こんにちは。
ミスターリネンと申します。
腕時計を買う時、手持ちの服との相性は重要な要素ですよね。
時計を何十本も持っているような方は別として、出来ればどんな服装にも合う、汎用性の高い時計が良いと思うのが普通だと思います。
そう考えると、なるべく無難な色の時計が候補になります。
時計に色が付いていると、どうしても合う服の幅は狭まります。
今回の記事では、、色が付いている時計はどのくらい使えるのか、私なりの考えを述べさせていただきます。
私が持っている色付き時計の数は多くなく、検証としては不十分な点も多いですが、参考になる箇所があれば幸いです。
時計の基本色
時計の色と言うと、ケースの色、文字盤の色、ベゼルの色、ベルトの色等ありますが、色が付いているのは文字盤であることが多いです。
話がややこしくなるので、今回の記事では文字盤に限って考えます。
文字盤に関して言えば、基本となる色は、白、黒、グレー、シルバーあたりの無彩色(黒と白だけで作られる色)と言われる色です。


これらの色であれば、服装の色は選ばないと思います。
ゴールドも、シンプルな色合いですが、一応黄色が入っており、無彩色と比べると、ほんのわずかに汎用性は下がります。

が、何にでも合うことは変わらないと思います。
次に無難な色が、ブルーでしょうか。

確かにブルーも色ではありますが、多くの時計ブランドでも、ブルー文字盤は基本カラーとなっていて、合う服装の幅も広いです。
ブルーデニムやネイビーブレザーが何にでも合うことを考えると、ブルーは特別なのでしょうか。
文字盤に色が付くと、どうなるか
それらに対して、赤、緑、黄色、紫、茶色など、文字盤の色は様々あります。

文字盤に色が付くと、服装全体においてワンポイントとなります。
ネクタイや帽子、靴などと違って、あくまで時計の文字盤であり、面積が小さいですが、意外と目立ちます。
時計の文字盤に色が入っている時は、他の服装の色は、地味な方がまとまりやすいと思います。
服装においては、色の数は2色や3色までが良い、などと言われたりしますが、色が多いとごちゃごちゃした印象になりやすいからです。
例えば、赤いニットやポロシャツを着る場合。

上半身が赤の時点で、インパクト大です。
赤いトップスに合わせる時計の文字盤が、白、黒、グレー、シルバー、ゴールド、ブルーであれば、何の問題もありません。
しかし、それ以外の色となると、途端に難易度が上がります。
黒に近いくらい濃い色の文字盤ならまだしも、鮮やかな色になると、とても合わせにくいです。

赤いニットは極端な例でしたが、以下のシャツのように、複数の色が入ったチェック柄のトップスの場合。

時計の文字盤が、チェックの中に使われている色の中のどれかであれば、相性としては悪くないかもしれません。
色を拾う、ということになるからです。
しかし、たとえ時計の色が、トップスの色を拾ってくれていたとしても、うるさい印象がどうしても出てしまうと私は思います。
色付きの服を着る場合は、やはり無難な色の文字盤の方が、綺麗にまとまると思います。
逆に色付き文字盤の時計ありきで考えるなら、服は色が無難である方がまとまると思います。
色付き文字盤は、うまく合わせると最高に格好良い。
上述したことは事実ですが、もし何にでも合う服、時計が欲しいなら、すべてモノトーンで揃えれば良いということになってしまいます。
ミニマリストで実際にそうしている方もいるでしょうが、服を楽しんでいきたい人は、色を使っていきたいですよね。
文字盤に色が入っている時計を、コーディネートの中にうまく取り入れている人を見ると、私はうっとりしてしまいます。
私が過去に見て、最高に格好良いと思ったのが、時計好きとして知られる芸人のケンドーコバヤシさんが2015年のアメトークでされていたコーディネート。
白いカバーオールのようなジャケットに、赤い文字盤のレベルソ(ステンレスケース)でした。


赤い文字盤の時計を、黒い服に合わせるのは、格好良いけど、普通と言えば普通です。
黒ではなく、白い服に赤というのが、私には非常に刺さりました。
さらに言えば、白シャツや白ニットだったらそこまで魅力に感じなかったと思いますが、カバーオールのような分厚めな生地のジャケットだったのもポイントだったと思います。
この例のように、難易度が高いからこそ、うまくコーディネートに取り入れられると、とても格好良いのです。
おまけ:手持ちの色付き文字盤紹介
私が現在持っている色付き文字盤の時計は、この4つです。

ネイビー、カッパー(銅色)、バーガンディ、黄色です。
ネイビーは、上述の通りほぼ色付きとはみなされないので、今回は触れません。
その右にあるのが、カッパー色の文字盤。
ビンテージのクロノグラフで、ブライトリングとメルボスというメーカーのダブルネームの、マイナーな時計です。
これは非常に気に入っていて、自分の手持ちの時計の中でも1番好きです。
文字盤の色、経年変化度合いが、美しくてたまりません。元々はシルバーカラーだった文字盤が、変化してこの色になったそうです。

カッパーカラーと言うのは、色ではあるけど、ベージュ~ブラウンと同じような色あいで、他の服の邪魔になりにくいです。
その右のバーガンディについては、ケンドーコバヤシさんに憧れて買いまいした。
本当は、まったく同じレベルソの赤が良かったですが、定価約80万円だったのに対し、中古市場ではプレ値で200万とか300万とか。手が出せるはずがありません。
同じ赤の現行モデルもありましたが、赤の色味も違うし、文字盤のデザインも違うし、ピンときませんでした。そもそも高くて買えませんでした。

しばらく探し続けていると、似たようなニュアンスで、カルティエのサントスガルベの赤を見つけました。

モノとしては最高に格好良いし、赤の感じもやや暗めで理想的でしたが、革ベルトではなくメタルブレスレットだったのが引っかかりました。
ケンドーコバヤシさんのレベルソは、黒の革ベルトだから、シルバーと赤のケースが引き立っていたのであり、メタルブレスレットだと、やや派手すぎると思いました。
当時(2022年頃)は50-70万円強で売っていましたが、今(2025年1月)や150万~200万円クラスになっており、買っておけば良かった気もします。
「革ベルトで赤文字盤、シルバーカラーのケースに、四角い形。それでいて、手の出せる価格。」
この条件を満たすものは、結局見つかりませんでした。
シルバーカラーと言うのを妥協して、ゴールドケースのカルティエのマストタンクにしました。

格好良い時計だと思いますが、色々な理由からお気に入りではなくなってしまいました。
そもそも、赤のレベルソが欲しかったのに妥協で買ってしまったのが最大の原因です。
時計に関しては、多少予算オーバーでも、妥協は一切すべきでないという勉強になりました。
参考記事
最後が、鮮やかな黄色の文字盤です。
ナイジェル・ケーボン×TIMEXの時計で、この黄色に惚れて買いました。

私の中で唯一の現行時計です。
イギリスのパラシュート部隊が実際に使っているパラシュートの色だそうで、そういうネタも男心をくすぐります。
サイズも小さく、昔のミリタリーウォッチ感があって、好きです。

あくまでカジュアルウォッチなので、服装における色使いもそんなに真面目に考える必要もなく、デニムに白T、スニーカーのような適当な格好の時に、適当に合わせられます。
スーツのハズシとしてこういう時計を付けられる力が私にはないので、あくまでカジュアル使い専門にしています。
まとめ
「文字盤に色が付いている時計は、モノとしては素敵だけど、合わせにくい。」
と言う当たり前の話を長々としてしまいました。
仮に汎用性が低くたって、モノとして本当に気に入った時計であれば、後悔することは無いと私は思います。
コーディネートなんてどうでも良くて、その最高に気に入った時計を付けているだけで幸せな気持ちになれるからです。
でも、私の例のマストタンクのように、妥協で買うのは、避けた方が良いと思います。
以上です。
ありがとうございました。
コメント