セイコー ワンプッシュクロノグラフ

時計

こんにちは。ミスターリネンと申します。

今回は時計の話で、私が購入を検討しているヴィンテージ時計について、あれこれ考える記事となります。

クラシックスーツに合わせる時計ではなく、今回は完全にカジュアルな時計についてです。

欲しい時計の詳細

私が購入を検討しているのが、セイコーのワンプッシュクロノグラフと呼ばれるモデル。以下の写真の個体です。

セイコーが発表している正式名称は「クラウンクロノグラフ」ですが、この記事では、より一般化しているワンプッシュクロノグラフを使います。

1964年の東京オリンピックに合わせて発売されたモデルで、国産初のクロノグラフと言われています。

(クロノグラフとは、ストップウォッチ機能がついた時計のことです。)

二時の位置にボタンがついていて、そこを押すとストップウォッチを動かしたり止めたりすることができます。

そういう機能はあるのですが、正直そこはどうでも良いと思っています。

単純に、見た目が好きなのです。顔が好きなのです。

ステンレスの武骨なケースに、シルバーの文字盤が少しピンク色に変色していて、とても良いマッチングです。

針が赤とオレンジなのもいいアクセントです。

ついているベルトは、NATOベルトと呼ばれるナイロン製のモノですが、ベージュカラーで、時計本体との相性がとても良く感じます。

ベルトはセイコーのものではありませんが、前の所有者、もしくは販売者が付けたのだと思います。

時計の直径は、約38ミリです。

60年代にしては、やや大きめです。

私は小さい時計が好きで、手持ちの時計で最も大きいものでも35ミリ。38ミリは初体験です。

16.5センチの腕回りに対し、35ミリ直径の時計

本当はもう少し小さめだと嬉しかったのですが、この大きさしか存在しないので仕方ありません。

セイコーワンプッシュクロノグラフについて

セイコーのワンプッシュクロノグラフについてもう少し深堀ります。

まず、電池式(クオーツ式)ではなく、機械式です。機械式は、手巻きと自動巻きと2つに分かれるのですが、こちらは手巻き式。

1964年の発売から、モデルチェンジを何度か繰り返し、ファースト、セカンド、サード、と複数の世代に分かれるそうです。

世代による違いはいくつかあるのですが、例えば、ベゼル部分が黒かシルバーか。

ベゼルとは、文字盤を囲っている縁の部分のことで、そこに目盛りがついています。

黒はプラスチック製、もしくは金属を黒く塗装したものに分かれます。

シルバーカラーのものは金属製のみ。

プラスチック製の方が古いようです。

プラスチック製(もっとも古い)
黒だけど、金属製(やや古い)
金属製(新しめ)

他にも、3時の位置に、日付を表示する小窓がついているもの、いないものとあります。

日付表示あり

日付無しが古い、ありが新しめ、となるようです。個人的に、日付無しの時計の方が好きです。

ベゼルや日付表示などのディティールを見れば、おおよその製造年が特定できる詳しい方もおられると思います。

私はそこまで詳しくないですが、調べた限り、私が気になっている時計は、古めの世代と新しめの世代の間、移行期のものだと思います。

なぜなら、ベゼルが金属製(=新しめモデルのディティール)なのに、日付がついていない(=古めモデルのディティール)からです。

移行期の時計か、カスタム品か

時計メーカーも、「今日から新しいモデルを作るぞ!いままで使っていた部品は全部捨てて、今日から全て新しい部品で時計を作ろう!」

とはならず、新しいモデルをデザインしても、残っている部品を使うことがあったりするので、移行期には中途半端なモデルが生まれることがあるそうです。

というのが私の予想であり期待ですが、もしかしたら、後年に誰かがベゼルだけを取り換えるなど、カスタムを加えている可能性もあります。

ヴィンテージ時計の世界では、オリジナリティが重視され、カスタムが加わった時計=偽物、とまでは言わなくても、評価(価格)が下がることが良くあります。

もし私が気になっているこの時計が、カスタム品だったとしても、私は気にしません。

そこまで高額ではないモデルだし、今後売るために買うわけでもなく、今現在の見た目を自分が気に入っているからです。

価格と相場

誰かに先に購入されては困る、という勝手な理由で、申し訳ありませんが、商品リンクや販売店などの情報は伏せさせてほしいのですが、こちらの時計の価格は10万円しません。

セイコーのワンプッシュクロノグラフの今の相場は、15~25万円くらいです。珍しいモデルだと40万円くらいします。

参考リンク

15年くらい前だと、5万円程度が相場だったらしいです。

ちなみに、1964年発売当時の価格が8500円だったそうです。

当時の大卒初任給平均が3万円しないくらいだったようなので、今の感覚では5-10万円くらいの時計、といった感じでしょうか。

2020年復刻モデル

2020年に、当時のワンプッシュクロノグラフを復刻したモデルが、各色1964本限定で発売されました。

セイコーHPよりhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000247.000010826.html

そのモデルも中古市場では手に入れることはできなくはないですが、私の選択肢には入りませんでした。

最大の理由が、大きさです。

直径41.3ミリと、ヴィンテージのものより約3ミリ大きいです。

38ミリですら、大きくて嫌だと思っているのに、さらに大きいのは困ります。

また、新しすぎて、「味」が出ていない気がするのも理由です。

再度同じ写真で恐縮ですが、私の手持ちの50年代のヴィンテージ時計です。経年変化で味が出まくっています。

こういう、歴史を感じる表情が好きです。

新品らしい、ピカピカの時計も、見ている分には格好良いと思いますが、つけると目立ちすぎる気がして、 私の好みとはズレます。

リネンスーツが好きな理由も、シワのおかげで「着慣れている感、いつも着てます感」が出て、気合をいれた感じにならないからなのですが、時計にも同じようなことが当てはまります。

終わりに:試着できない不安

私が迷っている今回紹介した時計、ネット限定販売で、試着ができません。

大きさが特に不安なので、試着できないことで購入の決心がつかずにいます。

自分の悩みを垂れ流しただけのような記事でしたが、もし同じセイコーのワンプッシュクロノグラフの購入を考えている方がいて、この記事が何かの参考になったら嬉しいです。

同時計を既に持っていて、実際に持った感想を教えてくださる方がいたら、ぜひコメントやご連絡いただけると幸いです。

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