こんにちは。
ミスターリネンと申します。
月~金は、とあるマイナー言語の通訳として働いているのですが、週末はヴィンテージ時計専門店でアルバイトをしております。
腕時計が大好きだからです。
好きなものに囲まれながら仕事をするのは楽しいですが、欲しくても買えないものばかりなので、断食しながらラーメン二郎でアルバイトするような気分です。
今回の記事では、愛用のヴィンテージ時計を、ランキング形式で紹介したいと思います。
私は自分語りが好きで長々としてしまう悪いクセの持ち主のようで、今回の記事はいつにも増して筆がスイスイ進みました。
長くて鬱陶しいと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
目次
候補一覧

左上から、Gショック×2、セイコーワンプッシュクロノグラフ、オメガコンステレーション、カルティエサントスカレ、
右下に移って、タイメックス×ナイジェルケーボン、カルティエマストタンク、ジャガールクルトレベルソ、ヴァシュロン・コンスタンタン、LIP、ブライトリングクロノグラフ
Gショックについては、独自の良さがあり、比べられないのでランキングに含めないことにします。
選定基準
順位を付けるにあたり基準としたのが、格好良さ(付けててテンションが上がるか)、汎用性(洋服への合わせやすさ)、それぞれ10点ずつの20点満点としました。
他にも基準になり得るのは、付け心地、メンテナンス費用、リセールバリューなどあると思います。
ですが、腕時計は、付けててテンションが上がり、自分の服装に合うかどうか、それ以外は重要ではないと私は考えています。
いや、もはや自分の服装に合わなくても、眺めているだけでテンションが上がるならそれで良いのかもしれませんが。
付け心地については、正直どれも大差ないと考えます。多少付け心地が悪くても、時計は靴と違って泣くほど痛くなったりはしません。
メンテナンス(オーバーホール)費用については、毎回10万円以上かかったりするのは嫌ですが、普通のヴィンテージ時計は大体3-5万円くらいなので、差が生まれないと思い選定基準には入れませんでした。
リセールバリューは、確かに重要ですが、売る可能性を考えてしまっては、本当に愛せる時計に出会える可能性が下がってしまうと思うので、重要なポイントではないと思って外しました。
汎用性(洋服への合わせやすさ)は、付ける人の服装によって大きく変わります。
全身モノトーンで、アクセサリーやカバンの金具等も全てシルバー系、という方には、イエローゴールドより、ステンレスやホワイトゴールドケースで、白や黒の文字盤の時計の方が汎用性が高いです。
アースカラーがメインで、靴は茶色が9割、という方は、イエローゴールドケースの時計の方が汎用性が高いです。
私はどちらかと言えば茶やベージュ系の色が好みなのですが、汎用性のポイント付けはなるべく客観的な視点で、どんな服装を良くするかは関係なく当てはまる点数になるよう意識はしました。
もし偏っていたらお許しください。
第9位:オメガ、コンステレーション、クウォーツ式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):3
汎用性(洋服への合わせやすさ):7
合計10点
買った時のエピソード:
この時計は、大学生の頃、人生初のちゃんとした時計として購入しました。
チャオパニックというセレクトショップでアルバイトをしていたのですが、ロレックスのエクスプローラーを付けた女性の店長から、良い時計を買った方が良いと勧められ、探し始めました。
大きい時計への苦手意識があり、小さめの時計、自分でも知っているくらいの有名ブランド、大学生でも買える金額、という条件で探して、この時計を気に入って購入しました。新宿のどこかの質屋で、8万円くらいだったと記憶しています。
チャオパニックのその店長に買ってから自慢したところ、とっても微妙な反応をされたのを覚えています。
「オメガなのはまだ良いんじゃん。」と言われました。その後に、「でも、その時計はあんまり格好良くない。」という言葉が聞こえるようでした。
ケース径は32-33ミリ、クウォーツ式、ネイビー文字盤の時計です。
汎用性は抜群だと思います。
ステンレスケース、ステンレスブレスレットの時計は、恐らく現在では最も一般的ではないでしょうか。
革ベルトの時計と違って、メタルブレスレットの時計は、本来はスポーツウォッチとしての立ち位置ですが、今ではドレスにも使える時計として認識されていると思います。
白文字盤、黒文字盤、シルバー文字盤という3大使いやすい色に続いて定番の文字盤カラーが、ネイビーです。
そう考えると、この時計を見て、「けしからん」と思う人は皆無で、ビジネス、カジュアル、冠婚葬祭まで使えます。
ビジネスっぽさが強めだと思うので、ネイビーやグレーのスーツには合うけれど、ベージュやブラウンのカジュアル寄りのスーツや、ツイードやリネンのジャケットなどには、イマイチ相性が良くない気がします。
文字盤や針の作りも綺麗で、見ていて美しいと感じますが、テンションがなぜかイマイチ上がりません。
買った時の理由も、ブランドを自分が知っているか、買える値段か、という決め方で、どうしてもこれが欲しい!という感じでもなかったので、最初からそんなに好きではなかったのだと思います。
ですが人生初の時計という思い出があるので残しています。
第8位:カルティエ、マストタンクLM、クウォーツ式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):5
汎用性(洋服への合わせやすさ):6
合計11点
買った時のエピソード:
時計を本格的に好きになり始めた20代後半のころ、赤い文字盤の時計がどうしても欲しくなりました。
理想としていたのは、赤いレベルソ。
ケンドーコバヤシさんが、アメトークで白いジャケットに合わせて付けているのを見て、その格好良さに衝撃を受け、探し回りました。

調べると、以下写真のGRANDE REVERSO ULTRA THIN 1931 ROUGE Ref.Q278856Jというモデルらしいことは分かりました。

30年代のオリジナルを復刻したモデルですが、GRANDEという名の通り、サイズ感はオリジナルより大きめのようです。
レベルソの赤自体は現行(2025)でも売られていますが、赤の色味も、文字盤のデザインも、イマイチぴんと来ません。

ケンコバさんモデルを中古市場を探しまくりましたが、見つけられませんでした。未だに探しています。
諦めがつかず、赤文字盤で、四角い時計ならレベルソ以外でも良いと妥協して、このマストタンクにたどり着きました。
ケースはシルバー系が良いと思っていたのですが、マストタンクのゴールドケース、赤文字盤、リューズの先端に付く青い石、このトリコロールが素敵だと思い、購入を決めました。
文字盤の赤も、朱色のような赤もありますが、バーガンディっぽい濃い赤なのが気に入っています。
赤系の革ベルトをすると、レディース感がやや出ますが、黒の革ベルトをすれば一気に締まります。

時計単体である程度目立つので、服装に合わせづらいかと思いましたが、面積が小さいし、明るい赤でもないので、意外と服装の邪魔をしません。
モノトーン系の服装にワンポイント的に使うのが一番無難でしょうか。

青系の服装にも合うと思います。手前味噌ですが好きなのが、ケンコバさんの真似で白ジャケット、青系シャツ、そして手元に小さな赤を持ってくるパターンです。

ピンク、赤、オレンジ、黄色などのアイテムとは、あまり相性が良くないと思います。
さすがはカルティエ、モノとしても美しいと思いますが、大きな欠点があります。
それが、ケースが変色することです。

ケースの素材が、シルバー925に18金メッキを施しており、ステンレスの上にメッキするより、変色がしやすいのです。
再メッキして綺麗にすればよいのですが、それにはお金がかかるので、気軽には出来ません。
手元の時計が変色していてはテンションが上がりようもありません。
第7位:リップ、手巻き式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):3
汎用性(洋服への合わせやすさ):9
合計12点
買った時のエピソード:
フランスの時計ブランドLIP。
マッハという時計が有名ですが、ドレス系の時計も多く作っているブランドです。

金色のケースで、気軽にガシガシ使える時計が欲しいと思い、メルカリで激安で見つけました。確か7000円とかだったと思います。
LIPのドレスウォッチが欲しかった、とかではなく、ヴィンテージらしい見た目で渋くて格好良いわりに、安いからいいや、という軽い気持ちで買いました。
ヴィンテージウォッチらしい顔つき、32ミリくらいのコンパクトな大きさ。
似たような時計は、ヴィンテージ市場には、オメガ、オールドインター、セイコー、と色々なブランドがありますが、LIPという人と被りにくいブランドなのが良いと思っています。
汎用性もバッチリです。
薄くて小型なので、シャツのカフスの中に納まり、スーツスタイルにはピッタリです。

ネイビースーツで都会的な感じのスタイルよりは、ブラウンやベージュなどのおじさんっぽいスタイルの方がハマる気がします。
スーツだけでなく、カジュアルスタイルにも合います。ツイードジャケット、シャツやポロシャツ1枚、もしくはTシャツ1枚でも合うと思います。
地味な時計なので、ある格好にバッチリはまる、と言うよりは、どんな格好にもそこそこ合う、という感じです。
ゴールドケースなので、ブレザーのボタン、ベルトの金具、モンクストラップシューズの金具など、どこかでゴールドアイテムがある時には役に立ちます。
ですが、こちらも付けていてテンションはそんなに上がりません。
金メッキである、というのが最大の理由です。
金色のアイテムを身に付けるなら、メッキではなく金無垢が良い、と思うようになってしまったんです。
金メッキとは、悪い言い方になりますが、金に見せたい、けどお金はかけられない、外面だけ整えてしまえば良い、という見栄っ張り的思考とも言えると思います。
だったら、メッキなんてせず、ステンレスのままシルバーカラーにすれば良いのに、という話です。
金大好きおじさんに自分がなっていくのが怖いです。
第7位:TIMEX×ナイジェルケーボン、ミリタリーウォッチ、クウォーツ式、現行品

格好良さ(付けててテンションが上がるか):8
汎用性(洋服への合わせやすさ):4
合計12点
こちらだけ例外的に現行品です。
買った時のエピソード:
TIMEX×ナイジェルケーボンの時計は、今でも続いているのか不明ですが、毎年新しいモデルが発表されていました。
どれも格好良いものばかりだったのですが、買おうと思うほどにピンと来たのがこのモデルです。
黄色の色味がツボでした。
イギリス軍のパラシュート部隊のパラシュートの色らしいです。
TIMEX×ナイジェルケーボンのコラボシリーズは、大きさが36ミリくらいのこれより大きいタイプもありますが、こちらは34ミリ。
36ミリだったら買っていませんでした。
ミリタリーウォッチなので、スーツやジャケパンには基本は合いません。
ミリタリーな服装に合うかと言えば、そうでもないと思います。というのも、全身の中でミリタリーアイテムは1点がMAX、それ以上使うと軍人感が強くなりすぎると思うからです。

どんな格好に合うのか、私にはよくわかりません。
釣りの格好とかには合いそうです。Gショックと同じ、アウトドア専門のようなポジションだと思います。
汎用性は低いですが、単品として格好良く、私にはぐっと来ます。
第5位:カルティエ、サントスカレ(ガルベ)、自動巻き式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):8
汎用性(洋服への合わせやすさ):7
合計15点
買った時のエピソード:
BEAMSの西口修平さんのマネです。
西口さんが、日々の投稿でこの時計をしょっちゅう付けられていて、動画などでもお気に入りの時計と言われていました。
西口さんの上手なコーディネートのおかげ(せい)で、欲しい気持ちが抑えられないほどに高まってしまいました。
土っぽい格好(失礼?)に、このキラキラした時計を合わせるバランスが私にはとてもツボでした。

世界中で人気が高まっており、私がアルバイトしている時計屋でも、海外の方でこの時計を探している人が本当に多いと感じます。
2025年現在は、8,90万円ほどが相場と、数年前の倍近くになっています。
やっぱりカルティエの時計はデザインが抜群です。
どうやったらこんなデザインを思いつくのか分かりません。
この時計の正式名称は、サントスカレ、カレというのはフランス語で正方形を意味するらしいです。
似ている時計で、サントスガルベというのがありますが、ガルベは湾曲を意味し、サントスカレに比べ、丸みを帯びて湾曲したデザインになっています。

サントスガルベも格好良いし、付け心地はガルベの方が良いのでしょうが、サントスカレのかくかくしたシャープなイメージの方が、ヴィンテージらしいと感じます。車と同じで、時代が進むほどプロダクトは流線形になっていっているように思います。
サントスカレは、湾曲していないがゆえ、ブレスレットの1コマ1コマが光を反射してキラキラ光ります。

それが格好良いと思うのです。
汎用性については、スーツには派手すぎて合わないけど、それ以外すべてのアイテムに合うと言っても過言ではないと思います。
特に土臭い格好にほんのり上品な香りづけをするのに役立ちます。
逆に艶っぽい、黒の表革のライダースなどに合わせると、全体的に決まりすぎになってしまうかもしれません。
それなのに汎用性を6点としたのは、人と被りやすいからです。
都内を歩いていると、最近は1日に1人はこの時計をしている人に出会うことが多くなりました。
現行品ならまだしも、簡単には手に入らないヴィンテージの品で、人と被るというのは、この時計がそれだけ人気、かつ生産量も多かったと言うことです。
自分も流行りに乗って買った1人なので人のことは言えませんが、お気に入りの時計を人が付けているのを見るとテンションがやや下がってしまいます。
なのでせっかく買ったのに、付ける機会が最近ではとても減ってしまいました。
正直、今売れば買った時より値段が上がっていて得するのですが、いつかこの時計の人気が落ちつき、付ける人が減るのに期待して、取っておくつもりです。
第4位:ヴァシュロン・コンスタンタン、黒文字盤、手巻き式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):10
汎用性(洋服への合わせやすさ):6
合計16点
買った時のエピソード:
バッチリスーツを着る時に合う、ドレスウォッチを持っていませんでした。
タキシードを着る機会は死ぬまでにあるのか分かりませんが、タキシードに合わせられるようなクールな時計が欲しかったのです。
その際の迷いの過程、買ってからの感想などは別記事で長々と述べています。
格好良さは満点としました。
見ていて惚れ惚れする美しさです。
ホワイトゴールドという素材は、よほどの目利きでもない限り、ステンレスなのかホワイトゴールドなのか分かりません。もちろん私も分かりません。
これがホワイトゴールドだ、という思い込みがあるので、美しいと感じているだけかもしれません。
それでも、自己満足でしかなくても、金無垢と言うのは魔力があります。
ケースだけでなく、インデックス、アワーマーカーと呼ばれる12個のローマ数字も、ホワイトゴールド素材らしく、光が当たるととても美しく見えます。

特に気に入っているのが、マットブラックの文字盤です。

艶アリのブラック文字盤だと、黒さが際立ちますが、マットブラックになると、グレーに近づきます。
艶アリの真っ黒はクールだけど、クールすぎる気がして、控え目なマットが使いやすいと思っています。
汎用性については、ドレッシーな印象が強く、テーラードジャケット”抜き”のスタイルには合いにくいと思います。
スーツやジャケパンスタイルでも、茶やアースカラー系ではなくモノトーン系のスタイリングが好相性だと思います。
この時計をする時は、靴は黒靴一択でしょうか。茶靴を合わせるイメージが私には湧きません。
また、私はイエローゴールドの結婚指輪をしているので、指輪と時計の色味がずれてしまいます。誰もそんなの見ていないのは分かっていても、自分は気になります。
結婚指輪を2色持ちしたいくらいです。
第3位:セイコー、ワンプッシュクロノグラフ、手巻き式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):10
汎用性(洋服への合わせやすさ):7
合計17点
買った時のエピソード:
何か具体的な時計を探していたわけではなく、日々の日課として色んなヴィンテージ時計屋のサイトを漁っていたところ、1960年代に生まれた、国産初のクロノグラフである、セイコーのワンプッシュクロノグラフという時計の存在を知りました。
ダイバーズウォッチっぽい見た目に惹かれ、それが日本のメーカーであることになおさら惹かれました。
ちょうどその頃、「Always三丁目の夕日」を初めて見たのですが、1964年の東京オリンピック前後の東京の雰囲気を想像でき、その頃に生まれた時計なんだと思うと、余計に惹かれてしまい、購入を決めました。
セイコーのワンプッシュクロノグラフという時計は、ベゼル(文字盤を囲うケース部分)がプラスチック製のものと金属製のものとがあり、金属製のものの中でも、黒く塗装してあるものと、私の個体のようにステンレスで塗装も無し、があります。



オメガのスピードマスターやロレックスのデイトナでも、同じように色んな種類のベゼルがありますが、私はステンレス製で、何も塗装していない(文字や数字は印字してある)のが好みです。
なので、この個体にはぐっと来ました。

また、文字盤の色が大好きなのです。
シルバーがやや変色しているのか、シャンパンカラーになっています。
10万円ほどで購入でき、高級時計ではないのですが、見るたびに格好良いなー、と思い、テンションが上がります。
スエードベルトを付けたり、NATOベルトを付けたりもしましたが、今は純正のライスブレスレットを付けています。

何を付けても格好良いです。
ライスブレスレットを付けると、遠くから見られた時に、ロレックスのデイトジャストにたまに間違われます。確かに似ています。

汎用性については、カジュアルな格好がメインになると思います。
シンプルではありますが、直径37,38ミリで分厚さもあり、シャツのカフスには収まらないので、スーツはもちろん、ジャケパンでも合わせにくいと思います。
半袖の時や、長袖シャツでも腕まくりしていれば、付けられます。
色はシルバーとシャンパンという、主張の無い色なので、アースカラー系でもモノトーン系でもハマり、色的な制約は一切ないです。
2025年9月現在でも、メンテナンス済の個体で10万円台後半、メンテナンス未実施だと15万円以下くらいで購入できるので、そこまで気合を入れなくても買える格好良い時計として、とってもおすすめです。
ただ、クロノグラフなので、メンテナンス費用は少し高くなるのがデメリットです。
第2位:ブライトリング、クロノグラフ、手巻き式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):9
汎用性(洋服への合わせやすさ):9
合計18点
買った時のエピソード:
この時計はネットで購入したのですが、完全なる一目ぼれでした。
カッパー(銅)色の文字盤にやられました。激渋です。

購入元いわく、元はシルバーの文字盤だったのが、経年変化でこの色になったそうです。
MERVOSと文字盤に記載がありますが、中南米のブランドらしく、そのブランドとブライトリングのコラボ的な時計らしいです。
恐らく、MERVOSというブランドは今はありません。
良く見ると表面にはボツボツがあり、綺麗な状態とは言えませんが、全体的に均一に色が変化しているので、あまり気になりません。
また、目盛りが赤と青で描かれているのもぐっと来ます。
そして最もぐっと来るのが、針です。

綺麗な青針です。多分、高温で焼いて青くしており、青く塗装しているわけではありません。
針が綺麗すぎるので、もしかしたらオリジナルから交換されているのかもしれませんが、格好良ければどっちでも良いです。
クロノグラフの積算計とスモールセコンド(文字盤内の2つの小さな円)が、縦に並んでいる、いわゆる縦目のクロノグラフで、横目が一般的なので、そのちょっとした変化球度合いも良いです。
また、大きさがヴィンテージならではで、直径34ミリほど。現行ではこんなに小さいクロノグラフはレディースにしかありません。
渋くて格好良いだけでなく、ほぼ100%、人と被ることが無いのも嬉しいポイントです。
万が一同じ時計が見つかったとしても、経年変化の仕方まで同じ可能性はまずありません。
私の手持ち時計は、この時計以外全て、他でも売られているのを見たことがあります。
それでも格好良さ(付けててテンションが上がるか)を9点としたのは、金メッキだからです。
ケースには小傷が沢山あり、一部メッキが剥がれて中のステンレスが見えている箇所もあります。
再メッキという手もありますが、ヴィンテージらしさが失われるリスクがあるのでやりたくありません。
金無垢だったら最高だったな、という気持ちがないと言えば嘘になるので、マイナス1点しました。
第1位:ジャガールクルト、レベルソ、手巻き式

格好良さ(付けててテンションが上がるか):10
汎用性(洋服への合わせやすさ):10
合計20点
買った時のエピソード:
レベルソを初めて見たとき、これが私の生涯の伴侶となる時計だ、と確信しました。
半分は冗談ですが、それに近い感情を抱いたのは本当です。
唯一無二のデザイン、時計誕生の逸話、ブランドの歴史、知れば知るほど魅力を感じる時計です。
私が勝手に師匠としている故落合正勝氏も、レベルソをしていたと知り、ますます欲しくなりました。
どちらかと言えばシルバーカラーよりゴールドカラーが好きで、レベルソを買うならイエローゴールド一択でした。
ネットを漁っていたら、相場よりかなり安く売っているものを見つけました。
しかも定番のデザインと若干違う文字盤なので人と被りにくいのも嬉しいポイントです。

買った時は人生最大の買い物でしたが、それをネットの個人売買というリスクありの方法で、震えながらポチったのを覚えています。
出自はポロ競技用とスポーツウォッチなのに、ドレスウォッチの代表として捉えられている、変わった存在です。
その微妙な立ち位置のおかげで、バチっとスーツを着る時にも合うし、ある程度カジュアルな服装にも合う、万能時計です。
白T1枚とか以外であれば、大体どんな格好にでも合うのではないでしょうか。
文字盤は白なので、革ベルトは茶系でも黒でもどちらも合いますが、靴の色に関係なく使えるようにしたく、グレーのベルトにしています。

おかげでますます万能になりました。
角形(長方形、レクタンギュラ―)時計と言えば、カルティエのタンクか、ジャガールクルトのレベルソ、のどちらかではないでしょうか。
どちらも最高な時計ですが、タンクには無くてレベルソにはあるのが、真面目さだと思います。
付ける本人が真面目かどうかは関係なく、ちょっと賢そうに見せてくれると思っています。思いたいです。
人気時計なので、人と被ることもたまにはありますが、ステンレスケースのタイプはいても、イエローゴールドのケースは滅多に出会いません。
なので、人と被ってがっかりすることもありません。
ちなみに、レベルソは現行でも展開がありますが、ヴィンテージより一回り大きくなっているらしいです。
人によっては小さすぎると感じるかもしれませんが、オリジナルのこのサイズが私はベストだと思っています。
本当に大好きで、最高な時計です。
最後に
最後までお付き合いいただいた方がいらっしゃるか分かりませんが、ありがとうございました。
買った時計の満足度が、購入金額とは全然関係ないのが個人的には面白い結果でした。
靴の場合は、高ければ高いほど満足度が高いという結果でしたので、時計については、粘り強く探せばコスパ良く満足度の高いものに出会いやすい、と言うことかもしれません。
皆さまのナンバーワン時計も、よろしければ教えてください。
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