う私が、1本目のドレスウォッチを始めて購入するまでの道のりをご紹介させてください。
ドレスウォッチの頂点
ドレスウォッチの頂点は?と聞かれると、多くの人が、パテックフィリップのカラトラバを挙げられると思います。
世界一と言われるブランドの、最もシンプルで、丸型ドレスウォッチの原型とも言われるモデル。
異論のある人の方が少ないと思います。私もまったくの同意見です。
カラトラバと言っても様々なバリエーションがありますが、96、クンロクと呼ばれるこちらの形が、一番でしょうか?
カラトラバが最高だとわかったとて、私ごときに買えるはずがありません。
仮に借金して買ったとしても、似合わないと思います。
自分のレベルに対し、時計のレベルが高すぎるのです。
「時計は多少背伸びしたくらいのものを買うと、自分もそれに追いつこうと成長できる。」
という意見には賛成ですが、あまりにも今の私からは遠すぎるので、選択肢には入りませんでした。
素材はイエローゴールドが良い
選び方として、まずは素材から考えました。
時計の貴金属と言えば、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナが主流でしょうか。
ホワイトゴールドとプラチナは、ステンレスとの違いが、素人目には分かりにくく、時計を何本か持っている人が選ぶものというイメージがあります。
ピンクゴールドもとても格好良いと思いますが、1本目ということで、イエローゴールドにします。
イエローゴールドは日本人には似合わないという意見もありますが、何十年もかけて似合うようになるつもりなので、良しとします。
丸か四角か
次に形です。
オーバルや6角形などの変形を除けば、メインは丸か四角です。
私はどうしても四角に惹かれました。
カルティエのタンクルイ、タンクノルマル、サントスデュモン。
ジャガールクルトのレベルソ。
他にも四角いドレスウォッチは多々ありますが、デザイン的にこの4つに惹かれました。
今回は四角に絞ることにします。
ブランド
次にブランドです。
先に紹介した2つ、つまりカルティエかジャガールクルトの2択です。
とても個人的、偏った意見で申し訳ないですが、何となく好きなブランドってありますよね。
色んなブランドを持った上でたどり着いた好きなブランド、ならまだしも、1本もドレスウォッチを持たない状態で言う好きなブランドとは、何と浅いのでしょう。
でもとにかく、この2ブランドが特に好きです。
いや、ブランドが先ではなく、時計が先なのだと思います。
好きな時計のブランドが、たまたまこの2つだった、ということです。
現行かヴィンテージか
次に現行かヴィンテージかです。
以下の記事でも述べたのですが、私は完全にヴィンテージ派です。
サイズ感、味、デザインが良く、そして安い。
私にはヴィンテージしか選択肢にありませんでした。
現行でもサイズが小さいモノも増えてきてはいますが、カルティエの四角もレベルソも、一番小さいサイズでも大きすぎて、主張が強く感じてしまい、どうしても敬遠してまいます。
現行品は値段的にもハードルが高すぎますし。
文字盤の色
次に文字盤の色です。
イエローゴールドに黒文字盤などもクールで格好良いとは思いますが、やや主張が強すぎるし、ドレスウォッチの正統はやはり白かシルバーだと私は思います。
カルティエの3つは昔から白文字盤でしたが、レベルソは白もシルバーもあります。
ヴィンテージを探して、気に入った個体の文字盤が嫌な感じでなければ、白でもシルバーでも良いかなと思います。
二針かスモールセコンドか
次に針ですが、カルティエはどれも二針です。
レベルソはスモールセコンドもありますが、ヴィンテージだと二針がほとんどだと思います。
(スモールセコンド=秒針が6時位置にあるもの。上に紹介した黒文字盤のレベルソもそうです。)
スモールセコンドはデザインとしてはとても好きですが、選択肢にないので今回は二針にします。
バーかローマ数字か
最後に12個ある時間が何で表されるか、です。
カルティエはどれもローマ数字ですので、選びようがありません。
レベルソは、ローマ数字のモデルがほとんどありません。
99%がバーもしくはアラビア数字です。バーとは、数字が無く棒が並んでいるタイプのことです。
アラビア数字は、ドレス度合いが下がり、ややカジュアルな印象になります。
でも、だからと言ってレベルソが嫌になるわけではありません。
レベルソには、ドレスウォッチなのにアラビア数字が許されるのです。
ということで、時間を表すのがバーかローマ数字かアラビア数字かは、特にこだわらないことにします。
レベルソにしました
色々な要素を検討した結果、レベルソにしました。
色々な要素を検討して絞っていったフリをしましたが、すみません、最初からレベルソに決めていました。
直観で好きなモノを人は選ぶんですよね。言葉で説明できることばかりではありません。
私が買ったのは、80年代のヴィンテージのレベルソです。
珍しい文字盤のデザインだと思います。
アメリカのヴィンテージ時計屋から買った人から譲り受けました。
その時計屋の情報によると、80年代に、30年代のデザインの復刻として出たものらしいです。
ちなみに松濤にある江口時計店さんには、本物の30年代のレベルソが今販売されています。
オーラがとんでもないですね。
レベルソ、反転させられるギミック、その誕生エピソードにも惹かれますが、何より形が大好きです。
腕の中に納まるコンパクトなサイズで、スーツの裾からちらっと見えたときの格好良さと言ったらありません。
スーツだけでなく、カジュアルにも合わせられるのも魅力です。
革ベルトは、クロコダイルでも良いのですが、とりあえずリザードにしました。
革ベルトは飽きたら変えるかもしれません。
私にとって初めてのドレスウォッチ、一生大切にします。死んだ後も、いつかできるかもしれない息子に引き継ぎます。
レベルソが大好きなのは変わらないですが、上で紹介したカルティエの3つのうちどれかもいつかは欲しいです。
今のところはノルマルが一番欲しいです。
値上がりが半端なく、ヴィンテージでも200万円近くするので、多分変えずに死んでいきますが、憧れを持ちながら生きていこうと思います。
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