こんにちは。ミスターリネンと申します。
私はリネンが大好きなので、極寒の時以外は、年中リネンを着ます。
リネンのアイテムは、コート、スーツ、ジャケット、シャツ、ネクタイ、スカーフ、ポケットチーフ、等様々ありますが、もちろんリネン以外のアイテムと混ぜて着ることもできます。
しかし、私が推したいのが、全身リネンの格好です。
そして特に、全身リネンのスーツスタイルです。
全身リネンのスーツスタイルの良さを、この記事では熱く、押しつけがましく、語ります。
全身リネンコーデ
冒頭の写真と同じで恐縮ですが、まず最初に、全身リネンのスーツスタイルで、私のお気に入りのコーディネートの写真を載せます。
ブラウンやベージュ系の服が好きなのですが、好きな色だけで構成したコーディネートです。
ダークブラウンのリネンスーツに、ベージュのリネンシャツ、生成りベージュのリネンネクタイ、ポケットチーフもリネンで、元々白だったものを、紅茶でベージュに染めたものです。
靴はスエードのシングルモンクですが、少し重すぎる印象かもしれません。
当日雨模様で、スエードかつラバーソールという靴をこれしか持っていないのです。
タッセルローファーくらいのやや軽めの印象の靴の方がベターだったかもしれません。
リネンと他の素材を混ぜると
同じリネンのスーツでも、ネクタイはシルク、シャツはコットン、などにしても、もちろん何の問題もありません。
この写真は同じスーツに、起毛加工がされたシルクのネクタイ、コットンのオックスフォードシャツを合わせています。そして調子に乗ってカラーバーまでつけています。
参考記事
次の写真は、同じスーツに、白のリネンシャツ、ネクタイはリネンとシルクの混紡素材です。
(記事内で、混紡、と書かず、リネンとだけ書いてあるのは、すべてリネン100%です。)
ネクタイがリネン100%ではないのと、サスペンダーがウールなので、”ほぼ”全身リネンコーデです。
シルクやコットンが入っても良いのですが、全身リネンになると、統一感が増すし、振り切ってる感があって良いので、私は全身リネンが好きです。
良く考えたら、全身同じ素材のスーツコーデが成立するのは、リネンくらいではないでしょうか。
全身ウールをやるとして、ウールのシャツも存在はしますが、タイドアップするドレスシャツにはウールは向いていない気がします。
コットンスーツで全身コットンも出来そうですが、コットン100%のネクタイはあまり見たことがありません。
機能的メリット:汗と汚れに強い
これまでは、全身リネンのスーツスタイルの良さを、見た目の観点から話しました。
見た目だけではなく、機能的にも、全身リネンは優れています。
汗が乾きやすい、比較的涼しい(あくまで比較的)といった機能は当たり前かもしれませんが、私が強調したいのは、洗濯しやすいということです。
洗濯機に突っ込むことはできませんが、水洗いに対しての強さで言えば、リネンに勝る素材はありません。
冒頭でお見せした全身リネンのスーツスタイルは、知り合いの結婚式で着用したものです。
結婚式のように、絶対にジャケットを脱げない場面、食べ物や飲み物をこぼすリスクがある場面では、汗や油汚れが付くリスクにさらされています。
水洗いしやすいリネンスーツはピッタリなのです。
特にネクタイは、シルク素材だと、ドライクリーニングであっても、洗う度に生地は若干痛みます。
リネンであれば、生地を傷めずに洗いやすいし、正しいやり方さえ守れば自宅でも汚れ落としができます。
参考記事
リネンスーツを結婚式できるのは、マナーとしてどうか、という話については、ミスターリネンとしては誠に勝手ながら、耳をふさがせていただきます。
何月まで着られるか
残念ながら、リネンは夏のイメージが強く、長くても10月までしか着られない、と言われます。
確かに、冬にリネンスーツを着ると、季節感的におかしいかもしれません。
でも、リネンスーツ、特にヘビーウェイトなアイリッシュリネンのスーツを着られたことがある方はお分かりだと思いますが、リネンスーツは思ったより涼しくありません。
コートと組み合わせて着れば、真冬でも着られると思います。
冬の室内は暖房の効きすぎで暑いこともあります。そういう時に、ツイードのスーツを着ていたら、ジャケットを脱がないと汗だくになります。
リネンスーツであれば、ジャケットを着たままでも、快適に過ごせます。
室外で寒い時は、コートがあるから問題なしです。
リネンスーツを年中着るために闘うべきは、寒さではなく、リネンに対するイメージです。
なるべく多くの方が、なるべく長い期間リネンスーツを着て、少しでもリネンが夏限定でないというイメージが広がれば、と願っています。
参考記事
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